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~愛すべき「本格ミステリ」の世界~

プロフィール 

音倉誓示(Otokura Seiji)

Author:音倉誓示(Otokura Seiji)
魅力的な謎。論理的な解決。そして少しの遊び心♪
「本格ミステリ」の魅力が少しでも多くの人に伝わりますように。
元、某地方書店チェーンの店長。
九州在住。

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「ジャーロ No.37」(光文社)より
 ・「《革服の男(レザーマン)》が多過ぎる」/山口雅也
  久々の<キッド・ピストルズ>シリーズ登場。
 ・GIALLO リンクエッセイ 「桜さがし」その後/柴田よしき
 ・「長い廊下がある家」/有栖川有栖
  これまた久々の<火村英生>シリーズ。火村の「アリス、罪深い俺を赦してくれ。お前を騙した」が面白かった。ちょっとお茶目な火村(笑)。アリスの推理が真相だったらそれはそれで面白かったのですが、それは北山猛邦さんあたりに任せましょう。いや意外に太田忠司さんでもイケるかも。
 ・「辻占の行方(後編)」/坂木司
  心あたたまる綺麗な真相。
 ・「今宵、バーで謎解きを 第7話 パンドラの真実」/鯨統一郎
  本筋を忘れそうなぐらい、くだらないボケとツッコミが面白すぎる・・。
 ・GIALLO リンクエッセイ 図書館の本/門井慶喜
 ・「ポリス猫DCと女王陛下の秘密」/若竹七海
  猫うんぬんよりも、醜い選挙戦のくだりとホラーテイストなラストが印象的でした。
 ・シャーロック・ホームズの大冒険/いしいひさいち
  ”唇の捩れた男”が似てる(笑)
 ・GIALLO SCREEN 「倫敦から来た男」「ホースメン」「悪夢のエレベーター」「キラー・ヴァージンロード」「アドレナリン ハイ・ボルテージ」/北島明弘
  う~ん、この中では「悪夢のエレベーター」が一番観てみたいかな。「アドレナリン」は、ジェイソン・ステイサムは好きなんですが、なんせ前作があんまり面白くなかったからなぁ。
 ・第9回「本格ミステリ大賞」受賞記念トークショー/辻真先・円堂都司昭・有栖川有栖・黒田研二・北村薫(司会)
  この場にいるのが一番謎なくろけんさんがなぜド真ん中に座ってる!?
  トークの内容は非常に興味深い内容ばかりで、これについて書くとキリが無さそうなので割愛。くろけんさんは12月の長編刊行に向けて、追い込み頑張ってください!有栖川有栖さんは「闇の喇叭」(理論社)の執筆がそれなりに進んでいるようですので、これも完成が楽しみです。
 あ~、もうちょっと近かったらトークショーも観に行くのにな~。
 いつか”寄せ書き色紙”が欲しい・・・。
 ・「電卓男<舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵>」/歌野晶午
  え!そこで終わるんですか!?早く次号が読みたい~!って次の発売は12月か・・・。
 ・「翼のある依頼人 慶子さんとお仲間探偵団②」/柄刀一
  物語全体を貫くロジックと、終盤の視点の変更は良かった。ただ慶子さんの特殊な病気が今一つ物語に効果的に結びついていない気がするのは少し残念。それにしても英語しゃべれる人多いな~。
 ・「闇に用いる力学 黄禍篇⑤」/竹本健治



・「探偵Xからの挑戦状!/辻真先ほか」(小学館文庫)を購入。


・DVD「ミスト」を鑑賞。
 先日「ミステリーズ!」(東京創元社)で紹介されていて興味を持ったので、早速観てみました。いや~先に知ってしまっていたとはいえ、この結末はエグい。ミステリではありませんが、面白かったです。
・DVD「ドラゴンキングダム」を鑑賞。
 ストーリーはあまりにベタで苦笑するしかありませんでしたが、小さい頃からジャッキー・チェンの熱狂的なファンである私は、ジャッキーとジェット・リーが闘っているというだけで垂涎ものでした。ジョニー・デップとスター・ウォーズが好きな妻が横で呆れていたので、「ジャック・スパロウとオビ・ワンが闘っているようなもの」と説明すると、やっと「すげー」と言ってました(苦笑)
・DVD「うどん」を鑑賞。
 手元にまだ観ていないDVDが100枚以上あるのでジャンルがめちゃくちゃですが、とりあえず観ました。何かどんどんミステリと関係無くなっていってますが・・・。すごくくだらない映画だろうと思っていたら、意外にハートウォーミングなストーリーで、終盤は思わずうるうるしてしまいました。とはいえ、一番印象的な場面はトータス本人が演奏する「バンザイ」。



・「石持浅海著作リスト」を更新。
・「西澤保彦著作リスト」を更新。





さて、「嵐の柩島で誰が死ぬ」(探偵Xからの挑戦状!シーズン2)の推理投票締切は10/12(月)の18:00。

2~3日ゆっくり考えて、日曜日ぐらいに送るかな。







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2009/10/08 16:06|・読了日記TB:0CM:4

 

さて、毎日少しずつ配信される問題編。

結局は最終章まで読まないときちんとした推理が組み立てられないので(最終章まで読んでもきちんとした推理なんか出来てないくせに、というツッコミは置いといて)、推理投票の締切がタイトだった前回は「早く最後まで読ませろっ」とかなり内心イライラしていましたが、その点今回のシーズン2は締切まで一週間近い猶予がありますので、何となく心に余裕を持って、少しずつ配信される問題編を楽しめている気がします。



という事で、最終章までの情報を大雑把に整理してみると、まず登場人物に関しては、

 ・葉月麻子(28歳)・・・レポーターにして女優。時々名探偵。失恋するとすぐ死にたくなる。亜麻色のワンピースを着て、耳には星型のイヤリング。

 ・松中曲人(50歳)・・・町医者。大怪我を負った娘を助けられなかった。心臓に持病あり。妻とは離婚。毒薬にも詳しいらしい。麻子の事をテレビで見て知っていて、ファンらしい。

 ・佐々木亨(40歳)・・・都内の高校で教頭を務めていた。“新見”という生徒が“佐々木先生に暴行された”という遺書を残して飛び降り自殺したのを“夕刊サン”にすっぱ抜かれ、家庭も仕事も失ったため、無実を訴えて鉄道自殺しようとした。その時に右手首を骨折し、いつの間にか手当てされていた。

 ・尾関謙(23歳)・・・長髪のフリーター。ネットで毒薬を購入した。

 ・夏あやか(16歳)・・・三度の自殺未遂を起こしている女子高生。睫毛の長い演劇部の先輩にいじめられたのが原因。睡眠薬を飲んだが、いつの間にか吐かされてここに連れて来られた。



また、人物以外の情報としては、

 ・台風が接近中。

 ・建物のドアは、台風はもちろんの事、中からもぶち破れないほど頑丈。

 ・犯人(?)からのメッセージが流れたのは午前2時過ぎ(つまり新宿から3時間以内の場所?)。

 ・2階は展望ホールになっていて、数脚の椅子とロッキングチェアが一つあり、テーブルにはたっぷりのミックスサンドと紅茶、フルーツにナイフも用意されていた。

 ・紅茶に劇薬は入っていなかった様子。麻子は少しずつ飲み、尾関とあやかはガブ飲みした。松中と佐々木は飲んだかどうか不明。

 ・サンドイッチに関しては、麻子(「毒は入ってないみたいです!」)と松中(「パン屑を頬にくっつけた」)は一応食べたように読み取れる。尾関とあやかも食べようとしている画像あり。ただし誰一人「食べた」とは明記されていない。

 ・一階のドア3枚のうち中央のドアは、短い廊下の奥に洗面室と浴室、トイレがある。

 ・左右のドアの先には3室ずつのベッドルームがあり、左を男性(松中・佐々木・尾関)に、右を女性(麻子・あやか)に割り当て。

 ・男性側3室のうちの一室はマッサージ機能付きベッドあり(話し合いで、佐々木がその部屋を使用)。

 ・猛烈な睡魔に襲われた麻子が目を覚ますと、二階ホールのロッキングチェアに縛り付けられていた。

 ・佐々木が目を覚ましたのはマッサージ機能のスイッチが入ったため。

 ・縛られた麻子の背後で「なにか掠れるような物音が聞こえ」、その方向を見た佐々木は悲鳴を上げ、階段から落ちて死亡。

 ・松中は中央のドアの先の短い廊下で絶命(尾関の持っていた毒で?)。



という事で、今回の問題は、

「麻子を捕えたのは何者でしょう」

です。

選択肢は

 ・葉月麻子(自作自演)
 ・松中曲人
 ・佐々木亨
 ・尾関謙
 ・夏あやか
 ・謎の声の主
 ・「蟻巣」のママ
 ・その他(自由記入欄あり)

の8つ。



う~ん、全然分からない・・・。

とりあえずは今晩の問題編のテレビ放送を見てから考えるか。

建物の間取りも確認したいし。

”ミステリーマイスター”なんて無理無理





現実の台風は何とか九州をそれてくれて一安心ですが、これから迎える地域の方はお気をつけくださいませ。


特に東海・関西には好きな作家さんたちがたくさんいるから心配。

あ、関東にもいっぱいいるか。







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2009/10/07 22:59|Season 2TB:0CM:8

 

さて、いよいよ始まりましたNHKのケータイ連動犯人当てミステリー「探偵Xからの挑戦状!シーズン2」。

全4回のトップを飾るのは、前回と同じく辻真先さんです。

タイトルは「嵐の柩島で誰が死ぬ」。

NHKのうたい文句によれば「極めつけの”嵐の孤島”ミステリー」だそうですが、さてさて。



例によって今日はまだ「第1章」だけですので、登場人物の紹介程度で終わり、まだまだ大きな事件は起こりません(ま、眠らされてどこかに連れ去られた事自体が大きな事件ではありますが)。

とりあえず、今後の自分の推理のために登場人物の整理を(なんせケータイ小説は行きつ戻りつ読み返すのが非常に面倒なもので・・・)。

 ・葉月麻子(28歳)・・・この物語の主人公。レポーターにして女優。時々名探偵。失恋するとすぐ死にたくなる。
 ・カン高い声の少女。
 ・無精髭を伸ばして、よれよれなシャツ姿のおっさん。
 ・中年の紳士(右手首に厚く包帯)。
 ・ラフな服装の若者。

とりあえずはこんな所でしょうか。

また、麻子が目を覚ました場所はどうやら別荘かペンションのような建物の中で、時刻は夜。

部屋の様子は、

 ・だだっ広い長方形の空間で、半ばまで吹き抜けの構造。
 ・壁にはムンクの「叫び」の複製画らしき大ぶりな額。
 ・張り出した二階の床へはデザイン性の高い階段。
 ・一階の壁の一つを大型の半透明なドアが占め、対面の壁には三枚の木製のドア。

ってな感じですかね。


どうやら麻子を含む5名は、みんな「死にたがっていた」ためにここに連れてこられた様子。



あとは明日以降の配信を待ちましょう。







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2009/10/01 23:11|Season 2TB:0CM:4

 

あなたが名探偵 (創元推理文庫)あなたが名探偵 (創元推理文庫)
(2009/04/20)
小林泰三 霞流一 ほか

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蚊取湖の氷上で発見された死体の首には、包帯が巻きつけられていた。前日に、病院で被害者の男性と遭遇した慶子と美那は、警察からあらぬ疑いをかけられて―。泡坂妻夫「蚊取湖殺人事件」をはじめ、西澤保彦、小林泰三、麻耶雄嵩、法月綸太郎、芦辺拓、霞流一が贈る七つの挑戦状。問題編の記述から、見事に事件の真相を推理できますか?犯人当てミステリの醍醐味をあなたに。

2003年のVol.1から2004年のVol.8にかけて東京創元社発行のミステリ雑誌「ミステリーズ!」に掲載された犯人当て小説が1冊にまとまった作品集です。

「ミステリーズ!」は創刊号から定期購読していますので収録作品は全て既読なのですが、今回文庫になったという事もあり、思わず購入してしまいました。


「蚊取湖殺人事件/泡坂妻夫」

トップを飾るのは「ミステリーズ!創刊号」に掲載されたこの作品。

先日惜しまれつつこの世を去ってしまった、泡坂妻夫さんからの出題です。

蚊取山のゲレンデにスキーに来た「美那」と「慶子」ですが、初心者のくせに上級者向けのコースを滑っていた慶子は案の定足首を怪我してしまい、インストラクターの「村石」や地元の名士の息子「財津」らに連れられて「東ノホテル」の近くにある「小田切外科」という病院に行きます。

病院の受付では、「長沼」という自称小説家が診察料の支払いで事務員と揉めていましたが、それを横目に見ながら診察室に呼ばれた慶子は、名医小田切先生にタチマチ軟膏という薬を塗ってもらい、タチマチ足首の痛みが取れていきます(この辺りは泡坂さんらしいネーミングですね)。

物語の舞台となっている蚊取湖湖畔には東西に2つのホテルが建っており、湖の東側に建っているのがゲレンデに近い「東ノホテル」。

「小田切外科」もこの「東ノホテル」のすぐ近くです。

そして湖の西側に建っているのが、設備も二流でゲレンデからも遠い「西ノホテル」。

美那と慶子はこの「西ノホテル」に泊まっており、慶子が小田切外科に行った翌朝、蚊取湖の「西ノホテル」側の岸辺(凍った湖の氷の上)で「長沼」の他殺体が発見されます。

財津や村西、小田切先生やそこの看護師などは全員アリバイがあり、警察は美那と慶子を疑いますが・・・。

犯人の意図しない偶然があまり大きく介入するミステリは正直どうかなと思いますが、ユーモアのある文章といい、泡坂さんの作品というだけでつい許せてしまいます。


「お弁当ぐるぐる/西澤保彦」

二番手は、奇抜な設定ながらロジカルな作品の多い西澤保彦さんです。

う~ん、タイトルがいいですね。

被害者は56歳の「藤川光司」。

自宅のリビングで倒れており、どうやらキッチンのフライパンで何度も頭を殴られているようです。

被害者の手には本日付の讀賣新聞の朝刊が握られており、ミステリマニアらしい「江角刑事」は、これはダイイング・メッセージではないかと疑います。

第一発見者は保険勧誘員の「大和田鳴子」。

他に容疑者として、被害者の妻で、リストラされた夫に代わり勤めに出て家計を支えていた「藤川小夜」、光司と小夜の一人息子で両親宅から徒歩10分の所に住んでいる「藤川充」とその妻の「藤川修子」などが挙がってきます。

しかも調べていくうちに、被害者宅の裏の蔵にあったはずの古美術品百数十点が無くなっている事が分かり、どうやら事件は強盗殺人事件の様相を呈してきます。

そして最大の謎は、被害者の妻が被害者のために用意していたお弁当がきれいにカラッポになってキッチンの流し台に置かれていたにもかかわらず、被害者の胃には何も食べ物が入っていなかった事です!

解答編で明かされた真相は、「唯一無二」というよりはあくまで「最も自然な仮説」の域を出ない気はしますが、この作品はとにかく「28歳独身のキャリア組、音無美紀(よしき)警部(♂)」と「30歳独身の女刑事、則竹佐智枝」のキャラが立ってて面白い!

この二人は他の作品にも出てないのかな~?


「大きな森の小さな密室/小林泰三」

「ミステリーズ!」連載時、更に本格ミステリ作家クラブ編のアンソロジー「大きな密室の小さな鍵」(講談社文庫)で読んでいますので、読むのは今回で3度目です。

感想はこちらから→「大きな密室の小さな鍵」(講談社文庫)読了。


「ヘリオスの神像/麻耶雄嵩」

4番手は、独特の世界観で魅力的なキャラクターを生み出す麻耶雄嵩さんです。

自宅であるワンルームマンションで絞殺死体として発見された、大学3回生の「緑原衛理夫」。

現場にはギリシャ神話の太陽神ヘリオスの神像が3体飾られていたようですが、そのうちの2体は無残に打ち砕かれています。

死体発見者は同じゼミの仲間である「春野恭司」「夏川俊介」「冬木千恵子」の3人。

「冬木千恵子」は被害者の恋人でもありました。

どうやら緑原は誰かを恐喝していたらしく、恐喝されていたのは上記の3人に「秋山」を加えた4名の誰かのようです。

現場の不審点は破壊されたヘリオス神像だけではなく、窓には鍵が掛けられ、玄関のドアは内側からガムテープで目張りされた密室状態、エアコンは最強モードの暖房で熱風が吹きつけ、ガスコンロは開いたままでしたが、証言によれば現場でガスの臭いはしなかったとの事。

別の事件を調査中だった名探偵木更津悠也は、たまたまこの事件とも関わりが出来たためこちらの解決に乗り出してきて、あっさり真相を見破ります。

はたしてこの事件の犯人は?

オーソドックスな消去法タイプの犯人当てですが、一つ一つの可能性を丁寧に潰していくその過程はロジカルかつ分かり易く、好感の持てる作品でした。


「ゼウスの息子たち/法月綸太郎」

さて5番手は、悩める(?)ミステリ作家法月綸太郎さんです。

法月さんのこの作品は、ギリシャ神話をテーマにした短編集「犯罪ホロスコープⅠ 六人の女王の問題」(光文社カッパ・ノベルス)にも収録されている一篇です。

ゼウスの双子の子供たちであるカストルとポルックスのように、ホテル業を営んでいた藤堂家、外食チェーンを営んでいた遠山家にはそれぞれ双子の子供が生まれ、この双子同士は共にカップルとなって13年前にダブル結婚式を挙げ、晴れて夫婦となりました。

しかしエーゲ海での新婚旅行の最中、和也・香織夫妻は海難事故で行方不明になり、残された達也・沙織夫妻は悲しみに暮れながらも藤堂グループを大きく発展させました。

その藤堂グループが経営するリゾートホテル「四つ葉ホテル」でカンヅメすることになった作家の「綸太郎」ですが、そこに恐喝屋の「箕面崇(みのおたかし)」が姿を現し、パリの三ツ星レストランで修業したという「里中シェフ」に因縁をつけ、オーナーの「藤堂達也」を強請ろうとします。

ところがその夜、箕面崇が何者かに殺害され、死の間際に「偽物にやられた」という言葉を言い残します。

ホテルには芸能人の偽物のカップルも宿泊しており、果たして箕面の言う「偽物」とは誰を指すのか、綸太郎の推理が冴えます。

問題編から“ある事実”に思い当たれば自然と犯人にたどり着けるようにはなっていますが、そこに気付くのが難しい!

難易度は高めかな。


「読者よ欺かれておくれ/芦辺拓」

6番手は博覧強記の芦辺拓さんです。

のっけから著者である「芦辺拓」さんと、芦辺さんの作品の中核をなす名探偵である「森江春策」とのユーモラスなやり取りで幕を開けるこの作品。

森江春策が実際に体験した事件である「顔なし館」の事件を元にして芦辺拓が書いた小説、という体裁で問題編がスタートします。

「竜堂兵一」が経営する《ペンシオン・ヴァンファス》に向かう「品岡隆也」「葛原かすみ」「亀尾涼太」と「森江」の4人。

メイドの美少女「糸田レダ」の案内を受けてそれぞれの部屋に落ち着いた宿泊者たちですが、その日の深夜、ペンションの2階の「展示室」の前を通りかかった亀尾は「仮面を被った全裸の女性の死体」を見かけ、更によく見ようと展示室に入ろうとした所でドアが勝手に閉まり、部屋に入れなくなってしまいます。

皆を呼んで展示室を開けた時には中には誰もおらず、何かタチの悪いイリュージョンかと首を傾げる一同ですが、その後ペンションから500メートルほど離れた雑木林で葛原かすみの他殺体が発見されます。

あの鉄仮面の裸女はどうやって展示室から消えたのか、あれは殺害された葛原かすみだったのか、それとも・・・・・!?

そして、そもそもこのような犯行が可能だったのは、誰だというのか?

いや~、問題編を読んでいる時になんとなく引っかかった箇所はあったのですが・・・・・見事にやられました。

先日のNHKの「探偵Xからの挑戦状!」の時もそうでしたが、ミステリ作家さんというのは本当に色々考えるなぁ。

麻耶雄嵩さんの「ヘリオスの神像」のような正統的な理詰めではなく、まさに飛び道具的な一篇。

見事に欺かれました。


「左手でバーベキュー/霞流一」

トリを飾るのはバカミス(褒め言葉です)の大家、霞流一さんです。

映画やドラマの衣装デザインなどを手掛ける会社を経営している「倉石千夏」から、別荘でのバーベキューパーティーに呼ばれている、われらが名探偵「紅門福助(くれないもんふくすけ)」。

ガラス細工作家という一面を持っている千夏ですが、最近ときどき作品を盗まれる事があるため、その調査も兼ねての招待でした。

他にこのパーティーに参加しているのは、千夏の夫でシナリオライターの「倉石正平」、同じくシナリオライターの「奈本古志郎」と、この2人が講師をしているシナリオスクールの生徒で色気全開の「三笠真沙美」、後は千夏の部下である「小野寺海彦」などです。

ところが、バーベキューの準備をしている最中に、別荘の西棟で倉石正平の他殺死体が発見されます。

呼ばれた紅門が駆けつけた時には死体には左手首がありませんでしたが、どうやら死体発見時には確かに手首はあったとの事。

紅門はその状況から、死体を発見した奈本・小野寺・三笠の3人が現場を離れた後、犯人が再び現場に戻って来て死体の左手首を切断した、と推理します。

切断された左手首はバーベキューの網の上で黒々と焦げているのが発見されましたが、果たして犯人はなぜこんな事をしたのか?

そしてこの事件の真犯人は?

死体に施されていたあるトリックはまさにバカミス。

う~ん、これは分からないって。


という事で「犯人当てオムニバス」全7編。

NHKの「探偵Xからの挑戦状!」も、シーズン2がいよいよ開始間近です!

よし、これで肩慣らしは十分!?







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2009/09/26 20:01|・アンソロジーTB:0CM:2

 

う~ん、早くミニノートPCが使えるようにならないとなかなか更新が・・・。

と、言い訳はさておき。



「ミステリーズ!Vol.36」(東京創元社)より
 ・「バルザフ」/吉永南央
  <ランタン楼>シリーズ第4回。それなりに面白くはあるものの、いまひとつ物足りないと感じていたシリーズでしたが、今回の話はよかった。ジーラとティアラの関係にはあまり興味は湧きませんでしたが(すみません・・・)、詩保子が言ったという「本当に人生は終わるものだと実感したら、できないと思っていたことが、できてしまうのよ」が心に残りました。
 ・「わたしには向かない職業」/いしいひさいち
 ・「酸っぱい遺言」/西條奈加
 ・原作と映像の交叉光線(クロスライト) 第14回 最も危険な賭け―「ミスト」/千街晶之
  これは面白そう!ということで早速DVDを入手しました(まだ観てませんが)。しかし先に結末を知っちゃったな~。
 ・「うさぎ幻化行 最終回」/北森鴻
 ・追悼・中町信/亜駆良人・三浦大・戸川安宣
  なぜか手元に「三幕の殺意」(東京創元社)のサイン本があります。まさかこれが遺作になるとは思いませんでした。
 ・淡色の熱情――結城昌治論 第1章 可笑しくて、切なくて/中辻理夫
 ・お楽しみTV 第35回「スウェーデン警察 クルト・ヴァランダー」
 ・路地裏の迷宮踏査 第36回 ブラウンのサイド・ショウ/杉江松恋
 ・突撃ミステリ・ゲームレポート KONAMI「クイズマジックアカデミー」
  前から気になっているゲームではあったのですが、まさか「ミステリー&サスペンス検定」なんてものが実施されていたとは! あ~、参加してみたかった。
 ・セカイから、もっと近くに!-SF/文学論 第10回「押井守とループの問題(3)」/東浩紀
 ・書評(「リビドヲ」弐藤水流)/宮脇孝雄
 ・書評(「ベーカリーは罪深い」J・B・スタンリー)/若竹七海
 ・書評(「何か文句があるかしら」マーガレット・デュマス)/中村有希
 ・書評(「ミステリーの人間学」廣野由美子)/戸松淳矩

・「今日を忘れた明日の僕へ/黒田研二」(原書房ミステリー・リーグ)読了。
 そうきたか。 記事は後日。
・「幻竜苑事件/太田忠司」(創元推理文庫)読了。
 う~ん、やっぱりこのシリーズはいいっ! 記事は後日。
・「マリオネット園(ランド)《あかずの扉》研究会首吊塔へ/霧舎巧」(講談社文庫)読了。
 あ~、幸せ。 記事は後日。



・「幻竜苑事件/太田忠司」(創元推理文庫)を購入。
・「マリオネット園(ランド)《あかずの扉》研究会首吊塔へ/霧舎巧」(講談社文庫)を購入。
・「ジャーロ No.37」(光文社)を購入。
・「密室から黒猫を取り出す方法(名探偵音野順の事件簿)/北山猛邦」(東京創元社)のサイン本を購入。
・「追想五断章/米澤穂信」(集英社)のサイン本を購入。


・「有栖川有栖著作リスト」を更新。
・「歌野晶午著作リスト」を更新。




さて、今日はやはりNHKの「探偵Xからの挑戦状!シーズン2」の話題を。
前回の参加者には9/17に久々のミステリーメールが届きました。
今回のシーズン2は下記の全4作品のようです。

第1回 「嵐の柩島で誰が死ぬ」 /辻真先
第2回 「メゾン・カサブランカ」 /近藤史恵
第3回 「トーナメント」 / 井上夢人
第4回 「記憶のアリバイ」/我孫子武丸

前回は問題編の配信開始から解答編の放送までが一週間のスパンでしたが、今回はその期間が倍になった分、問題数は半分に減ったようですね。

トップバッターは前回と同じく辻真先さん。
辻先生曰く「万年失恋嬢の”葉月麻子”ひさびさの登板」だそうです。
途中までは三枚目キャラ、しかし終盤では突如表情が変わって明晰な推理を始めるというこの名探偵、とても楽しみです。

さらに、一昨年「サクリファイス」が話題になった近藤史恵さん、前回に続いて二度目の登場井上夢人さん、そしてラストが「かまいたちの夜」や「人形シリーズ」で有名な我孫子武丸さん(個人的なベストは「殺戮にいたる病」ですが)。

いや~、楽しみ楽しみ。

ちなみに前回の「探偵Xからの挑戦状!シーズン1(と呼べばいいのかな?)」は、10/6に小学館文庫で発売になります。
ま、とりあえず記念に買っとく予定です。
ついでに言うと10/23にはシーズン1のDVD(3種)も発売になりますので、一応お知らせしておきます(何か自分がNHKの営業に思えてきました・・・)。

ともあれ、まずは問題編のメール配信、1週間後に問題編のTV放映、さらに1週間後に解答編のTV放映、と前回に比べて推理に使える時間が格段に増えていますので、今回はじっくり取り組めそうです。
ただ前回のようにケータイ小説と問題編の映像が食い違うときはどちらを信じればいいのかが唯一の不安材料・・・・・。







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2009/09/24 22:23|・読了日記TB:0CM:2

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