~愛すべき「本格ミステリ」の世界~

プロフィール 

音倉誓示(Otokura Seiji)

Author:音倉誓示(Otokura Seiji)
魅力的な謎。論理的な解決。そして少しの遊び心♪
「本格ミステリ」の魅力が少しでも多くの人に伝わりますように。
元、某地方書店チェーンの店長。
九州在住。

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記事にするほどの事ではありませんが・・・

先日、一週間の読書&ブログ断ちをして受けた簿記3級は、本日無事に合格通知が届きました。


    証拠品
     ↓
簿記3級合格通知
(クリックで拡大します)


20代の頃に比べてだいぶ記憶力や集中力が落ちた気がしますが、頑張れば何とかなるものですね。

あ~、記事を書いたのはいいけど何もミステリと結び付けられないっ!


まっ、とりあえずご報告という事で。







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2009/03/03 16:03|・その他TB:0CM:2

 

「真備シリーズ」
 ・背の眼(上)(下)・・・幻冬舎('05)、幻冬舎ノベルズ('06)、幻冬舎文庫('07)
   (「背の眼」(幻冬舎、幻冬舎ノベルズ)から文庫化に際し分冊)
 ・骸の爪・・・幻冬舎('06)、幻冬舎ノベルズ('08)、幻冬舎文庫('09)
 ・花と流れ星・・・幻冬舎('09)、幻冬舎ノベルズ('11)、幻冬舎文庫('12)

「ノンシリーズ」(括弧内の干支は道尾さんが人知れず(?)続けている「干支シリーズ」としての位置付け)
 ・向日葵の咲かない夏・・・新潮社('05)、新潮文庫('08)
 ・シャドウ・・・東京創元社(’06)、創元推理文庫(’09)
 ・片眼の猿(申)・・・新潮社(’07)、新潮文庫(’09)
 ・ソロモンの犬(戌)・・・文藝春秋('07)、文春文庫('10)
 ・ラットマン(子)・・・光文社('08)、光文社文庫('10)
 ・カラスの親指(酉)・・・講談社('08)、講談社文庫('11)
 ・鬼の跫音(丑・寅)・・・角川書店('09)、角川文庫('11)
 ・龍神の雨(辰)・・・新潮社('09)、新潮文庫('12)
 ・球体の蛇(巳)・・・角川書店('09)、角川文庫('12)
 ・光媒の花・・・集英社('10)、集英社文庫('12)
 ・月の恋人~Moon Lovers~・・・新潮社('10)、新潮文庫('13)
 ・月と蟹・・・文藝春秋('10)、文春文庫('13)
 ・カササギたちの四季・・・光文社('11)、光文社文庫('14)
 ・水の柩・・・講談社('11)、講談社文庫('14)
 ・光・・・光文社('12)
 ・ノエル a story of stories・・・新潮社('12)
 ・笑うハーレキン・・・中央公論新社('13)
 ・鏡の花・・・集英社('13)
 ・貘の檻・・・新潮社('14)

「エッセイ」
 ・プロムナード・・・ポプラ社('10)、ポプラ文庫('13)、文春文庫('14)

「絵本」
 ・緑色のうさぎの話 半崎信朗/絵・・・朝日出版社('14)

「共著・アンソロジー等」
 ・珍しい物語のつくり方(「流れ星のつくり方」所収)・・・講談社ノベルス('06)、講談社文庫('10)
   (「本格ミステリ06」(講談社ノベルス)から文庫化に際し改題)
 ・ザ・ベストミステリーズ2006(「流れ星のつくり方」所収)・・・講談社(’06)
 ・七つの死者の囁き(「流れ星のつくり方」所収)・・・新潮文庫(’08)
 ・Anniversary 50 カッパノベルス創刊50周年記念作品(「夏の光」所収)・・・光文社カッパノベルス('09)
 ・晴れた日は謎を追って がまくら市事件・・・東京創元社('10)、創元推理文庫(未刊、'14.12.22発売予定)
   (「蝦蟇倉市事件 1」(東京創元社)から文庫化に際し改題)
 ・ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑 2010・・・講談社('10)
 ・怪談実話系 書き下ろし怪談文芸競作集 6・・・MF文庫('11)
 ・あの日、君と Girls・・・集英社文庫('12)
 ・短編工場・・・集英社文庫('12)
 ・作家の履歴書 21人の人気作家が語るプロになるための方法・・・角川書店('14)

「コミック化」
 ・背の眼① 小池ノクト/画・・・幻冬舎バーズコミックス('09)
 ・背の眼② 小池ノクト/画・・・幻冬舎バーズコミックス('09)
 ・背の眼③ 小池ノクト/画・・・幻冬舎バーズコミックス('10)
 ・光媒の花① 斉藤倫/画・・・集英社愛蔵版コミックス('12)
 ・光媒の花② 斉藤倫/画・・・集英社愛蔵版コミックス('12)
 ・光媒の花③ 斉藤倫/画・・・集英社愛蔵版コミックス('13)
 ・背の眼 小池ノクト/画・・・幻冬舎廉価版コミックス('13)



'14.11.19 改訂9版
太字は私の既読作品です)







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2009/03/02 23:59|道尾秀介著作リストTB:0CM:0

 

鬼の跫音鬼の跫音
(2009/01/31)
道尾 秀介

商品詳細を見る
心の中に生まれた鬼が、私を追いかけてくる。―もう絶対に逃げ切れないところまで。一篇ごとに繰り返される驚愕、そして震撼。ミステリと文芸の壁を軽々と越えた期待の俊英・道尾秀介、初の短篇集にして最高傑作。

道尾秀介さんの最新作「鬼の跫音」を読みました。

2006年~2008年にかけて雑誌「野生時代」に掲載された短編を一冊にまとめた、著者初の短編集です。

カラスの親指」に続いて2冊目のサイン本なので、とりあえず画像を。

「鬼の足音(道尾秀介)」サイン - コピー
(クリックで拡大します)



「鈴虫」

11年前の犯罪が運悪く発覚してしまい、刑事の取り調べを受ける「私」。

当時現場にいた「鈴虫」・・そして11年後、息子が小学校から持って帰って来た「鈴虫」。

主人公の壊れていく心が、不気味にそしていびつに描かれていて、この辺りはさすが道尾秀介さんです。

少しずつ明らかにされていく11年前の出来事。

おそらくこういう事があったのだろう、と想像しながら読み進めていった読者はまたもや著者の罠に嵌り、驚愕の真相を突きつけられます。

「これは文芸なのか?、それともホラーなのか?」と戸惑いながら読んでいた私の目の前に現れたのは、紛れもない、しかも非常に上質の「本格ミステリ」でした。


「犭(ケモノ)」

これもすごかった!

刑務所作業製品の椅子から、たまたまあるメッセージを見つけてしまった主人公。

彼の行動を全く気にしない家族たちを尻目に、彼は一匹のモンシロチョウに導かれるように、そのメッセージの意味を調べる旅に出ます。

そして辿り着いたのは、ある村での、醜悪でいびつな人間たちの所業。

様々な想いを胸に、彼は家族の元に帰りますが・・・。


これだから道尾秀介はやめられない!

個人的には、今回の収録作の中で一番のお気に入りです。


「よいぎつね」

忌まわしい思い出のある土地に、20年ぶりに足を運んだ主人公。

否応なしに、あの祭りの夜の記憶が蘇ります・・・。


どちらかと言うと「幻想小説」の趣かな。

最後は、いま一つすっきりしなかったような・・。


「箱詰めの文字」

・・と思ったら、この作品の冒頭に「よいぎつね」に関する重要な記述が。

この単行本では「よいぎつね」→「箱詰めの文字」の順で収録されていますが、巻末の初出一覧を見ると雑誌掲載時は逆の順番だったようで・・これは面白い趣向ですね。


さて、この「箱詰めの文字」ですが・・

作家である主人公のアパートを突然訪れてきた見知らぬ青年。

聞けば、主人公の貯金箱を盗んだ事を謝りに来たと言います。

その見覚えのない貯金箱に入っていたのは、「見覚えのある」字で書かれた短いメッセージ。

この作品も、他の作品同様にさりげない伏線が上手くちりばめられた好短編でした。


「冬の鬼」

日記形式の小説や、作品の中に手記がちりばめられた小説などは読んだ事がありますが、一日ずつ日付が遡っていく日記形式の小説は初めて読みました!

日付が一つ減るたびに、少しずつ明らかになっていく真相。

読み終えた後は、一度読んだ文章がまったく違う意味を持ってその真の姿を現します。

脱帽。


「悪意の顔」

現実にはあり得ないはずの事を起こす人物が現れ、それが現実的に説明がついたと思わせておいて、また幻想の世界へ誘われ・・そして最後には・・。

心地よく、著者の掌の上で転がされた気分です。

最後の一篇まで、満足のいく作品ばかりでした。


一年を通して多くのミステリを読む中で、面白かったけどこれは文庫になってからでもよかったかな、と思う本があるのは事実です。

ですが、鬼の跫音」を未読のあなた!

この作品は、ぜひ、今すぐ読んでください!

絶対に後悔はさせません!

自信を持って薦められる1冊です!


道尾秀介さん、ますます惚れました。







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2009/03/01 23:59|・道尾秀介TB:1CM:1

 

ミステリーズ! vol.33(FEBRUARY2009) (33)ミステリーズ! vol.33(FEBRUARY2009) (33)
(2009/02)
不明

商品詳細を見る
■『告白』で2008年のミステリ界を席巻した、大型新人・湊かなえの長編新連載「Nのために」■読切短編、人気作家が犯した犯罪に、死神のような恐ろしい風貌(!)の刑事が鋭利な推理を見せる。倉知淳「運命の銀輪」■連載最終回、谷原秋桜子「熊の面、翁の面」。森福都「スケール ご近所美術館」■隔号掲載、門井慶喜「この世にひとつの本」■3号連続掲載第一回、北山猛邦「天の川の船乗り(上)」ほか、好評連載陣もますます快調!

先日の「読書断ち」のため読むのが遅くなりましたが、ミステリ専門の隔月刊誌「ミステリーズ!Vol.33」(東京創元社)を読み終えました。


今回一番の注目は何と言っても、あの「湊かなえ」さんの新連載「Nのために」です!(デビュー作「告白」の記事はこちらから。)

残念ながら最新作「少女」(早川書房)はまだ未読ですが、今回の「Nのために」は相変わらずのすさまじいリーダビリティで一気に物語に引き込まれ、早くも続きが読みたくてうずうずしています!

あるマンションで起きた一つの事件、そしてそれに関わった「N」たち。

連載第1回目の今号で、この事件は一旦ある結末を迎えます。

しかし微妙に食い違いをみせていた「N」たちの証言。

「ある視点にとっての真相が別の視点から見ても真相であるとは限らない」という事は「告白」でも散々思い知らされました。

そして、「語られなかった物事のなかにこそ真実が隠れている」という事も。

「N」たちの見えない一面が語られていくであろう今後の連載が、とても楽しみです!


北山猛邦さんの「音野順シリーズ」は、今回はどうやら(上)(中)(下)に分かれるようで・・とりあえず今回は事務所に電子ピアノが増えました。

探偵事務所の立派なデスクの前で依頼人を座布団に座らせるという相変わらずのシュールな光景や「UFO研究会」との再会で楽しませてくれつつ、最後は本格ミステリらしい魅力的な謎で締めくくってくれました。

今回はどんな(強引な!?)解決を持ってくるのでしょう


倉知淳さんの作品も楽しめました。

読切短編との事ですが、ぜひ連載にして頂きたいものです。

個人的にはイケメン鈴木刑事の最後の長広舌がよかったです!

主人公の「死神」刑事の名字が、北山猛邦さんの今回の依頼人の名前と同じというのは不思議な偶然ですね。


それ以外では、坂木司さんのデビューのいきさつや、福井健太さんの「叙述トリック」についての評論が今回はとても興味深かったです。


先日の井上尚登さんや樋口有介さん、そして今回の森福都さんの「ご近所美術館シリーズ」の完結など、好きな作品の連載が終わっていくのは寂しいですが、入れ違いに新しい作品の連載も次々に増えてきて、これからも楽しみです。







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2009/02/26 23:59|・ミステリーズ!TB:0CM:0

 

大きな棺の小さな鍵―本格短編ベスト・セレクション (講談社文庫)大きな棺の小さな鍵―本格短編ベスト・セレクション (講談社文庫)
(2009/01/15)
本格ミステリ作家クラブ

商品詳細を見る
森の奥深くにある別荘で起こった密室殺人、覆面レスラーの悲しい殺意、2本の鍵が握る、遺言の行方…。本格ミステリ作家クラブが厳選した、ファン必読のアンソロジー。

本格ミステリのアンソロジー「大きな棺の小さな鍵」を読みました。

親本は2005年に刊行された「本格ミステリ05」です(文庫化にあたり改題)。

冒頭の北村薫さん(本格ミステリ作家クラブ会長)の言葉本格ミステリは、時の波に洗われても古びない」が心に沁みます。


「大きな森の小さな密室/小林泰三」

「ミステリーズ!」(東京創元社)の懸賞付犯人当て小説企画の一編として書かれた作品で、私は今回再読です。

初読時はまったく犯人が分からなかった覚えがありますが、きちんと推理すれば分かるように書かれています。

当時(問題編は「ミステリーズ!」2003年冬号に掲載)は今以上に私が未熟だったという事ですね・・。


「黄昏時に鬼たちは/山口雅也

短編集「PLAY」に収録されている作品です。

詳しくは、こちら(「PLAY」の記事)をご覧くださいませ(とか言いながらあまり詳しい記事でもないですが・・)。

短編における「意外な真相」のお手本のような、個人的には非常に好きな作品です。


「騒がしい密室/竹本健治」

全体的に、昔からよく使われるネタ(トリック)を組み合わせたような印象の作品でしたが、真相に辿り着いたと思ったらまたそれが覆されて新たな真相が出てきたりたりと、中々楽しめました。

ただ、メインとなっている(?)イニシャルに関するネタが個人的にはイマイチで・・。


「覆面(マスク)/伯方雪日」

プロレス界を舞台にした珍しいミステリですが、「覆面レスラー」を効果的に使い、ありがちなトリックに上手くひねりをきかせて意外な展開で楽しませてくれました。

登場する刑事もいい味だしてます。

この「覆面」を含む連作ミステリ「誰もわたしを倒せない」(創元推理文庫)が2004年に発売され、2009年になった今でも作品はこの1冊だけだそうで・・・もったいない!

もっと読みたいです。


「雲の南/柳広司

ジョーカー・ゲーム」が好評を博している柳広司さんが2007年に発表した連作ミステリ「百万のマルコ」からの一篇です。

投獄されたマルコ・ポーロが、牢の中で色々な謎を語って聞かせるとういう形式の作品。

論理パズルのような趣のストーリーに、さらにもう一つ意外な真相を覆いかぶせてあり、さすがに上手い!

冒頭と最後に登場する「なぞなぞ」も楽しかったです!


「二つの鍵/三雲岳斗」

何と主人公はレオナルド・ダ・ヴィンチ!

元ネタとなるロジックを上手く中世の雰囲気に溶け込ませる手腕はさすがです。

本当にこの人は作風が広いなぁ。

ロジカルな推理展開は、有栖川有栖さんの「スイス時計の謎」を読んでいるかのようでした。


「光る棺の中の白骨/柄刀一

現在「第9回本格ミステリ大賞」の候補作にも挙げられている「ペガサスと一角獣薬局」にも収録されている作品です。

3年半前に生きていた人物が、5年前に閉ざされた密室から白骨となって発見される・・う~ん魅力的ですね!

このトリックは個人的にはちょっと・・でしたが、真相にたどり着くまでの伏線の張り方や、作品全体の幻想的な雰囲気はすごく良かったです。


「敬虔過ぎた狂信者/鳥飼否宇

短編集「逆説的」に収録されている一篇。

相変わらずバカバカしい作品を・・(もちろん褒め言葉です!)。

おかしな名前の登場人物ばかり登場すると思ったら・・・そうきましたか!

ホントにいつも楽しませてくれます。

とても「相棒」のノベライズと同じ人物とは思えない・・。


「木乃伊(ミイラ)の恋/高橋葉介」(マンガ)

ミステリ・・になるのかどうか分かりませんが、幻想的な作品でした。

「見えているのに見えていない」というのはミステリでも魅力的な題材です。


「密室作法[改訂]/天城一」(評論)

評論の感想を書く、というのもおかしな気がしますが、これは素晴らしかった!

もし私が今後ミステリ小説を書く事があれば、この評論は必ず繰り返し読む事になるでしょう。


と、いかにも初めて読んだかのようにここまで感想を書いてきましたが・・。

どうも読んでいて既視感がつきまとうな~と思っていたら、どうやら私は親本の「本格ミステリ05」を4年前にすでに読んでいるようです(途中まで全然気付きませんでしたが・・)。

いや~読んだ事のある作品をまた新鮮な気持ちで楽しめるなんて、脆弱な記憶力に感謝!ですね(負け惜しみ)。



さて、それじゃあオビを切り取って「第9回本格ミステリ大賞公開開票式」に応募するか・・。

抽選で10名の狭き門、目指せ招待状ゲット!!







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2009/02/24 23:59|・アンソロジーTB:0CM:0

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