~愛すべき「本格ミステリ」の世界~

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音倉誓示(Otokura Seiji)

Author:音倉誓示(Otokura Seiji)
魅力的な謎。論理的な解決。そして少しの遊び心♪
「本格ミステリ」の魅力が少しでも多くの人に伝わりますように。
元、某地方書店チェーンの店長。
九州在住。

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七つの棺【新装版】 (密室殺人が多すぎる) (創元推理文庫)七つの棺【新装版】 (密室殺人が多すぎる) (創元推理文庫)
(2013/03/09)
折原 一

商品詳細を見る
黒星警部と七つの密室殺人。奇才・折原一の出発点となった記念すべき第一作品集の改訂増補版です。



折原一氏の処女作である「五つの棺」に新たに2編を加えた短編集です。

熱烈な推理小説好きで、密室事件に出会うたびに「ウヒョッ」と歓喜の雄叫びをあげてしまう「黒星警部」シリーズの1冊目にあたります。

旧作「五つの棺」を発表した際に「ディクスン・カーに捧げる」と記載したところ、熱烈なカーのファンから厳しいお叱りの言葉をいただいたとの事で、「七つの棺」ではそういった文言はいっさい載せていないそうです(^_^;)



「密室の王者」(追加作品)

鍵がかかり内側から目張りされた体育館の中で死んでいた、商店会の相撲大会の優勝者。
巨大な密室と化していた体育館で、一体何が起きたのか・・?

意外な真相の裏には悲しい事実が。



「ディクスン・カーを読んだ男たち」(旧題:永すぎる密室-ジョン・ディクスン・カーを読んだ男たち)

密室と化した書斎の中で発見された2つの白骨死体。
机の上に雑然と置かれた数十冊の本は、全てジョン・ディクスン・カーの翻訳本だった。

ちょっと都合のよすぎる展開ではありますが、ひねりの効いた楽しい作品でした。



「やくざな密室」(旧題:やくざな密室-帝王死す事件)

抗争から逃れるために核シェルターに入っていた暴力団の組長がなぜか死体に。
これは藁人形の呪いなのか?!
そして更に死体が消失?!

3つのエピローグで楽しませてくれる作品です。



「懐かしい密室」(旧題:懐かしい密室-ユダの窓事件)

2年後に帰って来ると言い残し、衆人監視の状況から忽然と姿を消した人気推理作家の辻井康夫。
2年後、予告通り帰ってきた彼はバラバラ死体になっていた。
事件の真相のヒントは、彼の未完の作品に・・。

いやいやいやいや。
現実の事件の方の真相はいいとして、辻井の作品の真相は(笑)
私が犯人の立場でも殺意を抱くかも(笑)



「脇本陣殺人事件」(旧題:冷ややかな密室-脇本陣殺人事件)

雪の密室、目張りのされた現場、三本指ならぬ四本指の男。
事件の目撃者となった元高校教師が語る真相とは・・。

もうこのシチュエーションだけでわくわくしますね。
意外な真相は割と予想通りでしたが、パスティーシュとしてとても楽しめた作品です。



「不透明な密室」(追加作品)

ガラス張りのテラスで刺殺されていた建設会社社長。
テラスの周囲には何人もの社員がいたはずだが、犯人は一体どうやって被害者を刺殺したのか?

密室状況の生まれ方は今一つでしたが、犯人が被害者を刺した方法には驚き。
そうかこんなアイディアがあったか。
伏線も上手い。



「天外消失事件」(旧題:おせっかいな密室-天外消失事件)

ロープウェイのリフト内で殺されていた若い女性。
襲っている男性はすれ違うリフトから目撃されているにもかかわらず、到着したリフト内にはなぜか死体だけが。
犯人は空中に消えたのか?!

処女作だけあって色々と苦しいですが・・折原一氏の出発点として記念すべき作品です。
登場人物が「月刊 旅の情報」の編集者、というあたりも折原氏の経歴と合わせると微笑ましいです。




文庫版あとがきからエピソードをもう一つ。

折原氏がデビューした際、「折原の奴に書けるなら、私にも書けるはずだ」と言って小説を書き出したのが、折原氏の高校・大学の先輩である北村薫氏。
そして生まれた作品が「空飛ぶ馬」だそうです。

人の縁というのは本当に面白いですね。




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2014/04/30 03:44|・折原一TB:0CM:0

 

「黒星警部シリーズ」
 ・七つの棺 密室殺人が多すぎる・・・東京創元社('88)創元推理文庫('92)('13新装版)
  (「五つの棺」から文庫化に際し増補・改題)
 ・鬼面村の殺人・・・光文社カッパ・ノベルス('89)光文社文庫('93)
  (「鬼が来たりてホラを吹く 鬼面村殺人事件」から文庫化に際し改題)
 ・猿島館の殺人 モンキー・パズル・・・光文社カッパ・ノベルス('90)、光文社文庫('95)
 ・丹波家の殺人・・・日本経済新聞社('91)、講談社文庫('94)、光文社文庫('04)
  (「丹波家殺人事件」から光文社文庫版発売に際し改題)
 ・黄色館の秘密・・・光文社文庫('98)
 ・模倣密室 黒星警部と七つの密室・・・光文社('03)、光文社文庫('06)

「倒錯シリーズ」
 ・倒錯の死角(アングル)201号室の女・・・東京創元社('88)、創元推理文庫('94)、講談社文庫('99)
 ・倒錯のロンド・・・講談社('89)、講談社文庫('92)
 ・倒錯の帰結 首吊り島 監禁者・・・講談社('00)、講談社ノベルス('03)、講談社文庫('04)

「幸福荘シリーズ」
 ・天井裏の散歩者 幸福荘殺人日記・・・角川文庫('93)、講談社文庫('11)
 ・天井裏の奇術師・・・角川書店('95)、角川文庫('97)、講談社文庫('11)
  (「幸福荘の秘密 新・天井裏の散歩者」から改題。角川文庫版のタイトルは「幸福荘の秘密 続・天井裏の散歩者」)

「教室シリーズ」
 ・沈黙の教室・・・早川書房('94)、ハヤカワ文庫('97)、双葉文庫('09)
 ・暗闇の教室(1・2)・・・早川書房('99)、ハヤカワ文庫('01)
  (文庫化に際し分冊)

「○○者シリーズ」
 ・誘拐者・・・東京創元社('95)、文春文庫('02)
 ・愛読者 ファンレター・・・講談社('96)、講談社文庫('99)、文春文庫('07)
  (「ファンレター」から文春文庫版発売に際し改題)
 ・漂流者・・・角川書店('96)、角川文庫('99)、文春文庫('11)
  (角川文庫版のみタイトルは「セーラ号の謎 漂流者」)
 ・遭難者・・・実業之日本社('97)、角川文庫('00)、文春文庫('14)
 ・冤罪者・・・文藝春秋('97)、文春文庫('00)
 ・失踪者 The traces of A・・・文藝春秋('98)、文春文庫('01)
 ・沈黙者 Noctume pour assassin・・・文藝春秋('01)、文春文庫('04)
 ・行方不明者 Takizawas Walk Away・・・文藝春秋('06)、文春文庫('09)
 ・逃亡者 See Chieko Run・・・文藝春秋('09)、文春文庫('12)
 ・追悼者・・・文藝春秋('10)、文春文庫('13)
 ・潜伏者 The Hands of Mr.Hotta Morio・・・文藝春秋('12)
 ・侵入者 自称小説家 Pierrots・・・文藝春秋('14)

「樹海シリーズ」
 ・樹海伝説 騙しの森へ・・・祥伝社文庫('02)
 ・鬼頭家の惨劇 忌まわしき森へ・・・祥伝社文庫('03)
 ・黒い森 生存者 殺人者・・・祥伝社('07)、祥伝社文庫('10)
 ・赤い森(上記「樹海伝説」「鬼頭家の惨劇」も所収)・・・祥伝社('10)、祥伝社文庫('13)

「ノンシリーズ」
 ・「白鳥」の殺人・・・光文社カッパ・ノベルス('89)、光文社文庫('94)
  (「白鳥は虚空に叫ぶ 特急「白鳥」60秒の死角」から文庫化に際し改題)
 ・螺旋館の奇想・・・講談社ノベルス('90)、講談社文庫('93)、文春文庫('05)
  (「螺旋館の殺人「盗作のロンド」」から文春文庫版発売に際し改題)
 ・灰色の仮面・・・講談社('90)、講談社ノベルス('92)、講談社文庫('95)、徳間文庫('98)
 ・覆面作家・・・立風書房('91)、講談社文庫('96)、光文社文庫('13)
 ・仮面劇・・・講談社('92)、講談社文庫('95)
 ・蜃気楼の殺人・・・光文社カッパ・ノベルス('92)、光文社文庫('96)、講談社文庫('05)
  (「奥能登殺人旅行」から文庫化に際し改題)
 ・黒衣の女・・・徳間書店('91)、徳間文庫('95)、講談社文庫('98)
  (「死の変奏曲」から文庫化に際し改題)
 ・異人たちの館・・・新潮社('93)、新潮文庫('96)、講談社文庫('02)
 ・水の殺人者・・・講談社('93)、講談社文庫('96)
  (「水底の殺意」から文庫化に際し改題)
 ・望湖荘の殺人 サプライズ・パーティー・・・光文社カッパ・ノベルス('94)、光文社文庫('97)
 ・二重生活(妻・新津きよみさんとの共著)・・・双葉社('96)、講談社文庫('00)
 ・101号室の女・・・講談社('97)、講談社文庫('00)
 ・耳すます部屋・・・講談社('00)、講談社文庫('03)
 ・天井男の奇想 倒錯のオブジェ・・・文藝春秋('02)、文春文庫('06)
  (「倒錯のオブジェ 天井男の奇想 Rooms Unknown」から文庫化に際し改題)
 ・被告A・・・早川書房('03)、ハヤカワ文庫('06)
 ・チェーンレター・・・角川ホラー文庫('04)
 ・叔母殺人事件 偽りの館・・・講談社('04)、講談社文庫('07)
  (「偽りの館 叔母殺人事件」から文庫化に際し改題)
 ・黙の部屋・・・文藝春秋('05)、文春文庫('08)
 ・叔父殺人事件 グッドバイ・・・原書房('05)、講談社文庫('08)
  (「グッドバイ 叔父殺人事件」から文庫化に際し改題)
 ・タイムカプセル・・・理論社ミステリーYA!('07)、講談社文庫('12)
 ・放火魔・・・文藝春秋('07)、文春文庫('10)
  (「疑惑」から文庫化に際し改題)
 ・クラスルーム・・・理論社ミステリーYA!('08)、講談社文庫('13)
 ・帝王、死すべし・・・講談社('11)、講談社文庫(未刊、'14.12.12発売予定)
 ・グランドマンション・・・光文社('13)

「アンソロジー等」
 ・密室レシピ(「トロイの密室」所収)・・・角川スニーカー文庫('02)
 ・天使と髑髏の密室(「北斗星の密室」所収)・・・講談社ノベルス('02)、講談社文庫('05)
   (「本格ミステリ02」(講談社ノベルス)から文庫化に際し分冊・改題されたものの第一弾)
 ・赤に捧げる殺意(「トロイの密室」所収)・・・角川書店('05)、角川文庫('13)
 ・探偵Xからの挑戦状!(「石田黙のある部屋」所収)・・・小学館文庫('09)
 ・THE密室・・・有楽出版社ジョイノベルズ('14)


'14.12.4 改訂4版
太字は私の既読作品です)





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2014/04/23 02:05|折原一著作リストTB:0CM:0

 

約4年ぶりに自分のブログを覗いてみました(^_^;)

これからは、またポツポツと更新しようと思います。

しばらくは、感想・論評というよりは読書記録や備忘録のような書き込みになると思いますが・・。

色々と忙しい日々を送っていますが、少しずつミステリの世界にも戻ろうと思っていますm(__)m





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2014/04/22 23:28|・その他TB:0CM:0

 

「症例A」「不思議島」「黒百合」などの著作がある、作家の「多島斗志之(たじまとしゆき)」(本名:鈴田恵)さんが昨年12/19から姿をくらませており、ご家族の方が捜索願いを出されています。

皆様、捜索にご協力をお願いいたします。


▽続きを読む▽
2010/12/19 01:57|・その他TB:0CM:0

 

オフィシャルの「第10回本格ミステリ大賞」(の小説部門)は先日「密室殺人ゲーム2.0/歌野晶午」「水魑の如き沈むもの/三津田信三」のダブル受賞に決定しましたが、その翌日、政宗九さんの主催する「インターネットで選ぶ本格ミステリ大賞2010」も発表になりました!

オフィシャルの「本格ミステリ大賞」の投票権を持っているのは「本格ミステリ作家クラブ」の会員のみですが、もし同じ投票を一般読者でやってみたらどんな結果になるだろう、という遊び心で企画されたのがこの「インターネットで選ぶ本格ミステリ大賞」です。

ただし投票者は候補作を全て読んで選評を書く必要がありますので、締切までに全部読めない事も多くて私も中々参加できなかったのですが、第9回を迎える今年、ようやく投票することが出来ました!

政宗九さんの主催で開催するのは今年が最後という事で、来年はどうなるのか分かりませんが、とりあえず今回の候補作を全国の一般読者がどう読んだか、どうぞ(私以外の選評を)お楽しみくださいませ!!




 「インターネットで選ぶ本格ミステリ大賞2010 結果発表」(政宗九の視点)





どうでした?

来年ももし開催されたら、ぜひ貴方(貴女)もご参加を!







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2010/05/19 00:46|第10回本格ミステリ大賞TB:0CM:1

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