~愛すべき「本格ミステリ」の世界~

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音倉誓示(Otokura Seiji)

Author:音倉誓示(Otokura Seiji)
魅力的な謎。論理的な解決。そして少しの遊び心♪
「本格ミステリ」の魅力が少しでも多くの人に伝わりますように。
元、某地方書店チェーンの店長。
九州在住。

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火村英生に捧げる犯罪火村英生に捧げる犯罪
(2008/09/25)
有栖川 有栖

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「とっておきの探偵にきわめつけの謎を」。臨床犯罪学者・火村への挑戦状が予告する犯罪とは―。洒脱。諧謔。情熱。驚き。本格推理の旗手の技に酔う。


さて、今日は「火村英生(作家アリス)シリーズ」の最新短編集「火村英生に捧げる犯罪」です

未読の「女王国の城」を職場のロッカーに入れたまま、どんどん他の本ばかり読んでますが・・

個人的には、昔「J-PHONE」(←もうありませんが・・)の携帯サイト(「Jミステリ倶楽部」だったかな?)で読んだ短編なども収録されていて、ちょっと懐かしかったです


「長い影」

短編(中編かな?)とはいえ、アリバイトリック・動機の謎・関係者のミッシング・リンク、と色々な謎が詰め込まれており、贅沢に楽しめました。

殺害に使われたトリックも(私が知っている限り)斬新なものでしたし、1枚の写真からある事実を見抜く火村准教授の冴えもさすがでした。

ですが、何よりイイのは、終盤火村がある人物をじわじわ追い詰めていく、あの緊迫感!

ああいうゾクゾクする感覚が、火村英生シリーズの魅力の1つではないかと勝手に思ってます

「あとがき」で刑事訴訟法の改正について少し触れられていましたが、これはミステリ小説には少なからず影響を与えますよね

私はちょうど「安楽椅子探偵と忘却の岬」を推理していて、この刑事訴訟法の改正について少し調べている時にこの「長い影」を読みましたので、思わぬ関連に「おっ!」という感じでした

ま、結局推理はハズれましたけどね・・


「鸚鵡返し」

7ページの掌編ですが、何と初の「火村視点」!

それだけでもすごく斬新です!

自分が「作家アリス」になって、火村から話しかけられているような気分で読めました

トリックもちょっとマヌケというか・・でも犯人にとっては真剣ですよね


「あるいは四風荘殺人事件」

ある作家の書きかけのミステリ小説を読んで、火村が真相を推理する、という異色作。

登場する小説の中で使われていたトリックは、理系チックであまり好みではありませんでしたが、私にしては珍しく、真犯人は見事に推理できました!

珀友社の片桐さんの、相変わらずの火村フリークっぷりが楽しかったです

私も火村英生が書いた推理小説は読んでみたいかも・・

また、この作品については「あとがき」の有栖川先生の言葉「名探偵は事件なんか解いていない。ミステリ作家が用意した解答を見破ってみせているだけだ」、が非常に印象的でした。

悪意ある(?)人たちが、この事に関してあげ足を取ってくる場合もあったり、話を大きくすれば「後期クイーン問題」などにも絡んでくるとは思いますが・・別にいいんです!

私たち本格ミステリファンは、そんな事は全て踏まえた上で「上質な知的遊戯」である「本格ミステリ」を愛してますからっ!!

・・と言う事で、敬愛するミステリ作家の皆様。

これからも、素晴らしい作品をどんどん生み出してくれることを期待しています!


「殺意と善意の顛末」

読んでいるうちに、以前携帯サイトで読んだ時の記憶が蘇り・・真相を思い出してしまいました

まあ、5年ぶりとはいえ再読なのでこういうこともありますね。

ちょっと残念。

ただ「5年前も本格ミステリを読んでたのか・・」と思うと、なんか感慨深かったりして


「偽りのペア」

こういう、ちょっとした心理的な錯誤、みたいな話は大好きです

ちゃんと(?)オチもついてたし


「火村英生に捧げる犯罪」

来ました表題作!

ちなみに有栖川先生にとって「探偵の名前が入った書名」は初めてだそうです。

警察に送られてきた、火村英生に対する挑戦状。

そして作家アリスにかかってきた、盗作疑惑の電話。

わずかな手掛かりから、火村は意外な真相に・・。

久々の(?)「因幡丈一郎」も登場です。

得られた教訓は「悪事を隠すには、日本語は正しく使いましょう」ですね


「殺風景な部屋」

これも珍しく、火村は電話越しにしか登場しません(作者の都合で)。

アリスから話を聞いただけで、4人の容疑者から真犯人を特定します。

フィールドワークが信条の火村先生にしては珍しい、アームチェア・ディテクティヴっぷり!

一応ダイイングメッセージもの、と言う事になるのでしょうが、ちょっと無理があったような・・


「雷雨の庭で」

凶器の謎・・は最初のほうでピンと来たのですが、火村が真相にたどり着くまでの細かい伏線とその回収がさすがに見事でした。

「作家アリス」の作品はまだ3冊なんですね。

早く「女王国の城」を書かないと

「学生アリス」はこんなにたくさん書いてるのに

放送作家コンビにリアリティがあったので、「篠崎警部補シリーズ」が観てみたくなりました
(「古畑任三郎」みたいなものかな?)。







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2008/10/12 23:02|・有栖川有栖TB:1CM:2

コメント

はじめまして。
こちらの記事にトラックバックさせていただきました。
上質な知的遊戯、楽しかったですね。

トラックバックなどいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。
藍色 #-|2008/10/16(木) 03:27 [ 編集 ]


藍色さん、こちらこそはじめまして。
こちらもトラックバックさせていただきました。
読書量、すごいですね!
これからもちょくちょく読ませて頂きます♪
気ままな読書人 #-|2008/10/16(木) 22:58 [ 編集 ]

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粋な提案 2008/10/16(木) 03:08

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