~愛すべき「本格ミステリ」の世界~

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音倉誓示(Otokura Seiji)

Author:音倉誓示(Otokura Seiji)
魅力的な謎。論理的な解決。そして少しの遊び心♪
「本格ミステリ」の魅力が少しでも多くの人に伝わりますように。
元、某地方書店チェーンの店長。
九州在住。

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ミステリーズ! vol.34ミステリーズ! vol.34
(2009/04/11)
不明

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■文庫創刊50周年記念特別対談第一弾、〈ミステリ編〉北村薫×桜庭一樹北村薫桜庭一樹が、創元推理文庫についてしゃべり倒す! ■早くも話題騒然! 湊かなえ「Nのために」第二回■読切短編 蒼井上鷹「堂場刑事の多難な休日」。乾ルカ「アタエル」。似鳥鶏「間もなく電車が出現します」隔号連載 西條奈加、吉永南央■追悼・泡坂妻夫特集 デビュー作再録「DL2号機事件」。追悼文 島崎博、田中芳樹、島田荘司、綾辻行人、米澤穂信、縄田一男、ふじいあきら■今野敏、樋口有介、霞流一、拓未司のエッセイなど

東京創元社の「ミステリーズ!Vol.34」を読みました(半月ぐらい前に)。

今回は、創元推理文庫創刊50周年を記念して北村薫さんと桜庭一樹さんの対談が収録されています。

また文庫創刊50周年フェアとして、「四人の署名/コナン・ドイル」「失われた世界/コナン・ドイル」「怪盗紳士リュパン/モーリス・ルブラン」「D坂の殺人事件/江戸川乱歩」「フランケンシュタイン/メアリ・シェリー」の5点の文庫が、先月(2009年4月)から1年間限定の「人気イラストレーター・漫画家描き下ろしカバー」で出荷されているようですので、せっかくだからどれか買ってみようかな・・・・「期間限定」という言葉に弱いんですよね。

他にも読者プレゼントとして、作家10名(有栖川有栖・いしいひさいち・笠井潔・北村薫・黒川博行・島田荘司・田中芳樹・貫井徳郎・宮部みゆき・山田正紀)による「直筆“為書き入り”サイン色紙」や「オリジナル・ロゴ入りペン」「特製図書カード」「オリジナル・ブックカバー」などが当たるキャンペーンを実施しているようですので、こちらも応募しなければ!

あぁ!でもここで告知したらライバルが増えてしまう~、というジレンマを抱えながらも、やっぱりミステリを扱っている版元さん(出版社)には元気になってもらいたいし、ミステリに関するイベントは少しでも盛り上げていきたいですから、皆様どうか奮ってご応募を(笑)。

3月から開催されている「50周年記念フェア」の文庫帯、もしくは4~6月の新刊帯に付いている応募券を2枚集めれば応募できますので、詳しくは該当の商品の帯を見て下さい。

ただし、書店で帯だけ盗んだりしないように!

本当にいるんですよ、そういう人が。

ちなみにこの「ミステリーズ!Vol.34」にも1枚ついていましたので、先日買った北村薫さんの「ニッポン硬貨の謎」や、犯人当てアンソロジーの「あなたが名探偵」などの帯の分と合わせて、私はすでに応募出来ます(まだしていませんが)。


さてようやく本編ですが、まず湊かなえさんの連載「Nのために」の第2回。

今回から、それぞれの登場人物の視点で、あの出来事の裏で起きていた真相が少しずつ語られていくようで、前回の第一章で語られた物語がいかに表面的な内容に過ぎなかったかを思い知らされます。

少しずつ明かされていく真実、次回も楽しみです。


前回“前編”が掲載された北山猛邦さんの「天の川の舟乗り」(名探偵“音野順”シリーズ)は、今回が“中編”。

いよいよおなじみ岩飛警部の登場です!

UFO研の面々も相変わらずいい味出してます。

それにしても今回の“中編”のラスト数行はたまりません。

(以下、本文より抜粋)
(白瀬)「犯人がわかっているのか?」
(音野)「・・・・・うん・・・・・」
(白瀬)「誰なんだ、一体」
(音野)「それは・・・・・あの人・・・・」
(白瀬)「だから、誰?」
(音野)「あの人!」
(白瀬)「誰だよ!」

これで終わってるんですよっ!

あ~、早く“後編”が読みたいっっ!!!


芦辺拓さんの「綺想宮殺人事件――最後の探偵小説、あるいは探偵小説の最期」も気が付けば早くも連載第6回。

物語は相変わらず、というかますます混沌としてきて、一体この作品が最終的にどんな着地を見せるのかまったく予想もつきません。

衒学的な文体に煙に巻かれている感はありますが、何とか頑張ってついて行きます。


乾ルカさんの「アタエル」は“読切短編”という扱いではありますが、奨学係のあの人が登場するシリーズになっていますので、そろそろ一冊にまとまる頃でしょうか。

そして今回、冒頭の「文庫創刊50周年企画」と並ぶ大きな特集が「【追悼特別企画】ミステリ界の魔術師 泡坂妻夫を偲ぶ」です。

正直なところ、私はまだ泡坂さんにとってあまりいい読者とは言えません。

まだ胸を張って「大ファンです」と言えるほど、多くの作品を読んでいないのです。

しかし「しあわせの書」を始め、これまでに読んだいくつかの作品で本当に泡坂さんには魅了されましたし、本格ミステリ界にとっていかに惜しい方を亡くしたかは今さら言うまでもありません。

ミステリというものは、トリックやロジックと同じぐらい“遊び心”が大切なのだと私が考えるようになったのは、泡坂さんの影響が一番大きかったような気がします。

ましてや私は本格ミステリファンであると同時に、小さい頃からマジックの愛好家でもあるのです。

いつか全作品を読破してご本人にお会いしたいという夢も、今では叶わぬものとなってしまいました。

しかし米澤穂信さんの追悼文にあるように、その作品は世に残っていますし、これからもずっと読み継がれていくでしょう・・・・・・・いや、私たちが必ず読み継いでいきます。

生きた証が世の中に残る“作家”という仕事は、本当に素晴らしいものですね。

泡坂妻夫さん、そして厚川昌男さんのご冥福を、改めて、心からお祈り申し上げます。







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2009/05/26 00:28|・ミステリーズ!TB:0CM:4

コメント

どうも、こんにちは。
>>ミステリに関するイベントは少しでも盛り上げていきたい…
ってところ、グーです。
僕はどうも、ミステリーには踏み込みにくいタイプの人間ではありますが、その、ミステリーファンを増やしたいという思いに触れて僕も踏み込んでみようかなぁ…  なんて、思いました。
初心者の僕になにかおススメなんてありますかね?
NARA… #-|2009/05/26(火) 01:14 [ 編集 ]

本格ミステリフラッシュバック
本格ミステリ大賞の評論部門で残念ながら落選したのは、評論としてよりも読書ガイド色が強い点と本格以外と思える作品を結構取り上げた点に不満を残すからでしょう。
新刊を扱う音倉さんにとっては、”古本屋巡り&図書館検索“の最良アイテムなので、ミステリの発展に貢献度大とはいえ両刃の剣ですね。
ミステリーズも連載物は後々単行本になった時の楽しみが半減する作品が多々あり、値段を考えると購入が躊躇われます。
本来はミステリマニア必読だとは思うのですが・・・
江守森江 #JalddpaA|2009/05/27(水) 16:39 [ 編集 ]

NARAさん
おぉ、まさかこちらにコメントを頂けるとは思いませんでした。
しかしこれはまた一発目から難しい質問ですね~。
ミステリファンに薦める作品なら山ほどありますが、普段ミステリを読まない方に薦める作品となると・・。

そうですね、とりあえず取っ付きやすい短編集という事で、光文社文庫の「贈る物語 Mystery/綾辻行人編」(税込700円)はいかがでしょうか?
書店やネットで注文すれば簡単に手に入りますが、もしかすると店頭に並んでいる所はあまりないかもしれません。

まぁ、いつか気が向いた時にでも読んでみて下さい(^^)
音倉誓示 #-|2009/05/29(金) 00:21 [ 編集 ]

江守さん
「本格ミステリフラッシュバック」はパラパラとしか読んでいませんが、確かにミステリのガイドブックとしては非常にいい本だと思います。
私は新刊書店の店長としてというよりは、作家を敬愛する読者の矜持として図書館や新古書店(←いわゆる「古本屋さん」とは別物と考えています)は極力利用しないように努めていますが、その話に関してはまたいつか別の機会に触れます。

確かに私も小説は連載ではなく一冊に纏まってから一気に読みたいタイプなのですが、なぜか「ミステリーズ!」だけはやめられません・・・。
音倉誓示 #-|2009/05/29(金) 00:31 [ 編集 ]

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