~愛すべき「本格ミステリ」の世界~

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音倉誓示(Otokura Seiji)

Author:音倉誓示(Otokura Seiji)
魅力的な謎。論理的な解決。そして少しの遊び心♪
「本格ミステリ」の魅力が少しでも多くの人に伝わりますように。
元、某地方書店チェーンの店長。
九州在住。

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大きな棺の小さな鍵―本格短編ベスト・セレクション (講談社文庫)大きな棺の小さな鍵―本格短編ベスト・セレクション (講談社文庫)
(2009/01/15)
本格ミステリ作家クラブ

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森の奥深くにある別荘で起こった密室殺人、覆面レスラーの悲しい殺意、2本の鍵が握る、遺言の行方…。本格ミステリ作家クラブが厳選した、ファン必読のアンソロジー。

本格ミステリのアンソロジー「大きな棺の小さな鍵」を読みました。

親本は2005年に刊行された「本格ミステリ05」です(文庫化にあたり改題)。

冒頭の北村薫さん(本格ミステリ作家クラブ会長)の言葉本格ミステリは、時の波に洗われても古びない」が心に沁みます。


「大きな森の小さな密室/小林泰三」

「ミステリーズ!」(東京創元社)の懸賞付犯人当て小説企画の一編として書かれた作品で、私は今回再読です。

初読時はまったく犯人が分からなかった覚えがありますが、きちんと推理すれば分かるように書かれています。

当時(問題編は「ミステリーズ!」2003年冬号に掲載)は今以上に私が未熟だったという事ですね・・。


「黄昏時に鬼たちは/山口雅也

短編集「PLAY」に収録されている作品です。

詳しくは、こちら(「PLAY」の記事)をご覧くださいませ(とか言いながらあまり詳しい記事でもないですが・・)。

短編における「意外な真相」のお手本のような、個人的には非常に好きな作品です。


「騒がしい密室/竹本健治」

全体的に、昔からよく使われるネタ(トリック)を組み合わせたような印象の作品でしたが、真相に辿り着いたと思ったらまたそれが覆されて新たな真相が出てきたりたりと、中々楽しめました。

ただ、メインとなっている(?)イニシャルに関するネタが個人的にはイマイチで・・。


「覆面(マスク)/伯方雪日」

プロレス界を舞台にした珍しいミステリですが、「覆面レスラー」を効果的に使い、ありがちなトリックに上手くひねりをきかせて意外な展開で楽しませてくれました。

登場する刑事もいい味だしてます。

この「覆面」を含む連作ミステリ「誰もわたしを倒せない」(創元推理文庫)が2004年に発売され、2009年になった今でも作品はこの1冊だけだそうで・・・もったいない!

もっと読みたいです。


「雲の南/柳広司

ジョーカー・ゲーム」が好評を博している柳広司さんが2007年に発表した連作ミステリ「百万のマルコ」からの一篇です。

投獄されたマルコ・ポーロが、牢の中で色々な謎を語って聞かせるとういう形式の作品。

論理パズルのような趣のストーリーに、さらにもう一つ意外な真相を覆いかぶせてあり、さすがに上手い!

冒頭と最後に登場する「なぞなぞ」も楽しかったです!


「二つの鍵/三雲岳斗」

何と主人公はレオナルド・ダ・ヴィンチ!

元ネタとなるロジックを上手く中世の雰囲気に溶け込ませる手腕はさすがです。

本当にこの人は作風が広いなぁ。

ロジカルな推理展開は、有栖川有栖さんの「スイス時計の謎」を読んでいるかのようでした。


「光る棺の中の白骨/柄刀一

現在「第9回本格ミステリ大賞」の候補作にも挙げられている「ペガサスと一角獣薬局」にも収録されている作品です。

3年半前に生きていた人物が、5年前に閉ざされた密室から白骨となって発見される・・う~ん魅力的ですね!

このトリックは個人的にはちょっと・・でしたが、真相にたどり着くまでの伏線の張り方や、作品全体の幻想的な雰囲気はすごく良かったです。


「敬虔過ぎた狂信者/鳥飼否宇

短編集「逆説的」に収録されている一篇。

相変わらずバカバカしい作品を・・(もちろん褒め言葉です!)。

おかしな名前の登場人物ばかり登場すると思ったら・・・そうきましたか!

ホントにいつも楽しませてくれます。

とても「相棒」のノベライズと同じ人物とは思えない・・。


「木乃伊(ミイラ)の恋/高橋葉介」(マンガ)

ミステリ・・になるのかどうか分かりませんが、幻想的な作品でした。

「見えているのに見えていない」というのはミステリでも魅力的な題材です。


「密室作法[改訂]/天城一」(評論)

評論の感想を書く、というのもおかしな気がしますが、これは素晴らしかった!

もし私が今後ミステリ小説を書く事があれば、この評論は必ず繰り返し読む事になるでしょう。


と、いかにも初めて読んだかのようにここまで感想を書いてきましたが・・。

どうも読んでいて既視感がつきまとうな~と思っていたら、どうやら私は親本の「本格ミステリ05」を4年前にすでに読んでいるようです(途中まで全然気付きませんでしたが・・)。

いや~読んだ事のある作品をまた新鮮な気持ちで楽しめるなんて、脆弱な記憶力に感謝!ですね(負け惜しみ)。



さて、それじゃあオビを切り取って「第9回本格ミステリ大賞公開開票式」に応募するか・・。

抽選で10名の狭き門、目指せ招待状ゲット!!







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2009/02/24 23:59|・アンソロジーTB:0CM:0

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