~愛すべき「本格ミステリ」の世界~

プロフィール 

音倉誓示(Otokura Seiji)

Author:音倉誓示(Otokura Seiji)
魅力的な謎。論理的な解決。そして少しの遊び心♪
「本格ミステリ」の魅力が少しでも多くの人に伝わりますように。
元、某地方書店チェーンの店長。
九州在住。

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黒田研二さん脚本(前川かずおさん画)の「逆転検事 第5話”逆転の銃弾①”」を読みました。

「前編」とかではなく「①」ってことは、おそらく今回は最低でも4話以上にまたがる話なのでしょう。

という事で今回の「逆転の銃弾①」。


将来を期待されている優秀な警察官「常世直志(とこせなおし)」は、パトロール中に、ジュエリーショップから逃げ出す宝石強盗犯を偶然発見し、そのままパトカーで追跡します。

行き止まりの無人ビルに犯人の車を追い込みますが、若い女性(「一十路千佳(いちじゅうじちか)」)を人質にとっていた犯人(「武田啓史(たけだひろふみ)」)は、彼女に銃を突き付けたままビルの中へ。

イトノコ刑事をはじめ応援の警官達が駆けつけた時には、常世巡査は犯人を追ってすでに単独でビルの中に入っていました。

そこに響き渡ったのは3発の銃声と女性の悲鳴。

警官隊が突入すると、そこには脇腹を撃たれて重傷を負った常世巡査、恐怖で口も聞けない人質の女性、そして額を打ち抜かれて絶命している犯人の武田が。

どうやら犯人に撃たれた常世巡査が人質を助けるために反撃し、逆に犯人を射殺してしまったように見えます。

しかし!

犯人は奪った宝石を持ったまま逃走していたはずですが、どこを探しても奪われた宝石が見つかりません。

一体、宝石はどこに消えたのか!?(来週に続く)



さて、早くもコミックの第1巻の発売が決まったようです。

ヤンマガKC「逆転検事①」は、6/5(金)発売!

・・・・という事は私のいる九州では6/8(月)発売、ですね(地域格差だ・・)。

今回もおまけマンガが付いてるといいな♪



そして!

本日ニンテンドーDSソフト「逆転検事」が発売になりました!!

逆転検事(通常版)逆転検事(通常版)
(2009/05/28)
Nintendo DS

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事件現場で情報を集め、「ロジックモード」で推理を組み立てて真相を暴きだす!

あ~、まさにミステリ好きにはたまらないゲームですね。

これでしばらくはブログの更新が滞ったりして・・・。








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2009/05/28 23:59|逆転裁判&逆転検事TB:0CM:2

 

ミステリーズ! vol.34ミステリーズ! vol.34
(2009/04/11)
不明

商品詳細を見る
■文庫創刊50周年記念特別対談第一弾、〈ミステリ編〉北村薫×桜庭一樹北村薫桜庭一樹が、創元推理文庫についてしゃべり倒す! ■早くも話題騒然! 湊かなえ「Nのために」第二回■読切短編 蒼井上鷹「堂場刑事の多難な休日」。乾ルカ「アタエル」。似鳥鶏「間もなく電車が出現します」隔号連載 西條奈加、吉永南央■追悼・泡坂妻夫特集 デビュー作再録「DL2号機事件」。追悼文 島崎博、田中芳樹、島田荘司、綾辻行人、米澤穂信、縄田一男、ふじいあきら■今野敏、樋口有介、霞流一、拓未司のエッセイなど

東京創元社の「ミステリーズ!Vol.34」を読みました(半月ぐらい前に)。

今回は、創元推理文庫創刊50周年を記念して北村薫さんと桜庭一樹さんの対談が収録されています。

また文庫創刊50周年フェアとして、「四人の署名/コナン・ドイル」「失われた世界/コナン・ドイル」「怪盗紳士リュパン/モーリス・ルブラン」「D坂の殺人事件/江戸川乱歩」「フランケンシュタイン/メアリ・シェリー」の5点の文庫が、先月(2009年4月)から1年間限定の「人気イラストレーター・漫画家描き下ろしカバー」で出荷されているようですので、せっかくだからどれか買ってみようかな・・・・「期間限定」という言葉に弱いんですよね。

他にも読者プレゼントとして、作家10名(有栖川有栖・いしいひさいち・笠井潔・北村薫・黒川博行・島田荘司・田中芳樹・貫井徳郎・宮部みゆき・山田正紀)による「直筆“為書き入り”サイン色紙」や「オリジナル・ロゴ入りペン」「特製図書カード」「オリジナル・ブックカバー」などが当たるキャンペーンを実施しているようですので、こちらも応募しなければ!

あぁ!でもここで告知したらライバルが増えてしまう~、というジレンマを抱えながらも、やっぱりミステリを扱っている版元さん(出版社)には元気になってもらいたいし、ミステリに関するイベントは少しでも盛り上げていきたいですから、皆様どうか奮ってご応募を(笑)。

3月から開催されている「50周年記念フェア」の文庫帯、もしくは4~6月の新刊帯に付いている応募券を2枚集めれば応募できますので、詳しくは該当の商品の帯を見て下さい。

ただし、書店で帯だけ盗んだりしないように!

本当にいるんですよ、そういう人が。

ちなみにこの「ミステリーズ!Vol.34」にも1枚ついていましたので、先日買った北村薫さんの「ニッポン硬貨の謎」や、犯人当てアンソロジーの「あなたが名探偵」などの帯の分と合わせて、私はすでに応募出来ます(まだしていませんが)。


さてようやく本編ですが、まず湊かなえさんの連載「Nのために」の第2回。

今回から、それぞれの登場人物の視点で、あの出来事の裏で起きていた真相が少しずつ語られていくようで、前回の第一章で語られた物語がいかに表面的な内容に過ぎなかったかを思い知らされます。

少しずつ明かされていく真実、次回も楽しみです。


前回“前編”が掲載された北山猛邦さんの「天の川の舟乗り」(名探偵“音野順”シリーズ)は、今回が“中編”。

いよいよおなじみ岩飛警部の登場です!

UFO研の面々も相変わらずいい味出してます。

それにしても今回の“中編”のラスト数行はたまりません。

(以下、本文より抜粋)
(白瀬)「犯人がわかっているのか?」
(音野)「・・・・・うん・・・・・」
(白瀬)「誰なんだ、一体」
(音野)「それは・・・・・あの人・・・・」
(白瀬)「だから、誰?」
(音野)「あの人!」
(白瀬)「誰だよ!」

これで終わってるんですよっ!

あ~、早く“後編”が読みたいっっ!!!


芦辺拓さんの「綺想宮殺人事件――最後の探偵小説、あるいは探偵小説の最期」も気が付けば早くも連載第6回。

物語は相変わらず、というかますます混沌としてきて、一体この作品が最終的にどんな着地を見せるのかまったく予想もつきません。

衒学的な文体に煙に巻かれている感はありますが、何とか頑張ってついて行きます。


乾ルカさんの「アタエル」は“読切短編”という扱いではありますが、奨学係のあの人が登場するシリーズになっていますので、そろそろ一冊にまとまる頃でしょうか。

そして今回、冒頭の「文庫創刊50周年企画」と並ぶ大きな特集が「【追悼特別企画】ミステリ界の魔術師 泡坂妻夫を偲ぶ」です。

正直なところ、私はまだ泡坂さんにとってあまりいい読者とは言えません。

まだ胸を張って「大ファンです」と言えるほど、多くの作品を読んでいないのです。

しかし「しあわせの書」を始め、これまでに読んだいくつかの作品で本当に泡坂さんには魅了されましたし、本格ミステリ界にとっていかに惜しい方を亡くしたかは今さら言うまでもありません。

ミステリというものは、トリックやロジックと同じぐらい“遊び心”が大切なのだと私が考えるようになったのは、泡坂さんの影響が一番大きかったような気がします。

ましてや私は本格ミステリファンであると同時に、小さい頃からマジックの愛好家でもあるのです。

いつか全作品を読破してご本人にお会いしたいという夢も、今では叶わぬものとなってしまいました。

しかし米澤穂信さんの追悼文にあるように、その作品は世に残っていますし、これからもずっと読み継がれていくでしょう・・・・・・・いや、私たちが必ず読み継いでいきます。

生きた証が世の中に残る“作家”という仕事は、本当に素晴らしいものですね。

泡坂妻夫さん、そして厚川昌男さんのご冥福を、改めて、心からお祈り申し上げます。







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2009/05/26 00:28|・ミステリーズ!TB:0CM:4

 

2009年5月13日(水)、都内某所にて「第9回本格ミステリ大賞公開開票式」が開催されました。
当日の雰囲気が少しでも正確に伝わるよう順を追って書いていきますが、その前にまずは結果だけ。

すでにご存じかとは思いますが、この日の公開開票式の結果、小説部門は牧薩次さんの「完全恋愛」が、そして評論・研究部門は円堂都司昭さんの「「謎」の解像度」が第9回の受賞作に決定いたしました。
牧薩次(辻真先)先生、円堂都司昭先生、おめでとうございます!
辻先生・円堂先生(第9回本格ミステリ大賞公開開票式)記者会見後

さて、それでは早速公開開票式の模様を。

まずは定刻の午後4時、本格ミステリ作家クラブ北村薫会長の挨拶で、いよいよ「第9回本格ミステリ大賞公開開票式」が幕を開けました。

北村薫会長の挨拶(第9回本格ミステリ大賞公開開票式)←私の前に座っている白いシャツの高校生は作家志望の「パズル」くん。その隣に座っている大学生の彼は、某T大学(って書くとまるで東大みたいですが)のミス研部員だそうです。

北村「え~それでは定刻になりましたので、第9回本格ミステリ大賞、開票の方に移らせて頂きたいと思います。毎回の事になりますが、集まりました物をこちらで改めて確認いたしまして、こちら(スクリーン)に順次結果が出ていくようになります。一応すべての結果が出ましても、その段階でちょっと字数制限など(再度)確認を取りますので、結果が出て、確認を取ってから確定という形になります。はたして今回も力作揃いですが、どのような形になりますか、第9回の本格ミステリ大賞、この場に同席頂きまして、その瞬間を味わっていただければと思います。それではこれより開票に移らせていただきたいと思います」

投票箱が解錠され、中の投票用紙が次々と執行会議の面々(歌野晶午さん、東川篤哉さん、黒田研二さんなど)に渡されていきます。
黒田研二さん(第9回本格ミステリ大賞公開開票式)←真剣な表情で投票用紙の字数チェックをする黒田研二さん。

綾辻「(黒田さんたちの方を見ながら)字数のチェックをしておりまして、それが廻ってきて・・・・・事務局長の特権で、開票結果を読み上げていきます。」

と言っている内に、早速最初の一枚が綾辻事務局長の手に渡されます。
綾辻行人さん(第9回本格ミステリ大賞公開開票式)
綾辻「小説部門、藤岡真さんの投票です。造花の蜜」
といった調子で、部門・会員名・作品名が続々と読み上げられていきます。
ちなみに投票箱には「小説部門」「評論・研究部門」それぞれの投票用紙が一緒に入っていますので、読み上げる(票が入る)順番も、小説部門がしばらく続いたあと突然評論・研究部門が何件か読み上げられ、また小説部門、と完全にアットランダムに同時進行で開票作業が進んでいきます。

各作品の得票結果は下記の通りです(敬称略、読み上げ順)。

小説部門
「完全恋愛/牧薩次」(23票)・・・岸田るり子、佳多山大地、夏来健次、ひらいたかこ、有栖川有栖、斎藤肇、廣澤吉泰、黒田研二、北村薫、伯方雪日、村瀬継弥、光原百合、法月綸太郎、鏑木蓮、獅子宮敏彦、篠田真由美、鯨統一郎、森谷明子、綾辻行人、加賀美雅之、川出正樹、霞流一、我孫子武丸。
「裁判員法廷/芦辺拓」(4票)・・・早見裕司、依井貴裕、大森滋樹、山沢晴雄。
「造花の蜜/連城三紀彦」(13票)・・・藤岡真、白峰良介、氷川透、近藤史恵、渡邉大輔、張麗嫺、諸岡卓真、横井司、門前典之、小森健太朗、神命明、東川篤哉、鷹城宏。
「ペガサスと一角獣薬局/柄刀一」(6票)・・・つづみ綾、歌野晶午、太田忠司、辻真先、蔓葉信博、西澤保彦。
「山魔の如き嗤うもの/三津田信三」(11票)・・・剣持鷹士、円堂都司昭、喜国雅彦、大山誠一郎、二階堂黎人、倉知淳、奥田哲也、千街晶之、深水黎一郎、鳥飼否宇、波多野健。

評論・研究部門
「幻影城の時代 完全版/本多正一編」(7票)・・・夏来健次、諸岡卓真、太田忠司、深水黎一郎、二階堂黎人、奥田哲也、波多野健。
「探偵小説のクリティカル・ターン/限界小説研究会編」(2票)・・・つづみ綾、小森健太朗。
「「謎」の解像度/円堂都司昭」(13票)・・・藤岡真、近藤史恵、氷川透、千野帽子、有栖川有栖、依井貴裕、法月綸太郎、大森滋樹、北村薫、辻真先、鷹城宏、横井司、西澤保彦。
「本格ミステリ・フラッシュバック/千街晶之ほか」(3票)・・・鯨統一郎、廣澤吉泰、村瀬継弥。
「密室入門!/有栖川有栖×安井俊夫」(2票)・・・山沢晴雄、川出正樹。

小説部門では、序盤まず「完全恋愛」が一歩リードしたものの、「造花の蜜」と「山魔の如き嗤うもの」がすぐに追いつき、一時この3作品が横一線に並びました。その後また「完全恋愛」が抜け出し、またまた「造花の蜜」がこれに追い付いたのですが、さらに「完全恋愛」が票を重ね、終わってみれば大差での受賞となりました。
また評論・研究部門では、序盤から「「謎」の解像度」が独走態勢に入り、終盤「幻影城の時代 完全版」が少し追い上げますが届かず、危なげなく円堂都司昭さんの受賞が決まりました。
評論・研究部門の候補作は「密室入門!」しか読めていなかったため意見を言える立場ではありませんが、小説部門の方は、自分にもし投票権があればこれに入れていただろうという「完全恋愛」が見事受賞し、また有栖川有栖・黒田研二・北村薫・法月綸太郎・鯨統一郎・綾辻行人・我孫子武丸といった、自分が好きな作家さんの多くがこの作品に票を投じていたのも嬉しく感じました。


綾辻「という事で、読み上げ終わりました。このあと確認をするんですか?」
北村「え~確認がありますので、それが終わるまで確定ではありませんので、ちょっとお待ちくださいませ」

得票数など、間違いが無いか再度確認作業。

綾辻「はい、確定しました~」
北村「え~、それではただいま票が確定いたしましたので、ご覧の通り第9回本格ミステリ大賞は、小説部門は「完全恋愛」が23票を取りまして受賞。そして評論・研究部門は「「謎」の解像度」が13票を取りまして受賞となりました」

このあと北村会長から、一時間後の午後五時半から記者会見が行われる旨、また授賞式が6月13日(土)に神楽坂の出版クラブ会館で行われ、その翌日には丸善丸の内オアゾの日経セミナールームでトークショーなどのイベントが行われる旨の説明がありました。以下はイベントについての北村薫さんのお話です。

北村「これは本格ミステリ作家クラブの方からこういうことをやっておりまして、出版社の方との会合を持つ中から「賞というものは販促に繋がることがあまり無い」という――その頃はまだ本屋大賞などもなく――なにかこう具体的な事をしたいというのがありまして、こういう催しをこのところ続けております。会場を借りるのにも結構お金が掛かるんですが、その辺りも非常にご考慮いただきまして(笑)、私が司会をやりまして、我々の方からも人を出しまして、毎回非常に面白い催しになっております。我々の方はもちろんノーギャラでやっております(笑)、とにかく多くの方に来て頂いて、そこで本を買っていただきたい!という催しなんです。ぜひ本屋さんに元気になっていただきたい、出版社に元気になっていただきたい、そうすると書く方も元気になる、と。ぜひ本をお好きな方に、多くの方に足を運んでいただきたい。それから、こういう催しをやってるんだという事をぜひ色んな所で広めていただきたい。書店さんにバトンを渡して、一番最初の時は三省堂さん、去年が池袋のジュンク堂さん、これは一つの書店さんでという事じゃなくて、書店さんにバトンを廻していって、みんなで出版を元気にして行こうじゃないか、という催しなんで、多くの方に「こういう事をやってるんだ」と、「本に関わる人達みんな元気になろうじゃないか」という事で6月14日の午後1時から丸の内オアゾで行います。では5時半から記者会見を行いますので、ちょっと間が空きますが、それまでお待ちいただければと思います」

*イベントに関する情報はこちらから→6/14(日)「第9回本格ミステリ大賞受賞記念トークショー」(丸善丸の内本店)
↑(追記)イベントは終了しましたので、リンクは削除しました。


???(←綾辻さんだったかな?)「以上で開票式終了ですね。受賞者の方おめでとうございます!」
(会場、割れんばかりの大拍手につつまれる)


そしてここから記者会見までの一時間は、休憩時間という名の「サイン・交流タイム」です。開票式開始前に引き続き、多くの作家さんとお話をさせていただいたり、持参した著書にサインを頂いたりしましたが、それについては別の記事で(「第9回本格ミステリ大賞公開開票式レポート(ミーハー編)」)。


そして予定通り午後5時半、受賞された牧薩次(辻真先)さん・円堂都司昭さんの記者会見が始まりました。
会見席には北村薫会長、牧薩次(辻真先)さん、円堂都司昭さんの3名が座っています。

司会(←末國さんだったかな?)「では定刻になりましたので、只今から第9回本格ミステリ大賞受賞の記者会見を行います。先ほど16時より公開開票式を開催いたしまして、小説部門が牧薩次さんの「完全恋愛」、評論・研究部門が円堂都司昭さんの「「謎」の解像度」に決定しました。では、まずは受賞されたお二人からお言葉を頂きたいと思います」

辻真先さん(第9回本格ミステリ大賞記者会見)
辻「え~、あの~牧薩次が今日ちょっと忙しいもので(会場爆笑)欠席しておりますので、私が連帯保証人として出て参りました。あの~牧はまだそんなに歳じゃないんですが、僕自身相当な歳なものですから、これが男の花道になるなんて思っていたんですけれどもね、今日も後ろの方でありがたいハッパをかけて頂いて、これ(本格ミステリ大賞)を貰ったからにはこれから書かかにゃいかんという事で、じゃあやっぱりこれをスタート台というつもりで、実は去年アニメの方では文化庁やなんかで3つぐらい賞を貰ったのですが、ところが考えてみますとあれは「昔はよくやったね~ごくろうさんだった、そろそろ選手交代だよポンポン」と肩を叩かれた、そういう賞みたいな気がするんですよ。こちら(本格ミステリ大賞)の方は「今お前現役でとにかくこの程度やってるんだから、これで逃げちゃだめだよ」と、励ましというかお叱りというか、とにかく後ろから背を押された、ドンと前へ行けっ、そういうつもりだと思いますんで、押された先は断崖絶壁かもしれませんけども、せっかくですからもう少し頑張ってみたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。本格ミステリ、万歳ですね(会場大きな拍手)」

司会「ありがとうございました。続いては円堂さん、よろしくお願いします」

円堂都司昭さん(第9回本格ミステリ大賞記者会見)
円堂「円堂です。大変アガっておりますが、本格ミステリ大賞、今回で第9回という事になりますけれども、第1回の時にですね、私の「小説トリッパー」という雑誌に掲載された「POSシステム上に出現した「J」」っていう清涼院流水について論じた40枚ほどの評論があったんですが、それを候補にしていただきまして、本格的にミステリの評論を書き始めて間もない頃でしたから、その時に候補になったという事が非常に励みになりまして、その時に書いたものも今回の受賞作の中には入っているんですが、その第1回の時に候補になったという所をひとつ出発点としながら頑張ってきたというような感じです。ですので第9回になったこの時点で、改めて本格ミステリ大賞にノミネートされて、受賞できたっていう事が、大変、感激しております。どうも、ありがとうございました(会場大きな拍手)」

*以下の質疑応答には一部「完全恋愛」のネタバレを含みますので、未読の方はご注意くださいませ。

司会「ありがとうございました。それでは会場の方から何かご質問等ありましたら挙手をお願いいたします」

質問者①「あの~、辻先生というか牧先生に伺いたいんですけれども、本来長く使っていらっしゃる「辻」名ではなく、この一作の「牧薩次」で受賞なさったご感想というのはいかがなんでしょうか」

辻「え~、まあ楽屋裏をぶっちゃけてしまえば、マガジンハウスというのはあまりミステリーの方とは関係ないので、たぶんタイトルとしては恋愛の方が座りがいいんじゃないか、更にぶっちゃけて言えば、それで引っかかって間違えて買うお客さんがいるんじゃないか、それでただし、こちらがそれで手を抜いていたのだったらこれは詐欺みたいなものですが、そういう風に馬の前に人参ぶらさげて、でもだったらその人参が美味しくなければいけないんで、で、とにかくこの一本こっきりというのは、まあ今の所これ一本のつもりでおりますから、いろんなあの手この手なんか入れてもおかしくないという事で、辻ではなくてまったく別の人間の牧が書いたと、いう事で書く気分としてはそれなりにリキが入りましたし、でも後半になるとやっぱりどんどん馬脚が現れまして、「Bar蟻巣」とかなんかどっかで聞いたことのあるようなのも出てましたけれども、とにかく最初に今回は辻ではなく牧であろうというつもりになったのは、その辺の所ですね。商売気も多少ありますけれども、そういう形にした事によってかえって今まで自分では書けなかったような物が書けるんじゃないかという。上手くいったかどうかまったく分かりませんけれども、まだ自分でもたいへん曖昧なものもありますけれども、一度はやっておいて良かった実験だろうと思っております」

質問者①「ご自分で、これを形にした事で今まで書けなかった物が書けたかもしれないという事をおっしゃった、それを、こういう風に長い時間という事でみる、その人の一代記みたいなもの、という事でしょうか」

辻「あ、それもありますけど、こういう戦争を絡めて60年70年のスパンの長~いお話というのは、実は完全な純然たるミステリーとは言えないかもしれませんが、冒険小説的なものであるとか、他の形で実は色々とやってはいるんです。いるんですけれども、それが・・・商売になっちゃうな(笑)、あの~「ピーターパンの殺人」というずいぶん昔に出しましたものを手直しして今年中に文庫で出る事になっておりますが、それなんか完全にこれぐらい長~い期間の時間なんですが、やはりそうなりますと「ピーターパンの殺人」というタイトルからしましてもやっぱりミステリーじゃないですか、どう考えても本格ミステリ以外の何物でも無いわけです。その点では「完全恋愛」の場合はこれはラブストーリーとして一応完結というか、出来ましたので、その点では辻真先のままだと何となく面映ゆかったり、照れくさかったり、書けないものが、牧というまったく架空の人間が書いた架空の話という二重に架空なもんだから余計書きやすかったという事はあったかと思っております」

司会者「よろしいでしょうか。その他に何かご質問等はありませんでしょうか」

質問者②「牧薩次イコール辻真先先生、おめでとうございます。推理小説、特に本格ミステリーは犯人を隠したまま進みますんで、人間の内面、人間の存在、どういうものだというのは描きにくいという風に言われますが、こういう形で人生が描けるんだなという感動をいたしました。「完全犯罪」は誰にも気付かれずに完結する犯罪、「完全恋愛」というのは誰にも気付かれる事なく完結する恋愛という、ものすごく、今まで聞いた事もないような発想で、奇想だと思うんですけども、それが次々とトリックを生み出すという小説に舌を巻いたのですが、この「完全恋愛」というコンセプトですね、それが数々のトリックを生んで小説になるべく立ち上がっていったのか、それともそのトリッキーなお話を書こうとしている中で「完全恋愛」というモチーフが途中で浮かんだのか、その辺りの順序がすごく興味があるんですけども、どんな感じだったんでしょうか」

辻「あの~順序でしたら、やっぱり最初にまず「完全恋愛」というのがありました。そこから、今までいくつかミステリーを書いて、あれも書きたいこれも書きたい、でもとても長編を支えるだけの柱にならないなというような、そういう中途半端に放り出していた、そういうネタをこの中に組み込めないかという事で、それで色々と探して、とりあえず3つ、ただし一番最後のだけは・・・・・ネタバレですね(笑)、これはこれで構わないとは思いますけど、これは苦しまぎれです。あそこで編集の人に色々と、これじゃあもう、すぐ分かっちゃうからダメじゃない、と言われちゃって、まったく僕もダメだと思ってました。その通りだと思ったんですけども、じゃあどうしようというんで考えて、ついに、どなたかがネットか何かでお書きになったのでは、これはバカミスではないかと、その通りであります。あれはだから最初トップの場面、これはまあ本当の名前はついに出ませんでしたが、主人公が「究(きわむ)」で、それからもう一人の、女みたいに見せてやっぱり男の双子の「極(きわみ)」なんですけども、このシーンというのはずっと後になって付け加えたわけです。そういう点ではちょっと型が崩れたかな~とは思いますけれども、何とかむりやり嵌め込みました。ですから順番としては完全に「完全恋愛」が先で、そこに嵌め込んでいく3つのお話を、最後のお話は嵌め込みにくくて困りました、そういう事でございます」

質問者②「よく分かりました。どうもありがとうございました」

司会「その他に何かご質問等ありませんでしょうか」

質問者③「円堂さんにお尋ねします。円堂さんは音楽を始めとしてサブカルチャー方面でもずいぶん色んなことをお書きになっていらっしゃるんですけども、そういった仕事と、本格ミステリについて書くことっていうのは、関係・・・あるいは難しさみたいな物がありましたらお伺いしたいのですが」

円堂「え~と、僕の個人的な体験なんですけれども、ミステリーに関しては小さい頃、小学校の低学年ぐらいから江戸川乱歩とか読んでましたけれども、同時代のものを読みだした時期っていうのが、印象に残ってるのが栗本薫の「ぼくらの時代」なんですね。70年代の後半だと思いますが、ちょうどそれと同じ時期にロックを聴き始めまして、栗本薫の「ぼくらの時代」っていうのはバンドをやってる若者たちが主人公で、本の中に色々、レッド・ツェッペリンとか、当時の有名なロックバンドの名前がちらほらと書き込まれていて、そういうのをメモに取りながらロックのLPを探す、みたいな事もしていたんで、僕の中では本格ミステリーとロックと一緒に自分の中に入って来たという感じで、特に違和感が無いというか・・。え~、更に言ってしまうと、ミステリーの評論っていうんではないんですが、同時代の評論という事で最初に読んだのは、栗本薫の別名の中島梓の「文学の輪郭」だったりするんですね。だから評論っていう文化を一緒に摂取したというか、で、その延長上の感覚でやってますんで、自分の中では特に意識しなくても自然とジャンル横断的な考え方をしてしまうというか、捉えてしまう、特定のジャンルを、マニアのような振る舞いは逆に出来ないという体質になっています、はい」

司会「よろしいでしょうか。その他に何かご質問ありませんでしょうか」

質問者①再び?「これはあの、北村さんに伺うのかもしれませんけれども、それぞれお二方の作品の良いと思われた点などを教えていただければと・・、あの北村さんじゃなくても投票された方どなたかでもいいんですけれども、選ばれた理由など伺えればと思いまして」

北村「それは~漠然的に言われてもあれなんですが、私の意見、という事でよろしければ・・・私自身が「完全恋愛」というものを読んでいって、本当に99.9%まで読んだ時は「山魔」に入れようかと思っていたんですけれども(笑)、一番最後の所で本当に驚きまして、本格ミステリーというのはやはりこういう事が出来るのか、こういう風にトリックと言いますかね、そこの所が物語という事に繋がっていくのかと、いう点で非常に感銘を受けました。何より最後で、あの~もうこの歳になって若い頃から本格を読んでると、まぁ~驚くって事はまず無いんですよね(笑)。ですけども、あまり構えた読み方を、つまり本格として構えた読み方をさせない、というのが、要するにまあそれだけ普通小説として読んだという事なんですかね。こちらがだから身構えていない所をいきなり投げられたと、いう感じがして、そこの所が非常に新鮮でした。本格ってやっぱりこういう事が出来るのかと、いう風な事の、そういう点を非常に評価いたしました。円堂さんの作品の場合は本当に非常に長い時間に渡る、丹念に作られた、思索の深いものをこれだけまとめられたと。こちらから逆に聞きたいとすると、長いスタンスで書かれた物をまとめると、小説はまあその時点でそう書いたという事なんですが、何かこう、あの時はああ書いたけど今となれば、でもあの時の思考だからこれはまあここでこの通りにまとめよう、というような、今となれば、という風なその書いている評論家自体の思考の変化と、それから長期の物を一冊にまとめるという事はどうなのかという所、とかそのへんちょっと」

円堂「そうですね、昔の文章に関してはやっぱり今とは微妙に文体とかが違っていて、それこそあの、ある言葉を漢字で書くか平仮名で書くかみたいな事も昔と今では感覚が違っていたりするんで、そこらへんは文章の手直しをして、今のテンポにするというような事をしたんですね。で、基本的な自分の考え方っていうのはあんまり変わってないんです、たぶん。って言うのは、自分で意識的にしたことなんですけれども、この評論の中ではサンプリングとかリミックスとか、音楽の方でもポピュラーな手法について言及している、サンプリング・リミックスというような観点から本格ミステリを読んでみる、というような事をしてるんですが、そういった事っていうのは音楽雑誌に書く原稿でも書いてきた事で、実は最初にミステリの評論を書くよりもはるか前に音楽雑誌で書いた文章を自分でサンプリングして使ってみるとか、20年前ぐらいの大学時代に書いた文章をあえてサンプリングして使ってみるとかっていう事もしてるんですね。そういう意味では、それこそ大学生の頃から基本的な物の見方とかいうのはあんまり変わってないのかもしれない、それで基本線は変わらないけれども肉付けを変えていくというような形ですね、自分の中では、はい。これで答になるでしょうか」

司会「会場の方から、他に何かありますでしょうか」

質問者④「牧薩次さん、おめでとうございます。昔から薩次とキリコの愛読者であった人間としては、チラッと今回出てきてましたが、キリコの活躍は今後考えておられるのでしょうか、というミーハーな質問をしたいと思います(笑)」

辻「あの~、大変あの人も怒ってますんで(笑)、どうして自分をもっと出さないのかと、こないだNHKのドラマ(←「探偵Xからの挑戦状!」ですね)にはほんのちょっぴりだけ出しましたけれども、あの~いま一応予定しておりますのでは、あの人もね~かなり歳になったんですが、この辺で出産をいたします。子供をこしらえるんです。それからわたくしあの、今回のアレなんか、あの山魔みたいな三津田さんみたいなああいうのも書きたいんですよ。でも完全恋愛ではああいうのは絶対書けませんよね。だから今度はもう、一応仮題では「戯作(げさく)・誕生殺人事件」という恐ろしく矛盾した話ですけれどもね、それを仮題という事で、これがたぶんキリコの最後の、うまく生まれるかどうかというね、そういう話になりますので・・・」

質問者④「名義はどうなるんですか?発表の名義は」

辻「え?これはもう辻真先しかしょうがないんです(笑)。と言うのがね、あの~牧くん本人がいないんですよ、肝心なね~、自分の愛妻が子供が生まれるという時に他に仕事があってね、だもんですから、それで、いやあの予定日はもっと後だったんですが、それがいろいろとその真犯人が現れてですね、それで陣痛になってという事になるんで、それで現場に立ち会ってない牧薩次が書いたらこれはやっぱり奥さん石を投げますよ(笑)。だからこれはわたくしが書くという事になると思っております」

質問者④「ありがとうございます」

司会「よろしいですか。会場の方から他にございませんでしょうか。では最後に北村会長の方から連絡事項がありますんで」

という事で、このあと北村会長から再度、授賞式の翌日の6月14日に丸善丸の内本店の日経セミナールームで、今回受賞のお二方と有栖川有栖さん・黒田研二さん、そして北村会長の計5名でのトークショー(先着100名)が開催されるので、ぜひ参加して頂きたいというお話がありました。

その後、司会者の締めの言葉と会場からの大きな拍手に続き、受賞されたお二方の記念撮影で記者会見が締めくくられました。



いや~とにかく最初から最後まで夢のような体験でした。芥川賞でも直木賞でもなく、本屋大賞でもなく、この「本格ミステリ大賞」という、ミステリファンにとって最高峰の賞が決定する、まさにその瞬間に立ち会えたという幸せ。そして、別世界の住人のように感じていた数々の作家さんたちが目の前にいて、快くサインも頂き、気さくに色々なお話が出来たという幸せ。そして何より忘れてはいけないのが、自分と同じように本格ミステリを愛し、このジャンルを盛りたてていこうとしている読者の皆様に出会えた幸せ(中には私のこのブログを知っている方も数名いらっしゃって驚きました)。

来年はどの作家さんが、そしてどんな作品がこの素晴らしい栄誉を手にするのか今から楽しみですが、これからまた一年間、まだ出会っていない未読の傑作たちとの邂逅を楽しみながら、つらつらと感想を綴っていこうと思います。

長いレポートとなりましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。

これからもどうか、素晴らしい作家さん、素晴らしい本格ミステリ、素晴らしい読者の方々とたくさん出会えますように。







*この記事の内容に関する責任等は全て音倉誓示に帰属します。誤り等発見されましたらご連絡下さいませ。
*この記事の無断転載等を固く禁じます。






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2009/05/21 23:45|第9回本格ミステリ大賞TB:0CM:8

 

昨夜は上司とサシで飲みでしたので、録画していた解決編を今日観ました。

ちなみに明日は閉店後にワックスがけがあるので、仕事が終わるのは夜中の3時。

明後日も普通に朝から仕事なのに・・・・何かこのところ無理なスケジュールが多いな~。



ま、それはさておき「靴の中の死体」の解決編ですが、今回は無事に完全正解できました。

昔の作品だからかどうか分かりませんが、ベタというか割とオーソドックスなトリックでしたので、素直に答えて正解でした。

軽業師という三男がちょっと引っかかりましたが、そっちにしなくて良かった・・・。


さて、これで完全正解は3回(「DM~」「セブ島~」「靴の中~」)。

黒崎緑さんと芦辺拓さんの回があと一歩だったので、どっちか正解できてたら4回だったのにな~。

記念品はサイン色紙だなんて、思ったより豪華ですね。


第2弾があるかどうか分かりませんが、またこういう企画があればまた参加したいですね。







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2009/05/21 22:50|Season 1TB:0CM:4

 

ようやく記事を書き始めました。


が、まだ完成には日数がかかると思いますので、いましばらくお待ちくださいませm(_ _)m




 ・開票式と記者会見の詳細なレポート「第9回本格ミステリ大賞公開開票式レポート(真面目編)」(5/23完成)

 ・作家さんたちのサインと写真がいっぱい「第9回本格ミステリ大賞公開開票式レポート(ミーハー編)」(6/1完成)

 ・開票式の前に寄ってきました→「旧江戸川乱歩邸見学」(6/6完成)



こんな感じで書いている最中です(^^)

↑(追記)6/6にようやく全ての記事のアップが終わりました。






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2009/05/18 01:47|第9回本格ミステリ大賞TB:0CM:2

 

さきほど「第9回本格ミステリ大賞」が決定致しました!


小説部門の大賞は

牧薩次(辻真先)さんの「完全恋愛」。


評論・研究部門は

円堂都司昭さんの「「謎」の解像度」。

です!


おめでとうございます!


詳細は後日。
2009/05/13 16:27|第9回本格ミステリ大賞TB:0CM:6

 

さきほど羽田に着きました。

昨日は夜遅くに実家に帰り着き、今年初めての帰省でしたので両親と久しぶりに色々な話をして「さぁ、後は推理投票をしてから寝るぞっ」と思っていたら、第一章から読み返しているうちにケータイを握りしめたまま爆睡してました…。

ということで、第七回にして初めての不参加。

ちなみに今でもまったく犯人が分かりません(笑)



来週はちゃんと頑張りますm(__)m



初めてケータイから記事を書いていますが、ちゃんと書けてるかな…?

2009/05/13 11:52|Season 1TB:0CM:6

 

いよいよ水曜日に迫った「第9回本格ミステリ大賞公開開票式」。

5/13(水)16:00、都内某所(別に伏せなくてもいいのかもしれませんが・・)で行われます。


今年の候補作は、以下の通り。

「小説部門」候補作

 「完全恋愛/牧薩次」(マガジンハウス)

 「裁判員法廷/芦辺拓」(文藝春秋)

 「造花の蜜/連城三紀彦」(角川春樹事務所)

 「ペガサスと一角獣薬局/柄刀一」(光文社)

 「山魔の如き嗤うもの/三津田信三」(原書房)


「評論・研究部門」候補作

 「幻影城の時代 完全版/本多正一編」(講談社)

 「探偵小説のクリティカル・ターン/限界小説研究会編」(南雲堂)

 「「謎」の解像度/円堂都司昭」(光文社)

 「本格ミステリ・フラッシュバック/千街晶之ほか」(東京創元社)

 「密室入門!/有栖川有栖×安井俊夫」(メディアファクトリー)


何とか、小説部門の候補作は全て読み終えました(「ペガサスと一角獣薬局」の記事がまだ書けていませんが)。

あとは行きの飛行機の中で「密室入門!」でも読もうかと思っています。



明日は朝からいつも通り仕事をした後、夜のうちに、いま住んでいるド田舎よりは多少空港に近い実家へ移動。

そして当日は某空港から日帰りで東京に行ってきます。

その翌日は終日会議と飲みが控えていたりしますので、ブログの更新は少し滞ると思います。



ただ「石田黙のある部屋」(探偵Xからの挑戦状!第7回)の推理投票や、「第9回本格ミステリ大賞」の受賞作などは携帯から簡単にアップしようと思っていますので、興味のある方はどうぞご覧下さいませ。


週末からは「第9回本格ミステリ大賞公開開票式」のレポート記事の作成に入りますが、いったい何日かかることやら・・・・ま、頑張ります♪


では








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2009/05/12 01:16|第9回本格ミステリ大賞TB:0CM:6

 

黒田研二さん脚本(前川かずおさん画)の「逆転検事 第4話”逆転のラストナンバー(後編)”」を読みました。


”逆転のラストナンバー”もいよいよ解決編。

はたしてヴォーカルのハヤトを殺害した真犯人は誰なのか!?

そしてその手口は!?


という事で本日発売のヤングマガジンを早速読みました。

犯行の流れ、犯行のタイミング、犯行の手口、そして真犯人。

基本的には全部合っていました!

あそこに細工をして、あのタイミングであそこに隠してあったアレを、アレを目印にして・・・・という所は全部推理通りで犯人も合っていたのですが、ただあの細工の部分に関してちょっとした勘違いをしていたため、完全には推理のピースが嵌りませんでした。

くそ~、あと一歩だった。


DSソフト「逆転検事」の発売も、いよいよ再来週になりました。

やはり「狩魔冥(かるまめい)」も出るんですね!


来週のヤンマガは「逆転検事」はお休みか~。

じゃあ買わなくてもいいかな。








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2009/05/12 00:41|逆転裁判&逆転検事TB:0CM:0

 

山魔の如き嗤うもの (ミステリー・リーグ)山魔の如き嗤うもの (ミステリー・リーグ)
(2008/04/21)
三津田 信三

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忌み山で人目を避けるように暮らしていた一家が忽然と消えた。「しろじぞうさま、のーぼる」一人目の犠牲者が出た。「くろじぞうさま、さーぐる」二人目の犠牲者―。村に残る「六地蔵様」の見立て殺人なのか、ならばどうして…「あかじぞうさま、こーもる」そして…。六地蔵様にまつわる奇妙な童唄、消失と惨劇の忌み山。そこで刀城言耶が「見た」ものとは…。『首無の如き祟るもの』に続く渾身の書き下ろし長編。

三津田信三さんの「山魔の如き嗤うもの」を、不本意ながら読みました。

・・・と言うと非常に誤解を招きそうですが、この三津田信三さんの「刀城言耶シリーズ」は以前からずっと楽しみにしていた未読のシリーズでしたので、何としてもシリーズの一作目である「厭魅の如き憑くもの」から順番に読みたかったのですが、今回限られた日数の中で「第9回本格ミステリ大賞」の候補作を全て読むため、泣く泣くシリーズ第四作目である「山魔の如き嗤うもの」を読みました。

という事で、今回の感想の中にはシリーズの愛読者にとっては「何をいまさら」という内容も多分に含まれると思いますが、どうか笑ってお許し下さいませ。


奥多摩を流れる媛首(ひめかみ)川の源流域である神戸(ごうど)。

そして、その神戸にある初戸(はど)の村の筆頭地主である郷木(ごうき)家。

物語は、その郷木家の四男である「郷木靖美(ごうきのぶよし)」が自身の奇妙な体験を綴ったという手記で幕を開けます。


村を出て、東京で私立中学校の英語教師になった靖美。

あるとき彼は、地元の集落に昔から伝わる”成人参り”という儀礼を行うために里帰りをし、しきたりに従って儀礼の舞台となる「三山(みやま)」に足を踏み入れます。

しかしそこで彼が体験したのは、不気味な赤ん坊の泣き声、空中を行き交う絶叫、ひたすら見詰められる視線、飛び掛かって来る怪火、そして禍々しい山魔の呼び声。

恐怖のあまり道を見失った靖美は、気がつけば「忌み山」として恐れられている「乎山(かなやま)」に迷い込んでしまいます。

しかしその「入らずの山」であるはずの乎山には、なぜか二階建ての立派な一軒家が建っており、そこには数十年前にこの神戸の地を出て行ったはずの「鍛炭立一(かすみたついち)」一家が住みついていました。

日も暮れ、もはや元の道に戻ることも出来ない靖美はここに泊めてもらうのですが、翌朝、この一家は食べかけの朝食を囲炉裏のそばに残したまま、まるで神隠しにでもあったように全員が忽然と姿を消してしまいます。


この不思議な体験を手記にした靖美は、これを老舗の出版社である「怪想舎」に送り、それを読んだ怪想舎の編集者「祖父江偲(そふえしの)」は、この原稿を“流浪の怪奇小説家”である刀城言耶に送ります。


早速調査のために現地に赴く刀城言耶ですが、この手記に記された内容が、まさかその後の凄惨な連続殺人の発端となるとはまだ知る由もありませんでした・・・。


初めて読む「刀城言耶シリーズ」でしたが、噂に違わぬレベルの高い作品でした。

古くからの慣習が残る集落で発生する、わらべ唄を模した連続見立て殺人。

雰囲気といいコンセプトといい、当然横溝正史のあの作品が思い浮かびます。


終盤に至っては、言耶が辿り着いた意外な真相に驚いたのもつかの間、すぐに言耶自身がその推理を自ら否定し、さらにはそれ以上に意外な――しかし筋の通る――真相を読者の目の前に突きつけてきます。

噂には聞いていましたが、このめくるめくどんでん返しが素晴らしかった!

いかにも伏線めいた伏線というのもあちこちに散見はされましたが、まさかこんな事まで、というエピソードが実に重要な伏線として機能していたりして、徹底した著者のたくらみには唸らされるばかりでした。

他にも、このホラーテイストの強いミステリの中において、言耶と偲のユーモラスな掛け合いは妙にほのぼのとしており、一見好青年風でありながら“怪異”に関してはその性格が豹変する言耶のキャラクターもなかなか楽しめました。

”怪奇小説家の探偵七つ道具”の、万年筆型ライト以外のグッズが気になるのですが、他の作品にはいくつか登場しているのでしょうか?


作中の、以前刀城言耶祖父江偲に言ったという言葉「この世の全ての出来事を人間の理知だけで解釈できると断じるのは、人としての驕りである。かといって安易に不可解な現象そのものを受け入れてしまうのは、人として余りにも情けない」が非常に印象的でした。








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2009/05/11 01:58|・三津田信三TB:0CM:0

 

ミステリアス学園 (光文社文庫)ミステリアス学園 (光文社文庫)
(2006/04/12)
鯨統 一郎

商品詳細を見る
ミステリアス学園ミステリ研究会、略して「ミスミス研」。ミステリは松本清張の『砂の器』しか読んだことがない、新入部員・湾田乱人が巻き込まれる怪事件の数々。なぜか人が死んでいく。「密室」「アリバイ」「嵐の山荘」…。仲間からのミステリ講義で知識を得て、湾田が辿り着く前代未聞の結末とは!?この一冊で本格ミステリがよくわかる―鯨流超絶ミステリ。

鯨統一郎さんの「ミステリアス学園」(光文社文庫)を読みました。

実は読んだのは一か月以上前なのですが、このところ「探偵Xからの挑戦状!」や「本格ミステリ大賞」関連で何かと忙しく、記事を書くのがすっかり遅くなってしまいました。


この「ミステリアス学園」は全7話からなる連作短編集なのですが、まずそのタイトルを列記すると・・・

 第1話「本格ミステリの定義」

 第2話「トリック」

 第3話「嵐の山荘」

 第4話「密室講義」

 第5話「アリバイ講義」

 第6話「ダイイング・メッセージ講義」

 最終話「意外な犯人」

どうですか?

興味湧きません?

私はこの目次だけで顔はニヤけるわ涎は垂れるわで、もうたまりませんでした。


この作品は、まず冒頭に著者からの注意書きが付されています。

鯨先生曰く、

*冒頭の一行で、内外名作ミステリすべての真相を明かしていますので、未読のミステリを残しているかたは二行目からお読みください。

という事で、まだまだ多くの未読作品を残している私は、著者の警告に従い一行目を読まないように注意しながら二行目から読み始め・・・・・・・・られるわけ無いじゃないですか。

無理ですって。

確かに一行目にはあらゆるミステリのネタバレが書いてありましたので、皆さんも注意してください(笑)


で、話はようやく本編に入りますが・・・


この作品の主人公は、M市郊外にある「ミステリアス学園」に入学し、そこにある「ミステリ研究会」(通称ミスミス研)に入部した「湾田乱人(わんだらんど)」です。

ミスミス研の部員は、今年の新入生を除くと5人。

部長である4年生の「小倉紀世治」は、ぼさぼさの長髪で顔はほとんど見えず、手には常に黒い手袋をはめているというかなり怪しい人物です。

小説の好みは不明。

3年生の「平井龍之介」はミスミス研で唯一の「本格ミステリ」支持者。

同じく3年生の「長生はるか」は「ハードボイルド」の信奉者で、北方謙三の大ファンだそうです。

2年生の「星島哲也」は大藪春彦などの「アクション小説」が好み。

同じく2年生の「西村純子」は、本人のカミングアウトによれば「バイミステリ」。

「サスペンス」も「本格ミステリ」も読む両刀遣いだそうです。

そしてそこに今年の新入生として、ミステリのことは何も分からず、読んだ事のある小説は松本清張の「砂の器」だけという主人公の湾田乱人と、島田荘司が一番好きで他にも泡坂妻夫、綾辻行人、有栖川有栖、法月綸太郎、二階堂黎人、エラリイ・クイーン、カー、クリスティー、etc・・・を読んでいるという「薔薇小路亜矢花」が入部します。


この連作短編集全体の感想を言ってしまえば、とにかくメタに次ぐメタ、まさしくマトリョーシカミステリとでも名付ければいいのでしょうか。

そして最後の「意外な犯人」も本当にこれ以上ない「意外な」犯人で(まさかそこで「シュレディンガーの猫」まで持ち出してくるとは思いませんでしたが)、まさしくこの犯人の犯行を防ぐために私はこのブログを書いていると言っても過言ではありません。


ま、それはさておき、作中に登場するミスミス研部員たちの会話などを一部紹介すると・・・

松本清張か。社会派じゃないか」「いや、初期の松本作品は本格だ」

「本格ミステリって、何なんですか?」「本格的なミステリだ」「ひと言でいえば謎解き小説だ」「物語の前半部で魅力的な謎が提示され、その謎が論理的に解明される過程を楽しむ推理小説。(以下略)」

二階堂黎人は本格を次のように定義しています」――《本格推理小説》とは、手がかりと伏線、証拠を基に論理的に解決される謎解き及び犯人当て小説である。

「ミステリ小説の初めといいますと、なんでしょう」「エドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人事件』だ。これは密室殺人を扱っている。(以下略)」

・・・などと、第1話からだけでも紹介したい内容が山ほどありますが、他にも、倒叙もの、叙述トリック、有栖川有栖によるアリバイトリックの分類、機械的・心理的密室トリック、プロバビリティの犯罪、クローズド・サークル、ロジックとトリック、清張による乱歩の否定、ディクスン・カーの密室講義、フットレルにチェスタトン、「虚無への供物」、日常の謎派、キャラ萌え(笑)、ダイイング・メッセージ、バカミス、ネタバレ、etc・・・とにかく本格読みにとってたまらないキーワードがてんこ盛りです!!


巻末付録の「ミステリ作家実質デビュー年区分表」も勉強になりましたし、「本格ミステリ度MAP」も面白かったです。

あ~、幸せな一冊だった~。

あっ、ちなみにこの本は別にミステリマニア向けではなく、基本的にはミステリの事をもっと知りたい読者に向けて書かれているようですので、ミステリに少しでも興味のある方はぜひっっ!!!



ただあの結末には怒る読者もいるのかな~やっぱり。

ま、次の「パラドックス学園」よりはマシだと思うのですが。




鯨統一郎さんに興味を持たれた方は、FLIPさん作成のファンサイト「くじら学習塾へようこそ!」も良かったらのぞいてみてください。







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2009/05/07 12:28|・鯨統一郎TB:0CM:5

 

よしっ!


完全正解!!


投票で送った文面は「重内とメールをしている牧野は実は片桐恵梨(また合コンにでも、などから)。失踪したふりをした篠原がセブ島で「菅原」として理恵と合流。牧野を恵梨として殺害したが、この時篠原(菅原)も死亡(身元不明の東洋人)。恵梨は牧野として帰国」とか、確かこんな感じです。


いつも最低限の事しか書いて送っていませんが、「恵梨が保険金詐欺を持ちかけた」とか書かなくてよかった。

ただ「薬を盛って恵梨の服を着せて」というのはまさにその通りだったのですが、これも書いていませんでした・・・。


まっ、とりあえず今回はようやくすっきり。




さて次回は折原一さんの「石田黙のある部屋」です(山口雅也さんと順番が入れ替わったんですね)。

が、来週の水曜日には東京で開催される「第9回本格ミステリ大賞公開開票式」に出席するため、火曜日の夜から実家に帰ります(ここよりは空港に近いので)。

という事で、ケータイで推理投票は送るつもりですが、おそらくマトモに記事がアップ出来ない(実家にPCが無い)し、解決編の放送がある時間帯はちょうど帰りの飛行機を降りて家まで高速をぶっ飛ばしている最中ですのでリアルタイムで観られない・・・。

木曜日もここからちょっと離れた場所で一日中会議をした後、夜は飲みでそのままビジネスホテル泊まり・・・。

で金曜はまた朝イチでこっちに戻ってきて朝から夜10時過ぎまで仕事・・・・なので、結局録画した解決編を観る事が出来るのは金曜の夜ですね。


お~、久々のハードスケジュールだな。







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2009/05/07 01:37|Season 1TB:0CM:9

 

昨夜「探偵Xからの挑戦状!”第6回”」である「セブ島の青い海」の推理投票を済ませました。



さて「犯人当て小説」というのは「論理的に犯人を突き止める事の出来る小説」というのが建前ですし、当然作家さん方もそのように作っているとは思いますが、私個人の考えとしては、あくまで「作品内の描写を手掛かりに著者の思惑を推理する小説」だと思っています。

そして私にとって大切なのは「楽しめたかどうか」であって「問題の穴を探すこと」ではありません。


という事で今回の「セブ島の青い海」。

タイトルの爽やかなイメージとは裏腹になにやら血なまぐさい事件でしたが、今回も想像の翼を広げれば色々な真相が思い浮かびます。

しかし今回の出題者は井上夢人さん。

こんな性格のいい方(お会いした事はありませんが、たぶん)がそんなに意地悪なひねくれた問題を出すはずはありません(笑)

という事で、今回は割と素直に考えました。



まず今回の話に実際に登場しているのは「重内和宏」と「牧野奈緒子」の2名のみで、それ以外の登場人物はこの2名のどちらかが語っているだけ。

しかもその両名ですらメールでそう名乗っているだけで、本人とは限りません。

ましてや牧野は顔に大火傷を負っています。

しかも酒に強いはずの恵梨がぐでんぐでんになっている所を目撃され、目撃者がその人物を恵梨だと判断したのは、あくまで「服装を見て」。

そして極めつけは「また合コンにでも参加なさったら」などと、会ったこともない重内の事にやたら詳しすぎる牧野奈緒子。

さらには事件のあとの消息が分からない「菅原靖彦」と、同じく事件があった頃に失踪した「篠原勝久」。

K1ファイターのようなガッチリした体格の菅原と、学生時代に柔道の全国大会で18位になったことのある篠原。

そして事件で死亡した、身元不明のもう一人の東洋人。

ここは素直に「アレ」しかないでしょう。

著者も「最初の回で見当がついてしまうかもしれません」と言ってますし。



という事で、私が今回送った犯人は「片桐恵梨」です。

重内と付き合いながらも、上司の横領の片棒を担がされていた片桐恵梨。

篠原と縁を切りたい恵梨は、篠原に保険金詐欺を持ちかけます。

篠原は北海道で失踪の偽装をして、セブ島に旅行に行っている恵梨と「菅原」を名乗って合流。

篠原はツアコンの牧野に薬を盛って前後不覚にしたのち、恵梨の服を着せて爆弾が仕掛けられたベンチに寝かせます。

しかしこの時、恵梨は篠原も殺害。

恵梨は牧野になりすまし、重内の幸せを祈りながらひっそりと暮らしている・・・。

ってな感じでどうでしょうか。

ただこの場合、恵梨は身勝手な理由で無関係な牧野を殺害した、結構残忍な人物になってしまいますが・・・。


全部ミスリードだとしたらこれ以上なく綺麗に引っかかったという事になるのかな。




あっ、でも保険金詐欺で考えたら篠原が失踪したら保険金を受け取れないじゃん・・・・とか思った時には、すでに送信済みでした。







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2009/05/06 10:39|Season 1TB:0CM:5

 

毎月5日に更新されている「本格ミステリ作家クラブ」の「HMC今月の本格トピックス」が、本日(すでに昨日か)更新されました。

そういえば先月(4/5更新)はこの記事を書き忘れたような・・・



それはさておき「私の愛するキャラクター」からは、

う~ん今月は知っているキャラクターがない・・。

とりあえず「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」と「三丁目の夕日」は読んでみようと思いました。



「会員の新刊」からは、

創元推理文庫の「あなたが名探偵」はさっそく買いました。

すでに「ミステリーズ!」掲載時に全て読んでいますが、私の記憶力ではきっと初読のように楽しめるでしょう。

有栖川有栖さんの「闇の喇叭」がいよいよ発売ですね!

楽しみっ!!

石持浅海さんの「まっすぐ進め」も発売まであと1か月、もちろん買う予定です。

乾くるみさんの「六つの手掛かり」も気になりますが、まずは「イニシエーション・ラブ」以外の既刊を早く読まないと。

歌野晶午さんの「白い家の殺人」の新装版も先日発売になりました(あっ、買いそびれてる!?)

大倉崇裕さんは待望の福家警部補シリーズ新刊「福家警部補の再訪」が近日発売(5/22頃だったかな?)です!

北村薫さんの「ニッポン硬貨の謎」(創元推理文庫)もすでに購入済み。

これも「ミステリーズ!」連載時に読んでいますが、2~3か月おきに少しずつ読んだのと最初から最後まで一気に読んだのとではまた印象も変わってくるでしょう。

霧舎巧さんの「名探偵はもういない」はノベルス版で既読。

道尾秀介さんの「龍神の雨」も今月下旬にいよいよ発売です。

三津田信三さんは、まさにこの春は「刀城言耶祭り」ですね。



「執行会議メンバー・今月の一言」からは、

北村薫さん、そんなの出たらお金がいくらあっても足りなくなります・・。

綾辻行人さん、「Another」連載終了おめでとうございます。

発売を楽しみにしておきます。

黒田研二さん、どうしても「ふる○ん」で着替えている姿しか想像できない今日この頃・・。

乾くるみさん、それはかなり凄いのでは・・・私も前職の時に職場でハマってました(おいおい)。



さて来週にはここに名前のある先生方とお会いできる訳ですが・・・何だか夢のようでイマイチ実感が湧きません。

公開開票式のレポート、頑張って書かないと。







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2009/05/06 01:20|・本格ミステリ作家クラブTB:0CM:0

 

本日「探偵Xからの挑戦状!“第6回”」の「セブ島の青い海 問題編」が全てサイトにアップされました。


今回の出題者はコンビ作家「岡嶋二人」としてデビューし、「クラインの壺」を最後にコンビを解散してからも単独で数々のミステリ作品を発表している「井上夢人(いのうえゆめひと)」さんです。



ケータイ小説という事を意識して(?)か、今回の問題編は第1章から第6章まで全てがメールでのやり取りのみ。


海外旅行中に無差別爆弾テロと思われる事件に遭遇して命を落とした「片桐恵梨」。

恵梨の恋人だった「重内和宏」はどうしても事件に納得がいかず、爆発で顔に大火傷を負って会社を辞めた、この旅行のツアーコンダクターだったという「牧野奈緒子」のメールアドレスをつきとめて連絡を取ります。

重内が知りたかったのは、旅行中に恵梨につきまとっていたという「菅原靖彦」という人物について。

事件の直前に菅原と恵梨らしき人物を目撃したという「庄司早智」によれば、事件の舞台となったホテルのロビーで、泥酔したかのような恵梨を菅原がベンチに寝かせ、その少し後に爆発があったとの事。

爆弾は恵梨が寝かされたベンチの、まさにその下に仕掛けられていた様子。

さらには恵梨に8,000万円の生命保険が掛けられていたことや、その受取人が両親ではなく、恵梨が勤めていた銀行の上司である「篠原勝久」になっていた事などが次々と判明します。

しかもその篠原は、ちょうど恵梨が海外旅行に行ったのと同じタイミングで失踪。

さらには銀行の役員たちによって、篠原が6,500万円ほどの使い込みをしていた疑いが濃厚だという事が明かされます。



果たしてこの事件の真相は?

爆弾事件は本当に無差別テロだったのか?



さて、さっき仕事から帰ってきてしかもすでに眠いですが、今回も頑張るぞ~。







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2009/05/05 23:53|Season 1TB:0CM:3

 

造花の蜜造花の蜜
(2008/11)
連城 三紀彦

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造花の蜜はどんな妖しい香りを放つのだろうか…その二月末日に発生した誘拐事件で、香奈子が一番大きな恐怖に駆られたのは、それより数十分前、八王子に向かう車の中で事件を察知した瞬間でもなければ、二時間後犯人からの最初の連絡を家の電話で受けとった時でもなく、幼稚園の玄関前で担任の高橋がこう言いだした瞬間だった。高橋は開き直ったような落ち着いた声で、「だって、私、お母さんに…あなたにちゃんと圭太クン渡したじゃないですか」。それは、この誘拐事件のほんの序幕にすぎなかった―。

「第9回本格ミステリ大賞」候補作の一つ、連城三紀彦さんの「造花の蜜」を読みました。

連城さんの作品は何作かは読んだことがありますが、いわゆる新本格を中心に読んでいる私にとっては今一つなじみの薄い作家さんでもあります。


資産家である歯科医の「山路将彦」と離婚し、5歳の「圭太」を連れて実家で暮らしている「香奈子」。

ある日、幼稚園の担任の先生から「圭太くんがスズメバチに刺されて救急車を呼んだので、お母さんも病院に向かって欲しい」という電話が掛かってきます。

実家の工場の従業員が運転する車で急いで病院に向かっていた香奈子でしたが、電話の内容を不審に思い途中で幼稚園に連絡をしてみると、担任は「そんな電話はしていない」と言うばかりか「圭太くんはさっきお母さんが車で迎えに来て連れていかれたじゃないですか」と、ありえない事を口走ります。

その後誘拐犯から連絡が入りますが、身代金の金額といい奇抜な受け渡し方法といい、何か奇妙な事ばかり。

そのうえ香奈子も、圭太に関して何か秘密を抱えている様子。

犯人は一体何が目的で誘拐事件を起こしたのか?

そしてその正体は?


この作品は、被害者側の物語、犯人側の物語、後日譚、と大きく分けて3つのパートで構成されていますが、まずはこの誘拐事件の裏側で起こっていた意外な真相と、その複雑なプロットを丁寧に組み上げた作者の手腕に舌を巻きました。

しかしながら、全7章からなるこの作品の最終章は残念ながら私には蛇足にしか思えませんでした。

それまでの物語を逆手に取って更にもうひと捻り、と考えれば贅沢なおまけだったのかも知れませんが、よく出来た作品だけに第6章にあたる「罪な造花」でスパッと物語を終えていた方が、一冊の長編としてはまとまりが良かった気がします。

いくつかの思わせぶりな伏線が未回収のまま終わったのも少し残念に感じました。

ただし圭太の誘拐に関して犯人が仕掛けた大きなトリックは非常に素晴らしかったと思いますし、ある程度事件の真相が明らかになった段階で序盤の香奈子と圭太の電話での会話を読み返した時の驚きはまさしくミステリを読む愉しみそのものでした。

また、まるで蜂を引き寄せる蜜のように周囲の人間を惹きつけるあの人物も非常に魅力的に感じました。


何かの賞を取ってもおかしくない良く出来たサスペンスフルな作品だとは思いますが、ただ個人的には、「本格ミステリ大賞」という賞のイメージから考えるとこの作品が持つ空気は少し違うかな、という気がしました。







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2009/05/03 02:08|・連城三紀彦TB:0CM:4

 

E-Pin企画さんがお届けする「ミステリーナイト」。

今年は「コウモリ村の掟~その村は地図から消された~」だそうです!

面白そう~!


詳細情報はこちらから→「コウモリ村の掟~その村は地図から消された~」公演情報。


九州でも開催されていると知って、今年こそは絶対参加してやる!と意気込んでいたのですが、福岡公演の日程は「7月31日(金)~8月1日(土)」と「8月1日(土)~2日(日)」の2種類。


あいたたた・・・。

仕事の関係で、毎月1日はどうしても休みが取れない・・・

残念ながら今年は諦めるしかなさそうです。

E-Pin企画さんは面白いミステリ企画を色々やってくれるのですが、中々参加できないなぁ。







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2009/05/03 00:26|ミステリーナイト等TB:0CM:3

 

黒田研二さん脚本(前川かずおさん画)の「逆転検事 第3話”逆転のラストナンバー(中編)”」を読みました。



解決編となる「後編」が掲載されたヤングマガジンは5/11(月)発売。

今回の「中編」までで、推理に必要な手掛かりは全て読者に示され、作中の御剣検事と同様に読者である私も真相に辿り着けるはず・・・・なのですが。

あれっ!?

分からない・・・。

脚本の黒田研二さんも「難易度は低いッス」って言ってるのに~。

やっぱり私は探偵には向いてないのかな~。



犯行が行われたのはアノ間というよりは恐らくアノ瞬間のはず。

となればアリバイは無意味。

アノ瞬間にアソコに隠してあったアレで、アレに塗っていたアレを目印に犯行を行ったはず。

あとは意図的に並べ替えられたアレを元通りにしてやればおのずと真相は見えてくるはず・・・・だと思ったのですが、くそ~、わかんね~。


ついつい小説を読む時のクセでセリフにばかり目が行ってしまうのですが、このシリーズは漫画の特性を活かして、いつも絵の中に大胆にそして結構あからさまに真相への手掛かりが隠されているのですが・・・・それに気づけない未熟な自分。


別に「犯人当て」ではないのですが、ついついいつもの癖で推理をしてしまいます



あ~、再来週のヤンマガの発売が待ち遠しい~!







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2009/05/02 02:32|逆転裁判&逆転検事TB:0CM:0

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