~愛すべき「本格ミステリ」の世界~

プロフィール 

音倉誓示(Otokura Seiji)

Author:音倉誓示(Otokura Seiji)
魅力的な謎。論理的な解決。そして少しの遊び心♪
「本格ミステリ」の魅力が少しでも多くの人に伝わりますように。
元、某地方書店チェーンの店長。
九州在住。

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死体洗いのアルバイト―病院の怪しい噂と伝説死体洗いのアルバイト―病院の怪しい噂と伝説
(2003/07)
坂木 俊公

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病院には怖いウワサがいっぱいだ!現役医師が病院に伝わるいろんな『都市伝説』をおしえます。「ブラック・ジャックによろしく」には決して描かれない、病院のホントウの裏側がセキララに。100万人が見たWebの人気サイトが単行本化です!

突然ですが、先日珍しく図書館に行ってきました

ま、厳密に言うと子供たちのお供ですが・・

仕事柄(?)「欲しい本は買う」というのが私のスタンスですので、普段あまり図書館には縁が無いのですが、たまに行ってみると面白いものですね

買うほどでは無いけどちょっと読んでみたい本、というのが意外にたくさんあるもので、結局3冊も借りてしまいました。

好きな作家さんの本などは、著作料の問題などから絶対に図書館で借りたりしないと決めている私ですが(←近いうちにこれについても色々書きたいとは思っていますが・・またそのうち)、ま、雑学的な本ならいいかなって事で

で、その3冊のうちの1冊がこれです

著者は「医学都市伝説」という、世界中の都市伝説を集めたサイトを運営している方で、そこに載せた記事をまとめた本のようです。

タイトルになっている「死体洗いのアルバイト」は有名ですよね。

いわゆる「解剖用死体の世話をする高給アルバイトが存在する」という話ですが、この本によると、やはりただの都市伝説みたいです・・残念。

本当にあると思ってたのに・・

ただし「新薬開発の人体実験」のアルバイトは実際にあるみたいですね。

ただちょっと怖いかも・・

他にも、アノ最中に痙攣がおきて、くっついたまま病院に運ばれて来るカップル・・というのも残念ながら(?)都市伝説のようです

あとは一時期話題になった「携帯電話を使うと癌になる」や、映画のシーンにも出てくる「全身に金粉を塗って窒息死する」など、今まで噂か事実か分からなかったようなエピソードがたくさん載っていて、いい勉強(暇つぶし?)になりました

ミステリ好きとして一番気になったのは、「クロロホルムをしみ込ませたハンカチを口に当てたぐらいでは、人は意識を失わない」という話かな・・







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2008/11/29 22:50|・ビジネス、ノンフィクションなどTB:0CM:0

 

レイクサイド (文春文庫)レイクサイド (文春文庫)
(2006/02)
東野 圭吾

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妻は言った。「あたしが殺したのよ」―湖畔の別荘には、夫の愛人の死体が横たわっていた。四組の親子が参加する中学受験の勉強合宿で起きた事件。親たちは子供を守るため自らの手で犯行を隠蔽しようとする。が、事件の周囲には不自然な影が。真相はどこに?そして事件は思わぬ方向に動き出す。傑作ミステリー。

さて、このところミステリ小説の映画化作品に興味を持っている私ですが、数年ぶりに東野圭吾さんの「レイクサイド」を再読しました

もうお分かりだと思いますが、映画「レイクサイド・マーダーケース」を観るためです

なんせ小説と映画を見比べようにも、小説の内容自体を覚えていなかったもので・・



ある湖畔の別荘で、4組の親子が中学受験に向けての勉強合宿を行っており、主人公の並木俊介も、仕事で遅れたものの、妻と子が待つ別荘へ合流します。

そこに突然やってくる、主人公の愛人。

その日の夜、愛人に呼び出された主人公は何とか妻に言い訳をして待ち合わせ場所に向かいますが、彼女は現れません。

しかたなく別荘に戻った主人公を迎えたのは、愛人の死体と、「あたしが殺したのよ」と言う妻。

主人公は警察に通報しようとしますが、子供たちの将来や世間体を気にする周りの親たちに説得され、ついには事件の隠蔽に取り掛かります。

しかし事件の裏には、目に見えない複雑な事情が絡み合い・・・。



そうそう、こんな話でした。

さすがに読んでいるうちに少しずつ思い出しました。

愛人が訪ねて来て、妻が殺し、親たちが隠す。

この一見シンプルなストーリーは、あくまで表向きのもの。

後半、隠された事実が次々に明らかになっていきます。

ドンデン返し、と言うほどの衝撃ではありませんでしたが、事件の真相や、裏で動いていた人物などは意外で、作品の幅が広い東野圭吾作品の中では、割とミステリ寄りな作品でした。

映画版を観たことのあるという妻は(最近妻がよく出てくるな・・)、小説は面白かったけど映画はちょっと・・と言っていました

エッセイ「ちゃれんじ?」にも出てきていた映画ですので、観るのが楽しみです♪

酷評にならなければいいのですが・・


追伸:映画の記事はこちら→映画「レイクサイド・マーダーケース」(東野圭吾原作)を観ました。







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2008/11/28 02:19|・東野圭吾TB:0CM:0

 

「Rの刻印」、だいぶ推理が進みました

犯人はあの人に決めました。

「NILE R」は何通りかあるとの事ですので、出題者が用意した解答が何なのか分かりませんが、とりあえずこの犯人に結び付く解読は1つ出来ました。

他にもいくつか考えてみましたが、かなり無理やりな解釈な気が・・。

恐るべし「マルチワード」

ちなみに推理とは直接関係ないですが、犯人の動機も予想しましたので、これが合っててプラスポイントになればいいなぁ~

ま、まず犯人が合ってないと全然意味がないですが

絵ハガキの隠された意味も、一応推理できました。

伊野部殺害のトリックをどうやら読み間違えていたみたいで、新しく思いついた方法が正しいと仮定すると、その流れで絵ハガキも意味が分かりました

あとは昇平殺害のトリックを解かないと・・。

な~んとなくは分かっているつもりですが、細部が・・。

あと一歩

がんばるぞ~

ダイカさん、楽しみにしておいてください


今回の推理が「安楽椅子探偵と忘却の岬」の時のようなアクロバティックな妄想推理じゃなければいいのですが







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2008/11/27 11:29|Rの刻印TB:0CM:0

 

イニシエーション・ラブ (文春文庫)イニシエーション・ラブ (文春文庫)
(2007/04)
乾 くるみ

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僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説―と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。

少し前に話題になった、乾くるみさんの「イニシエーション・ラブ」をようやく読みました。

最後のドンデン返しがすごくて絶対に2回読みたくなる、という謳い文句の割には「たいして面白くなかった」という感想も多いようで以前から気になっていたのですが、はたして・・。


で、まず1回読んだ時の私の感想は「え?それだけ?」でした。

確かに最後の2行でドンデン返しはありますが、途中である程度予想がついていましたので、特に大きな驚きも感動もありませんでした

ただし!!

その後、よく読み返してみて、自分が大きな間違いをしていることに気付きました。

これは凄い小説です!

ただ、ネタバレなしで語るのは無理ですので、今回は例外的にネタバレを書きまくります。

一度読んで「たいしたことなかった」と思った方は、ぜひ続きを読んでみてください。

ただし、未読の方は一度作品を読んでから、このブログの続きを読む事をオススメします

では、続きを読まれる方はこちらをどうぞ
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▽続きを読む▽
2008/11/25 23:20|・乾くるみTB:0CM:2

 

Rの刻印 読者参加型犯人当てミステリーRの刻印 読者参加型犯人当てミステリー
(2008/10/10)
ふじしろ やまと

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探偵はあなた!読者参加型「犯人当て」文庫。古代エジプト女王ハトシェプストにまつわる歴史的発見をめぐり、次々に起こる殺人。「問題編」を読んで犯人を推理し、エジプト旅行ほか豪華賞品を当てよう!

このところ忙しくて、読み終わっているのにブログにアップ出来てない本が増えてきました

ということで、ちょっと他の読書をストップして「Rの刻印」をもう一度読んでいます。

前回は「絵ハガキの暗号」と「アンクの書」を解読した所でしばらくやめていたのですが、さてさてその後は・・?



犯人の目星はつきました・・たぶん。

あれに関して嘘の証言をしているし。

おそらくこの人ではないかと思います。

もちろん他にも嘘をついている人はいますが、それは「アンクの書」に書いてある、あれに関しての真実を隠すための嘘であって、殺害に関しての嘘ではないと思います。

ただこの人はあの事件のアリバイがあるんですよね~。

「NILE R」は一応この犯人を指し示すような解読の仕方も出来ました。

ただ、かなり無理やりっぽいですが・・

伊野部と昇平を殺害した時のトリックは、大体はつかめているのですが、まだ細部が詰め切れません。

特に昇平の首吊りの方が・・

何とかアリバイを崩さねば・・。

絵ハガキに関しても、暗号はすぐに解けましたが、それ以外の隠された意味というのがまだよく分かっていません。

国名からは言葉が浮かんできますが、それの事なのかな?

まだまだ完全に解き明かすには時間がかかりそうです・・







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2008/11/23 23:16|Rの刻印TB:0CM:0

 

本日仕事中の出来事。

ケータイに、実家の父から突然電話が掛かってきました

何でも、私の実家に警察から電話があったそうなのです。


刑事「わたくし、○○県警○○○署の者ですが、実はお宅の息子さんの車が、ある刑事事件に関係しているかも知れないのですが・・

父「う、うちの息子がですか・・


という会話があったかどうか知りませんが、ある傷害事件の目撃証言を元に、該当する車の持ち主に連絡を取っているとの事。

私は数年前に今の店舗に異動してきましたが、車庫証明が実家の住所になっているため、そちらに電話が掛かって来たようです。

何はともあれ、父が「ナンバーと色を教えてくれ」と言うので、素直に答えたところ・・

父「やっぱりナンバーは一致するなあ」

って、おいおい

俺は何もしてないって


ま、結局色が全然違うという事で、無事に無罪放免に

ただし、ナンバー(4ケタの部分)と車種は見事に一致していました


この車種でこのナンバーの車は全部で8台だったそうで、なんと私の車がそのうちの1台

・・と言う事は、残りの7台の中に真犯人の車がある訳ですね

今頃捕まってるかな・・?


何はともあれ、毎日読んでいるミステリの中では次々に色々な犯罪者が出てきますが、まさか現実世界で私が容疑者に(言いすぎ?)なるなんて!?

貴重な経験でした







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2008/11/20 23:58|・その他TB:0CM:3

 

ハサミ男ハサミ男
(2005/11/25)
豊川悦司 麻生久美子

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半年の間に二人の女子高生を狙い、その喉にハサミを突き刺した連続猟奇殺人鬼。“ハサミ男”と呼ばれるその犯人は世間が騒ぐ中、第三の凶行を企てる…。1999年に第13回メフィスト賞を受賞した殊能将之の小説「ハサミ男」を映画化したサイコ・スリラー。出演は豊川悦司、麻生久美子ほか。

先日ようやく原作を読みましたので、今度は映画を観てみました

感想は・・う~ん、ビミョーですね・・

駄作だとは言いませんが、傑作とも思えません。

主人公に関するメイン(?)トリックについては、映像化不可能と言われていた物を、本当に上手く映像化したと思います。

これには素直に感心しました。

全体的に映像や音楽をわざと古臭く作ってあるようで、それ自体あまり好みではありませんでしたが、「サイコ」な物語として、そして主人公の彼女がああなってしまった悲しい物語としての雰囲気は出ていたと思います。

ただその解釈自体が原作とは全然違うものですので、正直戸惑いました。

言わば、原作である「ハサミ男」のストーリーとトリックだけを借りた全く別の物語、という所でしょうか。

模倣犯の正体についても、基本的には原作に沿っていましたが、それにしては伏線の扱いが雑だったように感じます。

これでせめてラストは原作に近い形で終わってくれれば良かったのですが、さらに15分くらい(?)物語が付け加えられ、これは勿論「映画版での新解釈」ということなのでしょうが、蛇足にしか感じませんでした・・。

これが、原作の無いオリジナルな映画であれば、それなりにいい作品だったと思います。

実際、豊川悦司さんの演技はさすがでしたし、主人公に関するトリックの見せ方もいいアイディアだと思います。

ですが、「あの原作」の映画化としては少し辛かったかな、と思います。

これが、小説は小説、映画は映画、という事なのでしょうか。

せめて、最後の余分なエピローグと、飛び降りシーンのチープな合成映像さえ無かったら・・







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2008/11/19 23:18|・ミステリ映画&ドラマTB:0CM:0

 

びっくり館の殺人 (講談社ノベルス アI- 11)びっくり館の殺人 (講談社ノベルス アI- 11)
(2008/11)
綾辻 行人

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少年の日の思い出のなかに建つ館、それは「お屋敷町のびっくり館」。…不思議な男の子トシオとの出会い。囁かれる数々の、あやしいうわさ。風変わりな人形リリカと悪魔の子。七色のびっくり箱の秘密。そして…クリスマスの夜の密室殺人!鬼才・綾辻行人が紡ぎ出す、終わりなき悪夢の謎物語。特別対談「びっくり館のたくらみ」(vs.道尾秀介)を巻末袋とじで収録。

今回は「再読」です。

なんせ親本の「ミステリーランド」版の方を2冊(1冊はサイン本)持ってるもので・・。

基本的に、いくら面白い本でも同じ本を2回読むという事は普段はしない人なので、今回のノベルス版は買わないつもりでした。

が、巻末に大好きな道尾秀介さんとの「袋とじ対談」が・・

・・・ずるいよ講談社

と言う事で、我が家に3冊目の「びっくり館の殺人」がやってきました

ああ・・妻の冷たい視線が痛い・・


主人公(語り手)は「永沢三知也」。

小学校6年生の夏に、転校先の土地で、通称「びっくり館」に住んでいる同い年の「古屋敷俊生」くんと友達になります。

俊生くんはその屋敷におじいさんと2人で住んでいて、主人公は同じクラスの女の子「湖山あおい」ちゃんや、そのいとこで俊生くんの家庭教師をしている「新名努」さんなどと共に、「びっくり館」に出入りするようになります。

その屋敷(びっくり館)には、おじいさんと俊生くんの他に、「リリカ」と名付けられた大きな腹話術の人形が・・。

ある日、俊生くんのお誕生日会に招かれた主人公たちは、おじいさんと「リリカ」による奇妙な腹話術の劇を見せられます。

その約2週間後、主人公・あおいちゃん・新名さんの3人はこの屋敷でおじいさんの死体を発見してしていまうのですが、その部屋は「密室」で・・・。


「ミステリーランド」という児童向けのレーベルに書かれたため、主人公は小学生に設定され、物語自体も短めですが、著者によれば「正統な館シリーズ第8作目」だそうです。

「密室」の謎は当然終盤に明らかになるのですが、2年半前に読んだ時は何だか拍子抜けして、正直なところ「暗黒館の連載で力を使いきったのかな・・」と思ってしまった覚えがあります

ですが、再読して、また巻末の道尾秀介さんとの対談を読んで、少し印象が変わりました。

確かに「トリックありきのミステリ」として読むと、物足りない感じは否めません(と少なくとも私は感じました)。

ですが、そこに重点を置かずに物語全体の「味わい」を堪能すれば、これはこれでやはりいい作品なのだろうな、と。

目に見える事件やその真相は、そんなに複雑なものではありません。

しかし、作品内では語られない、さらに事件の裏側にある(かも知れない)本当の真相を想像することがこの作品の本当の楽しみ方なのではないかと思います。


「館シリーズ」もついに第8作。

著者が公言したシリーズ10作まで、残り2作となりました。

無事に書き上げてくれるといいのですが・・


余談ですが、巻末の袋とじ対談と同じく、購入者特典で「特製スクリーンセーバー」があったので早速インストールしたのですが、かなり不気味なため家族からは不評です・・







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2008/11/18 23:04|・綾辻行人TB:0CM:0

 

ハサミ男 (講談社文庫)ハサミ男 (講談社文庫)
(2002/08)
殊能 将之

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美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作。

殊能将之さんの「ハサミ男」を読みました

ミステリ好きとか言ってるくせにまだ読んでなかったの!?とツッこまれそうですが、ようやく読みました。

こうしてみると、まだまだ未読の名作が多いですね・・。

頑張らねば


主人公は、世間から「ハサミ男」と呼ばれている猟奇殺人犯です。

3番目の標的を決め、そろそろ実行に移そうとしているところで、何とその標的が別の何者かに殺害されてしまいます。

誰が彼女を殺したのか・・。

そう、この作品ではこの猟奇殺人犯「ハサミ男」が探偵役なのです!


・・で、これも評判通りの傑作でした

ただミステリの場合は、感想を書こうと思っても、普通の本と違ってネタバレに注意しないといけないので書きにくいですよね・・

という事で、未読の方にはかなり分かりづらい感想になるかも知れませんが・・


この作品には大きなトリック(謎)が2つ。

ひとつはもちろん「彼女(ハサミ男の次の標的)を殺したのは誰なのか?」という謎。

これはストーリー上の謎です。

そしてもう一つは「○○○は、実は○○○ではなく○○○だった!」という衝撃

これは読者に対しての、いわゆる「叙述トリック」というやつですね。

実は、この2つ目の「衝撃の真相」は、何とか途中で気づくことができました

ある描写がちょっと引っかかって、「もしかして・・」と思いながら読んでいると、最後で「やっぱりか!」という感じでした(こんな風にしか書けないのがもどかしい・・)。

ただそちらに気を取られすぎて、肝心の「真犯人は誰なのか」の方に無防備だったため、終盤で「うわっ、殺ったのはこいつかっ!?」と、こちらは見事に裏をかかれました

やっぱり、この最後の「衝撃の真相」が本格ミステリの醍醐味ですよね

素直に読んでいればダブルの衝撃でもっと楽しめたはずが、すっかりスレた読者になってしまって半分は気付いてしまいましたが・・それでもこの作品が傑作である事に変わりはありません。


さて、この作品の「映画」はどうでしょう?

すでに手元にDVDがありますが、まだ観る時間が取れていません

噂では、かなり賛否両論分かれた映画だと聞いていますが・・。

この、どう考えても映像化不可能なストーリーを一体どうやって映画化したのか?

楽しみです


追伸:映画の記事はこちら→映画「ハサミ男」(殊能将之原作)を観ました。







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2008/11/16 20:13|・殊能将之TB:0CM:2

 

犯人に告ぐ犯人に告ぐ
(2008/03/21)
豊川悦司

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雫井脩介のベストセラー小説を豊川悦司主演で映画化!心に傷を負った刑事と姿なき殺人犯の緊迫の心理戦を描く本格サスペンス。川崎で起きた連続児童殺人事件。〈BADMAN〉と名乗りテレビに脅迫状を送りつけた犯人は3件目の犯行後、表舞台から姿を消す。膠着した警察は捜査責任者をテレビに出演させる大胆な“劇場型捜査”を決断する。担ぎ出されたのは過去に犯人を取り逃がし失脚した男・巻島。彼は犯人を挑発するが…。

原作小説を読んだ興奮の冷めやらぬうちに、今度は映画を観てみました

先日も書きましたが、雫井脩介さんは最新刊「犯罪小説家」に、まるで自分自身をモデルにしたかのような主人公(もちろん職業は小説家)を登場させています。

誤解の無いように書いておくと、当然この「犯罪小説家」は別に小説の映画化について論じている本ではなく、映画の監督をすることになった人気脚本家が、その粘着質で不快な独特の雰囲気で、その映画の原作小説の著者である主人公にまとわりついてくるという心理サスペンスです。

ただ、この小説の中で私が印象に残ったシーンの一つとして、主人公である作家が、監督を務める事になった脚本家に対して「・・・僕としては、小説とは違うシーンが出てきたり、ストーリーがアレンジされたりしても構いませんよ。多くの原作付き映画がそうであるようにね。小説は小説、映画は映画ですから」と言う場面があります。

もちろんこれは「犯罪小説家」の主人公「待居涼司」の台詞であって、「雫井脩介」の台詞ではありません。

しかし、東野圭吾さんも自身のエッセイの中で「映画化を任せた以上、私は監督、脚本家、さらには役者を信じることにしている。誰もがいいものを作ろうとしているはずだからだ。わざわざ面白くもないものを作ろうとは誰も思わない。熟考の末、最も面白いと思って作ったストーリーが原作と違っていても構わない。むしろそれは望むところだ。そのストーリーを生かす最善の演出を監督はやろうとするだろうし、役者さんたちはそれに応えようとするはずだ。」と書いていました。

しかし私の場合、映画を観て「原作はあんなに面白かったのに・・」と落胆したのは一度や二度ではありません

ただ、中には先日の「アヒルと鴨のコインロッカー」のように、「よくぞここまで原作の良さに忠実に映画化してくれた!」という嬉しい作品もありました

・・と言う事で、しばらくは「原作」と「映画」を見比べるマイブームが続くかもしれません

それにしても前置き、長っっ!!


で、ようやく映画です。

全体的に、すごく良く出来ていたと思います

特に豊川悦司さんは見事にハマリ役でした。

ただやはり駆け足の感は否めません

もちろん、もし原作通りに忠実に映画化したら恐らく4時間以上の映画になるでしょうから、これはしょうがないんでしょうね。

原作では、主人公が犯人に直接呼びかけ始めるのは何度かテレビに出演した後なのですが、映画では1回目の放送でいきなりでしたので、これは驚きました。

また、出産を迎えるのが、原作では娘だったのですが、映画では妻になっていました。

ただそれらの変更点はいいとして、一つだけ残念だった事があります

原作では、主人公の家族は色々と大変な目に遭いながらも、それでも主人公を支えているように見えました。

しかし映画では、家族は仕事ばかりの主人公を責め、どちらかというと足を引っ張る存在になっていました。

もちろん、その方がリアリティがあるのかもしれません。

いくら日本中が注目する重大事件の捜査指揮官とはいえ、夫であり父親ですから。

しかし、犯人を追いつめるサスペンスと同時に、辛い立場の主人公を支える家族の姿も原作の「良い部分」だったと思いますので、出来ればここは変えて欲しくなかったです

他にも細かい変更点は色々とありましたが、ただ、一番のクライマックスである・・

犯人に告ぐ(注 原作では「バッドマンに告ぐ」)。(中略)我々はようやくお前を追いつめた。逮捕はもう時間の問題だ。(中略)今夜は震えて眠れ。」

のシーンは、映画版の方が台詞がかなり長く、非常に迫力があり、まさに最高の見せ場でした

ここは唯一映画が原作を凌駕したシーンかも

とにかく、全体的には十分満足しました


次は何を観ようかな♪







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2008/11/14 23:47|・ミステリ映画&ドラマTB:0CM:0

 

犯人に告ぐ (上)(双葉文庫 し 29-1)犯人に告ぐ (上)(双葉文庫 し 29-1)
(2007/09/13)
雫井 脩介

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闇に身を潜め続ける犯人。川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せ、ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒技に踏み切る。白羽の矢が立ったのは、6年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも大失態を演じた巻島史彦警視だった―史上初の劇場型捜査が幕を開ける。第7回大薮春彦賞を受賞し、「週刊文春ミステリーベストテン」第1位に輝くなど、2004年のミステリーシーンを席巻した警察小説の傑作。

先日、雫井脩介の最新刊「犯罪小説家」を読みました。→その時の記事はこちら。

この作品の主人公は、あたかも著者が自分をモデルにしたかのような小説家で、しかも自分の作品が映画化されるにあたって、色々戸惑うというシーンがたくさんありました。

しかし!

何と私は「犯人に告ぐ」をまだ読んでなかったのです

という事で、「話題の小説と、その映画化」に興味を持った私は、遅ればせながらようやく読みました


主人公は神奈川県警の警視、巻島史彦。

ある日、幼児誘拐事件が発生します。

警視庁と縄張り争いをしながらも、大包囲網を敷いて、身代金受け渡し場所に現れる犯人を待ちますが・・。

部下のミスもあり、あと一歩の所で犯人らしき男を取り逃がしてしまう巻島

誘拐された幼児は遺体で発見され、そこには警察と巻島を嘲る手紙が。

全ての責任を押しつけられた巻島は、記者会見でも大失態を演じてしまいます。


―そして6年後。

「バッドマン」を名乗る犯人が起こす、連続児童殺害事件。

半年以上手掛かりを掴めない警察は、左遷先で抜群の検挙率を挙げている巻島を呼び戻し、「バッドマン」逮捕のため、巻島をテレビ出演させる事にします

劇場型犯罪」を解決させるための、前代未聞の「劇場型捜査」の幕開けです


いや~、ぐいぐい引き込まれました

ミステリー」と呼ぶのは少し語弊がありますが、間違いなく一級品の警察小説であり、エンターテイメント小説でした

横山秀夫、とまではいかないかも知れませんが、警察の事もよく調べてリアリティを持たせてあるし、「犯人VS警察(巻島)」だけではなく、警察内部の裏切り者との駆け引きや、6年前の事件の禍根、そして主人公自身の家族の事・・。

エンターテイメントのツボをしっかりと押さえてあり、上下巻の2分冊ながら一気に読んでしまいました

映画化されたのも納得です


さて問題は、その「映画化」ですが・・。

「原作小説」は最高でした。

「映画」はどうでしょう・・?

その話はまた次回


追伸:映画の記事はこちら→映画「犯人に告ぐ」(雫井脩介原作)を観ました。







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2008/11/13 18:44|・雫井脩介TB:1CM:3

 

ガリレオの苦悩ガリレオの苦悩
(2008/10/23)
東野 圭吾

商品詳細を見る
湯川の頭脳に挑戦してくる犯人たち。科学を殺人の道具に使う人間は許さない―絶対に。

東野圭吾のガリレオシリーズが長編・短編2作同時に刊行されましたが、まずは短編集「ガリレオの苦悩」を先に読んでみました

発売直後は、店の在庫を品切れさせたくなかったのですぐに買うのは我慢したのですが、そろそろ売れ行きも落ち着いてきましたので・・

これは喜んでいいことなのか・・?

「情念の長編」と銘打たれた「聖女の救済」と、同じく「論理の短編」と銘打たれた「ガリレオの苦悩」。

今回の短編集に収められた作品は5篇です。


「落下る(おちる)」
―アイデアがあるなら試せばいい。価値のない実験なんかない。

マンションから突然落下してきた女性。

自殺か?他殺か?

事件の前にこの女性の部屋を訪れていた男性に疑いがかかりますが、女性が落ちた時、この男性はそのマンションの下を歩いていた・・。


私はドラマ「ガリレオ」は観ていませんが、この短編に、いきなり女性刑事の「内海薫」が登場してきたのには驚きました。

最初は東野さんがドラマに影響されて新たなキャラを登場させたのかと思いましたが、この「落下る」は2006年の作品ですので、実際は小説が先だった、という事でしょうか。

色々と事情があって、警察には協力しなくなった湯川准教授。

理由はやはり石神の一件でしょう。

しかし、この女刑事の熱心さに、ガリレオの心も少しずつ動いていきます。

オカルトチックな、現実にはあり得ない現象を科学の力で解明していく、というのがこのガリレオシリーズの特徴ですが、今回はうまく外した、というかある意味意外な結末でした。

しかし、当初「佐野史郎」のイメージで描かれていたというガリレオ(湯川学)ですが、ドラマや映画を観ていない私が読んでも、湯川の一つ一つのしぐさが妙にキザに見え、明らかに「探偵ガリレオ」や「予知夢」の頃とキャラが違うように感じるのは気のせいでしょうか

内海薫も、どうやっても柴崎コウの顔しか浮かんできません

小説の中の湯川が変わったのか、それとも読む側の私の意識がメディアに引きずられてしまっただけなのか・・。



「操縦る(あやつる)」
―人の心も科学です。とてつもなく奥深い。

「メタルの魔術師」の異名をとっていた元助教授の自宅に、湯川ら昔の教え子数人が集まります。

しかしその時、自宅の離れが炎上し、そこで暮らしていた元助教授の息子が「刺殺体」として焼け跡から発見されます。

・・・使われたトリックは、ガリレオシリーズならではでした。

こんな特殊な装置は、普通分かりません

ただ今回注目すべきは犯人の動機。

そしてそれ以上に注目すべきは、少しずつ「人の心」が理解できるようになってきた湯川准教授、といったところでしょうか



密室る(とじる)」
―人間が生み出した謎を解くには、人間のことを知っておく必要がある。

湯川は、脱サラしてペンション経営をしている大学時代の友人の元を訪れます。

友人が言うには、数日前にこのペンションで起こった事件には「密室」が関わっているとの事なのですが・・。

う~ん、やはりトリックは特殊ですね

どこかのブログでネタバレしているのも見かけましたが
(もちろん、私が見たのは読んだあとです。)

ま、これもトリックうんぬんよりは、その陰にある人間ドラマに主眼を置くべきでしょう。



「指標す(しめす)」
―神秘的なものを否定するのが科学の目的じゃない。

今回は水晶を使った「ダウジング」が登場します。

強盗殺人が発生し、同時に、庭にいたはずの犬が姿を消します。

しかし、容疑者の娘が「ダウジング」を使ってその犬の居場所を発見

これは神秘の力か、何かのトリックか―。

そして真犯人は・・?

今回も「人の心」が分かるようになってきた湯川学でした



「攪乱す(みだす)」
―魔法なんてものは、この世に存在しない。

「悪魔の手」を名乗る人物から、警察と湯川に挑戦状が届きます。

そして、その挑戦状で「事故と見分けがつかない方法で無差別殺人を行う」と予告した犯人は、それを実行に移します。

必要以上に、湯川を敵対視する犯人。

湯川は、犯人に心当たりは無い、と言いますが・・。

またもや超理系的なトリック(装置)が登場しますが、それはさておき、犯人の歪んだ動機には同情の余地はありませんでした。

科学者同士の対決、といった構図でしたが、湯川の方が1枚上手でした



このシリーズの特徴ではありますが、普通の人には分からないトリック(装置)が多く使われているため、謎が解けた時の「うわっ!そうだったのか!」といった驚きは特にありませんでした

どちらかと言うと、「へ~、そんな機械があるんだ~」という感じで

まあ今までの「草薙刑事が困って湯川に相談して事件が解決する」というパターンからバリエーションが広がり、直情型の女刑事の登場や、湯川が裏方ではなく表舞台に立つようなストーリーが多かった所は楽しめたかな







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2008/11/11 23:28|・東野圭吾TB:1CM:3

 

Rの刻印 読者参加型犯人当てミステリーRの刻印 読者参加型犯人当てミステリー
(2008/10/10)
ふじしろ やまと

商品詳細を見る
探偵はあなた!読者参加型「犯人当て」文庫。古代エジプト女王ハトシェプストにまつわる歴史的発見をめぐり、次々に起こる殺人。「問題編」を読んで犯人を推理し、エジプト旅行ほか豪華賞品を当てよう!

さて、先日紹介した「新本格謎夜会」から、イーピン企画つながりで紹介するのがこの本

何と「読者参加型犯人当てミステリー」の「Rの刻印」です!

この本に書かれているのは「問題編」のみ。

巻末の「逮捕状(解答用紙)」を期限(2009年1月15日、当日消印有効)までに送ると、後日「解決編」が送られてきます

著者の「ふじしろやまと」というのは、謎解きイベント「ミステリーナイト」等を企画制作しているイーピン企画のプロデューサー「城島和加乃」さんと、同じくプランナー兼シナリオライターの「かとうだい」さんの共同執筆名だそうです。

ストーリーは・・・

エジプトで発掘調査を行っている日本の大学の調査隊が歴史的な発見をし、それを同じく日本のテレビ局が撮影します。

ところが関係者の一人が殺害され、その事件を調べていた人物もまた口封じに殺されてしまいます。

しかし!

この2人目の被害者は、自分の身にもしもの事があった時のために、数々の手掛かりを残しておいてくれました

あなたは「暗号」で残されたそれらの手掛かりを解読し、事件の真犯人を見抜くのです!!

・・・ということで、先日の「安楽椅子探偵と忘却の岬」のリベンジとばかり、早速読みました。

手掛かりは、被害者が自分の手に書き込んだ「ダイイングメッセージ」。

更には、少しずつタイミングをずらして届く5枚の絵ハガキと、最後に届く「アンクの書」。

全てが暗号で書かれていますが、「絵ハガキ」と「アンクの書」の暗号はよくある「頭の体操」のような割と易しめの内容でしたので、すぐに解読できました

とはいえそれらを解読したからといって全てが分かるわけではなく、当然これをヒントに自分で推理を展開しないといけないのですが・・。

締切までまだ余裕があるので、とりあえずそこで一旦ストップしています

夏休みの宿題とか、最後の数日にまとめて片づけてたタイプなもので・・

「最優秀名探偵」に選ばれた方は、何と「エジプトナイルクルーズツアー」にペアで招待!

また惜しくも最優秀を逃した上位入賞者には、「優秀探偵賞」として「エジプトグッズ」や「講談社特製グッズ」などが貰えるそうです

全国の名探偵たちに負けないようにがんばるぞ~


そういえば、前回の記事で「ミステリーナイトなどのイベントを九州でもやってくれないかな~」と書いたところ、イーピン企画の城島プロデューサーから「九州でも定期的にやっていますよ」というご連絡を頂きました

勉強不足で申し訳ございませんでしたm(_ _)m

今度機会があった時は、何とか都合をつけて参加してみたいと思ってます

休み取れるかな・・







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2008/11/09 23:10|Rの刻印TB:0CM:4

 

新本格謎夜会(ミステリー・ナイト) (講談社ノベルス)新本格謎夜会(ミステリー・ナイト) (講談社ノベルス)
(2003/09)
綾辻 行人有栖川 有栖

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綾辻、有栖川両氏をはじめ、多くの推理作家の作品から盗作を繰り返していた男が密室の中で殺された。しかも、部屋の鍵は男の口の中に入れられていた!―新本格誕生15周年を記念して行われた謎解きイベント&トークショーをここに完全再現。

今回は「新本格謎夜会」(←ミステリー・ナイトと読みます)という本を紹介します。

ちなみに、小説ではありません

この本は2003年に発売になった本ですが、その前年(2002年)は綾辻行人さんのデビュー15周年の年!

1987年に綾辻行人さんは「十角館の殺人」でデビューし、それと同時にいわゆる「新本格ムーブメント」が始まりました。

また時を同じくして、「ホテルに宿泊し実際に事件を体感した上で、探偵となって謎解きに挑戦する」というイベント「ミステリーナイト」も「E-Pin(イーピン)企画」という会社の元で生まれ、2002年に15周年を迎えました。

http://www.epin.co.jp/(←E-Pin企画のサイトはこちらから)

という事で、ともに15周年を迎える「新本格」と「ミステリーナイト」が手を結び、2002年に「新本格謎夜会(ミステリーナイト)」というイベントが東京と神戸で開催されました!

このノベルスは、このイベントに参加した「新本格を愛するライター、大地洋子」さんが、当日のイベントに参加できなかった私のようなミステリファンのために、当日の楽しかった空気を感じてもらえるように上手~くレポートした1冊です

当日の謎解きイベント(人気作家の作品を盗作しまくった作家が、密室で殺害される事件!)も、参加者と同じ条件で手がかりが示され、この本を読んだだけで実際にイベントに参加した気分になれます。

・・が、それと同じくらい楽しめるのが、やはり著名作家さんたちのトークイベント!

綾辻行人有栖川有栖の両名はもちろんの事、山口雅也・竹本健治・二階堂黎人倉知淳喜国雅彦法月綸太郎我孫子武丸・太田忠司・麻耶雄嵩西澤保彦(順不同、敬称略)といったそうそうたるメンバー(一部「作家」じゃない人がいますが)が参加し、作品からは分からない色々な顔を見せてくれています

九州でこういうイベントをやってくれないかな・・。

「イベントレポート」兼「ファンブック」のような本ですが、好きな方は読んでみてはいかがでしょうか?


ちなみにE-Pin企画さんでは、来年3月に「探偵ミステリーツアー(今回の舞台は富士五湖)」を開催するようです。

行けるものなら行ってみたい・・(休みが取れない)。







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2008/11/06 23:04|・綾辻行人&有栖川有栖TB:1CM:2

 

カラスの親指 by rule of CROW’s thumbカラスの親指 by rule of CROW’s thumb
(2008/07/23)
道尾 秀介

商品詳細を見る
“詐欺”を生業としている、したたかな中年二人組。ある日突然、彼らの生活に一人の少女が舞い込んだ。戸惑う二人。やがて同居人はさらに増え、「他人同士」の奇妙な共同生活が始まった。失くしてしまったものを取り戻すため、そして自らの過去と訣別するため、彼らが企てた大計画とは。

今回は道尾秀介の「カラスの親指」です。

ここ数日忙しくてなかなかブログの更新が出来ませんでした

その間に数冊読み終わっていますので、順次アップしていきます

さて、この「カラスの親指」は、確か今年の7月ぐらいに発売になったと思いますが、その時も「買ったけど読んでない本」が大量に溜まってましたので(いつもの事ですが)、「そのうち買おう」とついつい後回しになっておりました。

ところが!

つい先日「サイン本」を手に入れる機会がありまして、迷わずゲット!

↓ちなみに画像です(クリックで拡大)
道尾秀介サイン

サイン本は何冊か持ってますが、道尾秀介さんは初めてです

先日は雫井脩介さんの「犯罪小説家」という新刊を買って、このブログにもアップしましたが、「犯罪小説家」はその後で出版社からサイン本の案内が来て、泣く泣くあきらめました・・

さすがに2冊も同じ本はちょっと・・

カラスの親指」はすぐに買わずに待っててよかった!(←買いそびれただけ)




主人公は武沢竹夫46歳、通称「タケさん」。

職業は「詐欺師」。

相棒の「テツさん」こと入川鉄巳(いるかわてつみ)と共に、今日も「仕事」に励んでいると・・。

ちょっとしたきっかけで一人の少女を助ける事になってしまい、ついには同居を始めます。

そこに少女の姉とその彼氏、さらにはかわいい仔猫まで住み着いて、総勢5名(と1匹)の奇妙な共同生活が始まります。

それぞれツライ過去を抱えていますが、タケさんやテツさんの家族を奪ったヤミ金融の残党が、執拗にタケさんを追ってきます

追い詰められた彼らは逃げることをやめ、詐欺師としての知恵を活かし、ついに反撃を決意します



今回の作品はどんなストーリーなのか、何の予備知識も持たずに読み始めたのですが、次々に物語が展開していく中であちこちに仕掛けられている小さなサプライズ

特に後半、この5人がヤミ金の連中に反撃を仕掛けてからは、まさにハラハラドキドキ緊迫のコン・ゲームです

一息ついて「ほっ」とした所にどんでん返しもしっかり用意され、さすが道尾秀介

とても楽しめました

しかし読者(というか私)は贅沢な生き物です

他人のような家族(うちは違いますが)が多い中、家族のような他人がお互いに信頼し、結束する心あたたまる物語。

そしてなおかつ詐欺師を主人公にした秀逸なコン・ゲーム

十分に面白かったです。

でも道尾秀介には、さらに上を期待してしまいます

まあフツーに面白かったな・・と残り数ページを読んでいたその時!!

来ました!!

最後の最後!これぞ道尾秀介です!!!

ご自分で読んで確かめてください

今回も最高でした







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2008/11/04 23:14|・道尾秀介TB:0CM:0

 

ジェシカが駆け抜けた七年間について (角川文庫 う 14-5)ジェシカが駆け抜けた七年間について (角川文庫 う 14-5)
(2008/10/25)
歌野 晶午

商品詳細を見る
ミステリ界の異才が放つ、驚天動地の長編ミステリ!カントクに選手生命を台無しにされたと、失意のうちに自殺したマラソンランナーのアユミ。同じクラブ・チームのジェシカは自分のことのように胸を痛めて泣いた。それから七年後、……。驚天動地の本格ミステリ

今日は、歌野晶午さんの「ジェシカが駆け抜けた七年間について」を読み終えました。

私のいつものパターンですが、職場で新刊の検品(伝票と商品が合っているかのチェック)をやっている時に、「あ!前から読みたかった本が文庫になってる!」と、絵に描いたような衝動買いをした1冊です。

売場に並ぶ前に私が買ってしまうので、時々担当者から怒られます・・

しかも、まだ買ったまま読んでない本が何冊もあるのに・・・。

それはさておき、

また見事にやられました!!

ええ、それはもう気持ちいいぐらいにやられました。

衝撃度はやっぱり「葉桜の季節に君を想うということ」の方が上かも知れませんが、こちらも中々のものです。

私は「葉桜~」は単行本で読みましたのであれから何年も経っていますが、この「ジェシカが~」は「葉桜~」とほぼ同じ時期に書かれた作品のようです。


主人公は、エチオピア人のジェシカ・エドルという陸上選手。

日本人のカナザワというカントクが主宰する陸上競技クラブに所属し、同じクラブに、日本人のハラダ・アユミという選手もいます。

1997年4月、ハラダ・アユミは自殺します。

2002年10月、ハラダ・アユミと名乗る女が日本人観光客の前に姿を現します。

2004年11月、ジェシカは国際レースのため来日します。

2004年11月、その国際レースの会場でカントクが殺されます。

・・・すみません。さすがにこれ以上は書けません。


葉桜の季節に君を想うということ」では、頭の中に思い描いていた景色が、終盤一気に別の映像に書き換えられる衝撃を味わいました。

また道尾秀介さんは「片眼の猿」で、それと同種の素晴らしいサプライズを味あわせてくださり、一発でトリコになりました。

そしてこの「ジェシカが駆け抜けた七年間について」は、読んでいて、「何かがおかしい」という感覚は常にあったのですが・・。

けど、それが何か分からないんです。

そして終盤・・。

繰り返しますが、

またもや見事にやられました!!


歌野晶午さんは、いつも秀逸なトリックで私たちを驚かし、楽しませてくれます。

本格のガジェットをふんだんに使った作品も多く、そういった作品群ももちろん大好きです。

しかし「葉桜~」や「ジェシカ~」のように、あくまでも「小説」として読めた上で、そこに「トリック」という素晴らしいスパイスを加えてくれているような作品も、非常に魅力的です。

ま、何はともあれ、この「ジェシカが駆け抜けた七年間について」は紛うかたなき「本格ミステリ」でした。

大満足







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2008/11/01 23:33|・歌野晶午TB:1CM:2

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