~愛すべき「本格ミステリ」の世界~

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音倉誓示(Otokura Seiji)

Author:音倉誓示(Otokura Seiji)
魅力的な謎。論理的な解決。そして少しの遊び心♪
「本格ミステリ」の魅力が少しでも多くの人に伝わりますように。
元、某地方書店チェーンの店長。
九州在住。

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先日「第9回本格ミステリ大賞公開開票式」に出席するため東京に行った際、池袋にある「旧江戸川乱歩邸」を見学してきました。

本当は池袋の光文社ビル内にある「ミステリー文学資料館」に行って「”疾走する本格ミステリーの騎士 島田荘司、その挑戦と冒険”展」を見る予定だったのですが、よく場所を調べずに行ったため光文社ビルがどこにあるか分からず、急きょ予定を変更して、近くの本屋のガイドブックで見つけた「旧江戸川乱歩邸」に行ってきました。

立ち読みしたガイドブックによれば「月・水・金開室(火・木・土・日休館)」となっていたので「よしっ!今日はちょうど水曜日だから開いてる!」と喜んで入口まで行ったのですが、門から入ろうとすると、なぜか「ガチャガチャ!!」(←鍵が閉まってる)。

旧乱歩邸(表札)

諦めきれない私はケータイでググって電話番号を調べ、早速電話してみると・・・・・

私「すみません、見学に来たのですが鍵が閉まってて入れないんです。入口の所にいるのですが」

女性「すみません、一般公開は毎週金曜日だけなんですよ」

私「え~!(よく見ると確かに入口には「公開は金曜のみ」と書いてある・・・がっかり)」

女性「遠くからいらしたんですか?」

私「九州から・・・・」

女性「そんな遠くから!? じゃあせっかくなんで開けましょう」

私「えっ! ありがとうございます!

ってな感じのやり取りで、特別に見学させて頂ける事になりました。

本当に感謝感謝です。

やはり江戸川乱歩先生はミステリ好きを見捨てなかった(?)。


という事でまずは応接間。
旧乱歩邸(応接間①)

壁には還暦を記念したとされる肖像画が飾ってあります。


続いてもう一枚。
旧乱歩邸(応接間②)


そして、これがあの「貼雑年譜(はりまぜねんぷ)」です(ただしもちろんレプリカ)。
旧乱歩邸(貼雑年譜レプリカ)

手前のショケースには著作が並べられています。


そして「別冊宝石」の「江戸川乱歩還暦記念号」も飾られていました(右端)。
旧乱歩邸(ショーケース)


また別のショーケースには、あの「黄金仮面」も飾られていました(サインは宝塚の方のだそうです)。
旧乱歩邸(黄金仮面)

ガラス越しだったので写真が見づらくてすみません・・。


そしてここには、乱歩先生自筆のあの「言葉」が。
旧乱歩邸(うつし世は~)

これを見た瞬間は、感動のあまり全身に鳥肌が立ちました。


そして、数多くの蔵書が収められている土蔵です。
旧乱歩邸(土蔵外観)

この土蔵は、ごくまれにしか公開されないそうです。




いや~予定外に立ち寄った「旧江戸川乱歩邸」でしたが、本当に感動の嵐でした。

実は他にも見せていただいた所があるのですが、残念ながらブログにはアップ出来ませんのでご了承くださいませ。



そういえば、2003年から刊行された光文社文庫の「江戸川乱歩全集 全30巻」は全巻持っているのですが、まだ23巻までしか読めていない・・・。

早く残りの7冊もちゃんと読まないと。


思いがけず色々と見せて頂いて、それまで何だかすごく遠い存在だった江戸川乱歩先生が、少しだけ身近な存在になった気がしました(気のせい?)。







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2009/06/06 00:57|・江戸川乱歩TB:1CM:6

 

乱歩の選んだベスト・ホラー (ちくま文庫)乱歩の選んだベスト・ホラー (ちくま文庫)
(2000/03)
不明

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乱歩のエッセイ「怪談入門」は、幻想怪奇小説ファンには絶好のブックガイドである。その中から俊英ミステリ研究家が選び抜いた12篇。名作「猿の手」原典版新訳をはじめ、横溝正史のユーモラスな訳が冴える「専売特許大統領」、ホテルの同じ部屋で縊死者が続出するミステリ「蜘蛛」と、乱歩によるその変奏曲「目羅博士」他、ドイル「樽工場の怪」など個性的な作品がずらり。

さて、この1週間「安楽椅子探偵と忘却の岬」で頭がいっぱいでしたが、その間に読み終わった本が数冊ありますので、順次アップしていきます

まずはしつこいですがこの本から

12篇収録のうち初めの4篇は紹介済みですので、今日は残りの8篇です


「ふさがれた窓」アンブローズ・ビアス著

ある森の中の一軒家で、病死した妻の死体を、窓から忍び込んだ一匹の豹が奪い去ろうとします。

主人公は銃でこの豹を追い払うのですが、残された妻の死体を見てみると・・・

たった7ページの掌編ですが、最後の1行でゾクッときます。


「廃屋の霊魂」マーガレット・オリファント著

主人公一家が引っ越してきた屋敷の近くの森には、朽ち果てた廃屋が・・

主人公の幼い息子は、扉も屋根も残っていないその廃屋で「お母さん、ここ開けてよう。お家へ入れてよう。」という、姿なき少年の声を聞くのですが、誰にも信じて貰えず日に日に衰えていってしまいます。

そこで、父親である主人公は息子の言葉を信じ、廃屋の調査に行くのですが・・

割とオーソドックスな「姿なき幽霊」でした。


「ザント夫人と幽霊」ウィルキー・コリンズ著

「廃屋の霊魂」と同じように姿の見えない幽霊が登場するのですが、こちらは男女の恋愛が中心になっており、ロマンティックな幽霊譚、といったところでした。

ちなみに乱歩は、色々な怪談の中でも特にこういった「透明怪談」といったものが好みだそうです


「魔法の鏡」ジョージ・マクドナルド著

主人公は、友人に誘われて行ったある裏通りの店で、気になる鏡を見つけます。

どうしてもその鏡が忘れられずに、後日買って家に飾ってみると・・そこには1人の美しい女性が

しかし振り向いても誰もいません。

彼女が存在するのは鏡に映った部屋の中だけなのです

主人公は、彼女を何とか鏡の中から連れ出そうと・・。

怪談というよりはラブファンタジーといった印象でした


「災いを交換する店」ロード・ダンセイニ著

ある路地で「万物交換所」という店を発見した主人公。

その店は、自分が抱えている災いを他の客の災いと交換できる店だった!

半信半疑の主人公は、試しに自分の「船酔いするかもしれないという不安」という災いを、「乗っているエレベーターが墜落するかもしれないという恐怖」を持っている男と交換します。

その結果は・・


「専売特許大統領」W・L・アルデン著(横溝正史訳)

なんと訳者はあの「横溝正史」です!

ある治安の悪い国で、政府にあるものを売っている怪しげな男と出会います。

なんとその男が売っていたのは・・

もはや怪談ではなく、ユーモアSFというか、星新一さんのショートショートの世界でした


「蜘蛛」H・H・エーヴェルス著

乱歩の「目羅博士」の元になった作品です。

あるアパートの1室で、その部屋に住んだ住人が次々に同じ方法で自殺をしていくという事件が起こります。

調査のためにその部屋に住み始めた警察官も、同じように自殺してしまいます

そこである学生が「真相を突き止めてやる!」と、その部屋に住み始めるのですが・・


目羅博士江戸川乱歩

さて、このアンソロジーのトリを飾るのは、上述の「蜘蛛」の着想を借用して乱歩が書き上げた「目羅博士」です。

アイディアこそ借用ですが、登場人物(何と乱歩本人も登場!)や全体のストーリーは乱歩のオリジナルとなっており、「蜘蛛」を読んだあとでも十分楽しめます


という事で、全12篇のアンソロジーから残りの8篇を紹介しました

元々は有栖川有栖の「妃は船を沈める」から、W・W・ジェイコブズの「猿の手」を読んでみたくなり、有栖川先生が紹介していたこの本にたどり着いて、ここでも初めて読む作品にたくさん出会えました

こういう、本の「繋がり」みたいなものが個人的にはすごく楽しいんです

有栖川有栖のファンじゃなければ、このアンソロジーに収録されていたコナン・ドイルの書いた怪談には出会わなかっただろうな・・とか思うと何か感慨深かったりして

これだから読書はやめられないっ!







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2008/10/09 19:46|・江戸川乱歩TB:0CM:0

 

乱歩の選んだベスト・ホラー (ちくま文庫)乱歩の選んだベスト・ホラー (ちくま文庫)
(2000/03)
不明

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乱歩のエッセイ「怪談入門」は、幻想怪奇小説ファンには絶好のブックガイドである。その中から俊英ミステリ研究家が選び抜いた12篇。名作「猿の手」原典版新訳をはじめ、横溝正史のユーモラスな訳が冴える「専売特許大統領」、ホテルの同じ部屋で縊死者が続出するミステリ「蜘蛛」と、乱歩によるその変奏曲「目羅博士」他、ドイル「樽工場の怪」など個性的な作品がずらり。

いずれも「乱歩の選んだベスト・ホラー」の収録作です。

しばらくこの本の作品からの感想が続きますが・・


「猫の復讐」ブラム・ストーカー

この著者はご存知の方も多いと思いますが、「吸血鬼ドラキュラ」で有名なブラム・ストーカーです。

怪談ばかり書いていた方らしいですが、「吸血鬼ドラキュラ」以外の作品は初めて知りました。

表題の通り、仔猫を殺された母猫が、執拗に犯人である人間に復讐を仕掛けていく物語です。

あの有名な中世の拷問道具「鉄の処女(アイアン・メイデン)」も登場し、物語は残虐な結末を迎えます。

ちょっとエグい・・


「歩く疫病」E・F・ベンスン著

この著者は怪談作家ではなく、本来は歴史小説家・伝記作家だそうですが、この作品に登場するのは巨大なナメクジ!?(のような生き物)。

乱歩の「怪談入門」では「動物怪談」の章で紹介されています。

被害者の血と肉を根こそぎ吸い取って、後に残るは骨と皮ばかり・・


「樽工場の怪」コナン・ドイル

言わずと知れたコナン・ドイルです。

舞台はベイカー街ではなく、僻地にあるとある島

上記の「歩く疫病」では、闇に潜む不気味な粘着質の生物が登場しましたが、このドイルの「樽工場の怪」に登場するのは、まさに豪快なモンスター!

ドイルの新たな一面を見た、という印象でした







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2008/10/02 10:49|・江戸川乱歩TB:0CM:0

 

乱歩の選んだベスト・ホラー (ちくま文庫)乱歩の選んだベスト・ホラー (ちくま文庫)
(2000/03)
不明

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乱歩のエッセイ「怪談入門」は、幻想怪奇小説ファンには絶好のブックガイドである。その中から俊英ミステリ研究家が選び抜いた12篇。名作「猿の手」原典版新訳をはじめ、横溝正史のユーモラスな訳が冴える「専売特許大統領」、ホテルの同じ部屋で縊死者が続出するミステリ「蜘蛛」と、乱歩によるその変奏曲「目羅博士」他、ドイル「樽工場の怪」など個性的な作品がずらり。

今日は「乱歩の選んだベスト・ホラー」から、表題の2作を読みました。


「怪談入門」

「怪談入門」は、乱歩の有名な評論集「幻影城」に収めらている怪奇幻想小説論です。

「怪談についての知識は極めて乏しい」と自己評価をしつつも、そこは大乱歩のこと、紹介されている作品の数々は、とても「怪談の知識が乏しい」人間が書いたものとは思えないほど充実しています。

この文庫には、この冒頭の「怪談入門」で紹介された多くの作品の中から、編者である森英俊・野村宏平両氏が選んだ12編が収録されています。


「猿の手」ウィリアム.W.ジェイコブズ著(倉阪鬼一郎訳)

怪奇小説の名作として名高い「猿の手」です。

おおまかなストーリーは知っていましたが、きちんと読んだのはこれが初めてでした。

有栖川有栖の「妃は船を沈める」のモチーフとなった作品で、それがきっかけでこの文庫を買いました。


願い事を3つ叶えてくれる代わりに災いを呼ぶ”猿の手”。

1つ目の願いは「200ポンド」。

2つ目の願いは「息子の復活」。

そして3つ目は・・。

名作と言われるだけあって、哀愁漂う結末の、いかにもな怪談でした。

・・・が、この名作も火村准教授(というか作者の有栖川有栖)にかかると、その作品風景をガラッと変えられてしまいます。

まさかこの怪談をこんな風に解釈して読む人がいるなんて・・

おかげで、1つの作品で2度楽しめました

詳しくは「妃は船を沈める」を読んでみてください。

北村薫と有栖川有栖のミステリ談義・・あぁその場に居合わせてみたい







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2008/09/29 23:18|・江戸川乱歩TB:0CM:0

 

江戸川乱歩全集 第23巻 怪人と少年探偵 (光文社文庫)江戸川乱歩全集 第23巻 怪人と少年探偵 (光文社文庫)
(2005/07/12)
江戸川 乱歩

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「おれは二十面相だ!!」「怪人と少年探偵」「妖星人R」「超人ニコラ」「探偵小説の「謎」」所収。

他の本の合間に読んでいたこの本もようやく読み終えました。

今回は「探偵小説の「謎」」です。

先日も書いた通り「超人ニコラ」が小説としては江戸川乱歩最後の作品となり、この全30巻の全集も、ここから先は随筆や評論になっていきます。

で、その「探偵小説の「謎」」なのですが・・・

いや~探偵小説に使われるトリックを類型的に取りまとめた随筆なので、当たり前と言えば当たり前なのですが・・ネタバレのオンパレードでした。

 エドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人」

 イズレイル・ザングウィルの「ビッグ・ボウの殺人」

 ガストン・ルルーの「黄色い部屋の謎」

 コナン・ドイルの「まだらの紐」や「バスカヴィル家の犬」

 横溝正史の「本陣殺人事件」

 etc・・・


などの有名作品のトリックや真犯人がこれでもかと列記されておりますので、読まれる方は注意を。
(先にこっちを読んでなくてよかった・・。)

それさえ気にしなければ、数々の奇抜なトリックや異様な動機などが色々紹介されていて、それなりに楽しめました。

それにしてもさすがに乱歩大先生は色々な本を読まれてますね・・・すごい!!







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2008/09/27 23:15|・江戸川乱歩TB:0CM:0

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