~愛すべき「本格ミステリ」の世界~

プロフィール 

音倉誓示(Otokura Seiji)

Author:音倉誓示(Otokura Seiji)
魅力的な謎。論理的な解決。そして少しの遊び心♪
「本格ミステリ」の魅力が少しでも多くの人に伝わりますように。
元、某地方書店チェーンの店長。
九州在住。

FC2カウンター 

最新記事 

カテゴリ 

月別アーカイブ 

RSSリンクの表示 

メールはこちらから 

名前:
メール:
件名:
本文:

ホーム 全記事一覧

 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/-- --:--|スポンサー広告

 

「真備シリーズ」
 ・背の眼(上)(下)・・・幻冬舎('05)、幻冬舎ノベルズ('06)、幻冬舎文庫('07)
   (「背の眼」(幻冬舎、幻冬舎ノベルズ)から文庫化に際し分冊)
 ・骸の爪・・・幻冬舎('06)、幻冬舎ノベルズ('08)、幻冬舎文庫('09)
 ・花と流れ星・・・幻冬舎('09)、幻冬舎ノベルズ('11)、幻冬舎文庫('12)

「ノンシリーズ」(括弧内の干支は道尾さんが人知れず(?)続けている「干支シリーズ」としての位置付け)
 ・向日葵の咲かない夏・・・新潮社('05)、新潮文庫('08)
 ・シャドウ・・・東京創元社(’06)、創元推理文庫(’09)
 ・片眼の猿(申)・・・新潮社(’07)、新潮文庫(’09)
 ・ソロモンの犬(戌)・・・文藝春秋('07)、文春文庫('10)
 ・ラットマン(子)・・・光文社('08)、光文社文庫('10)
 ・カラスの親指(酉)・・・講談社('08)、講談社文庫('11)
 ・鬼の跫音(丑・寅)・・・角川書店('09)、角川文庫('11)
 ・龍神の雨(辰)・・・新潮社('09)、新潮文庫('12)
 ・球体の蛇(巳)・・・角川書店('09)、角川文庫('12)
 ・光媒の花・・・集英社('10)、集英社文庫('12)
 ・月の恋人~Moon Lovers~・・・新潮社('10)、新潮文庫('13)
 ・月と蟹・・・文藝春秋('10)、文春文庫('13)
 ・カササギたちの四季・・・光文社('11)、光文社文庫('14)
 ・水の柩・・・講談社('11)、講談社文庫('14)
 ・光・・・光文社('12)
 ・ノエル a story of stories・・・新潮社('12)
 ・笑うハーレキン・・・中央公論新社('13)
 ・鏡の花・・・集英社('13)
 ・貘の檻・・・新潮社('14)

「エッセイ」
 ・プロムナード・・・ポプラ社('10)、ポプラ文庫('13)、文春文庫('14)

「絵本」
 ・緑色のうさぎの話 半崎信朗/絵・・・朝日出版社('14)

「共著・アンソロジー等」
 ・珍しい物語のつくり方(「流れ星のつくり方」所収)・・・講談社ノベルス('06)、講談社文庫('10)
   (「本格ミステリ06」(講談社ノベルス)から文庫化に際し改題)
 ・ザ・ベストミステリーズ2006(「流れ星のつくり方」所収)・・・講談社(’06)
 ・七つの死者の囁き(「流れ星のつくり方」所収)・・・新潮文庫(’08)
 ・Anniversary 50 カッパノベルス創刊50周年記念作品(「夏の光」所収)・・・光文社カッパノベルス('09)
 ・晴れた日は謎を追って がまくら市事件・・・東京創元社('10)、創元推理文庫(未刊、'14.12.22発売予定)
   (「蝦蟇倉市事件 1」(東京創元社)から文庫化に際し改題)
 ・ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑 2010・・・講談社('10)
 ・怪談実話系 書き下ろし怪談文芸競作集 6・・・MF文庫('11)
 ・あの日、君と Girls・・・集英社文庫('12)
 ・短編工場・・・集英社文庫('12)
 ・作家の履歴書 21人の人気作家が語るプロになるための方法・・・角川書店('14)

「コミック化」
 ・背の眼① 小池ノクト/画・・・幻冬舎バーズコミックス('09)
 ・背の眼② 小池ノクト/画・・・幻冬舎バーズコミックス('09)
 ・背の眼③ 小池ノクト/画・・・幻冬舎バーズコミックス('10)
 ・光媒の花① 斉藤倫/画・・・集英社愛蔵版コミックス('12)
 ・光媒の花② 斉藤倫/画・・・集英社愛蔵版コミックス('12)
 ・光媒の花③ 斉藤倫/画・・・集英社愛蔵版コミックス('13)
 ・背の眼 小池ノクト/画・・・幻冬舎廉価版コミックス('13)



'14.11.19 改訂9版
太字は私の既読作品です)







皆様の応援がブログ更新の励みになります(^^)
よろしければ、お帰り前に応援クリックして頂けるとめっちゃ嬉しいです!!
 ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓ 
  にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ


「謎と論理と遊び心」トップへ


スポンサーサイト
2009/03/02 23:59|道尾秀介著作リストTB:0CM:0

 

鬼の跫音鬼の跫音
(2009/01/31)
道尾 秀介

商品詳細を見る
心の中に生まれた鬼が、私を追いかけてくる。―もう絶対に逃げ切れないところまで。一篇ごとに繰り返される驚愕、そして震撼。ミステリと文芸の壁を軽々と越えた期待の俊英・道尾秀介、初の短篇集にして最高傑作。

道尾秀介さんの最新作「鬼の跫音」を読みました。

2006年~2008年にかけて雑誌「野生時代」に掲載された短編を一冊にまとめた、著者初の短編集です。

カラスの親指」に続いて2冊目のサイン本なので、とりあえず画像を。

「鬼の足音(道尾秀介)」サイン - コピー
(クリックで拡大します)



「鈴虫」

11年前の犯罪が運悪く発覚してしまい、刑事の取り調べを受ける「私」。

当時現場にいた「鈴虫」・・そして11年後、息子が小学校から持って帰って来た「鈴虫」。

主人公の壊れていく心が、不気味にそしていびつに描かれていて、この辺りはさすが道尾秀介さんです。

少しずつ明らかにされていく11年前の出来事。

おそらくこういう事があったのだろう、と想像しながら読み進めていった読者はまたもや著者の罠に嵌り、驚愕の真相を突きつけられます。

「これは文芸なのか?、それともホラーなのか?」と戸惑いながら読んでいた私の目の前に現れたのは、紛れもない、しかも非常に上質の「本格ミステリ」でした。


「犭(ケモノ)」

これもすごかった!

刑務所作業製品の椅子から、たまたまあるメッセージを見つけてしまった主人公。

彼の行動を全く気にしない家族たちを尻目に、彼は一匹のモンシロチョウに導かれるように、そのメッセージの意味を調べる旅に出ます。

そして辿り着いたのは、ある村での、醜悪でいびつな人間たちの所業。

様々な想いを胸に、彼は家族の元に帰りますが・・・。


これだから道尾秀介はやめられない!

個人的には、今回の収録作の中で一番のお気に入りです。


「よいぎつね」

忌まわしい思い出のある土地に、20年ぶりに足を運んだ主人公。

否応なしに、あの祭りの夜の記憶が蘇ります・・・。


どちらかと言うと「幻想小説」の趣かな。

最後は、いま一つすっきりしなかったような・・。


「箱詰めの文字」

・・と思ったら、この作品の冒頭に「よいぎつね」に関する重要な記述が。

この単行本では「よいぎつね」→「箱詰めの文字」の順で収録されていますが、巻末の初出一覧を見ると雑誌掲載時は逆の順番だったようで・・これは面白い趣向ですね。


さて、この「箱詰めの文字」ですが・・

作家である主人公のアパートを突然訪れてきた見知らぬ青年。

聞けば、主人公の貯金箱を盗んだ事を謝りに来たと言います。

その見覚えのない貯金箱に入っていたのは、「見覚えのある」字で書かれた短いメッセージ。

この作品も、他の作品同様にさりげない伏線が上手くちりばめられた好短編でした。


「冬の鬼」

日記形式の小説や、作品の中に手記がちりばめられた小説などは読んだ事がありますが、一日ずつ日付が遡っていく日記形式の小説は初めて読みました!

日付が一つ減るたびに、少しずつ明らかになっていく真相。

読み終えた後は、一度読んだ文章がまったく違う意味を持ってその真の姿を現します。

脱帽。


「悪意の顔」

現実にはあり得ないはずの事を起こす人物が現れ、それが現実的に説明がついたと思わせておいて、また幻想の世界へ誘われ・・そして最後には・・。

心地よく、著者の掌の上で転がされた気分です。

最後の一篇まで、満足のいく作品ばかりでした。


一年を通して多くのミステリを読む中で、面白かったけどこれは文庫になってからでもよかったかな、と思う本があるのは事実です。

ですが、鬼の跫音」を未読のあなた!

この作品は、ぜひ、今すぐ読んでください!

絶対に後悔はさせません!

自信を持って薦められる1冊です!


道尾秀介さん、ますます惚れました。







皆様の応援がブログ更新の励みになります(^^)
よろしければ、お帰り前に応援クリックして頂けるとめっちゃ嬉しいです!!
 ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓ 
  にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

ホームへ


2009/03/01 23:59|・道尾秀介TB:1CM:1

 

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
(2008/07/29)
道尾 秀介

商品詳細を見る
夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。

この作品は本格ミステリ大賞の候補になっていたという事もあって、以前から読もう読もうと思っていたのですが、なぜか今まで読む機会がなく、結局文庫になってしまいました

道尾秀介さんのファンだと言いながら、実はまだ作品は半分ぐらいしか読めていません。

背の眼」は実はそれほどは面白いと思えず、「片眼の猿」で一気に好きになり、「ラットマン」もまあそれなりに楽しめ、「カラスの親指」で、やっぱり最高!となりました

で、もちろんこの「向日葵の咲かない夏」もかなり大きな期待を抱きながら読んだのですが・・なんでしょう、自分にはあまり合わなかったようです。

大多数の人が絶賛しているのは知っていますが、面白いと感じるかどうかは理屈ではなく感覚ですので、こればかりはどうしようもないですね

読書ブログを書いているからといって素人書評家を気取るつもりはさらさらなく、あくまでいち読者として感じたままを書き続けていくつもりですので、素晴らしい要素を兼ね備えた作品だと頭では分かっていても、心がそう感じてくれない場合は・・ま、こんなこともたまにはあります

で、作品の話に戻りますが、こんな感想になってしまっているのは初読の印象がそれほど衝撃的では無かったのが理由で、再読(←と言っても要所要所を拾い読みしただけですが)してみると、さすが道尾秀介さんだけあって、特異な設定の元、齟齬をきたさないようによく伏線が張り巡らされているなと感心しました

なんせ死んだ同級生が○○になって生まれ変わり、また他の人もこの現象を受け入れているのですから、まるでタチの悪いファンタジーです。

父親や母親の不自然な態度といい、とても3歳とは思えない妹の言動といい、読んでいて、ぞわぞわした違和感が常に体にまとわりついてきます。

ちなみに個人的には「スミダさん」が気に入りました・・

最終的に、この作品は幻想小説でもSFでもなく、最後はきちんと「ミステリ」として着地します。

そのトリック、というか野心的な試みは面白いと思いますし、またその設定の元で「小説」として、また「ミステリ」として物語を成立させる技術は素晴らしいと思いますが、終盤にこの世界の本当の姿が明かされた時、残念ながら私は「うわっ!そうだったのかっ!」という衝撃ではなく「えぇ、それはないだろ」と感じてしまったようです

ただ、これで道尾秀介さんに対する評価が下がったわけでもなく、まだ未読の数作を読むのを、今から楽しみにしています

次はどれにしようかな







皆様の応援がブログ更新の励みになります(^^)
よろしければ、お帰り前に応援クリックして頂けるとめっちゃ嬉しいです!!
 ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓ 
  にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

ホームへ


2008/12/05 00:25|・道尾秀介TB:1CM:2

 

カラスの親指 by rule of CROW’s thumbカラスの親指 by rule of CROW’s thumb
(2008/07/23)
道尾 秀介

商品詳細を見る
“詐欺”を生業としている、したたかな中年二人組。ある日突然、彼らの生活に一人の少女が舞い込んだ。戸惑う二人。やがて同居人はさらに増え、「他人同士」の奇妙な共同生活が始まった。失くしてしまったものを取り戻すため、そして自らの過去と訣別するため、彼らが企てた大計画とは。

今回は道尾秀介の「カラスの親指」です。

ここ数日忙しくてなかなかブログの更新が出来ませんでした

その間に数冊読み終わっていますので、順次アップしていきます

さて、この「カラスの親指」は、確か今年の7月ぐらいに発売になったと思いますが、その時も「買ったけど読んでない本」が大量に溜まってましたので(いつもの事ですが)、「そのうち買おう」とついつい後回しになっておりました。

ところが!

つい先日「サイン本」を手に入れる機会がありまして、迷わずゲット!

↓ちなみに画像です(クリックで拡大)
道尾秀介サイン

サイン本は何冊か持ってますが、道尾秀介さんは初めてです

先日は雫井脩介さんの「犯罪小説家」という新刊を買って、このブログにもアップしましたが、「犯罪小説家」はその後で出版社からサイン本の案内が来て、泣く泣くあきらめました・・

さすがに2冊も同じ本はちょっと・・

カラスの親指」はすぐに買わずに待っててよかった!(←買いそびれただけ)




主人公は武沢竹夫46歳、通称「タケさん」。

職業は「詐欺師」。

相棒の「テツさん」こと入川鉄巳(いるかわてつみ)と共に、今日も「仕事」に励んでいると・・。

ちょっとしたきっかけで一人の少女を助ける事になってしまい、ついには同居を始めます。

そこに少女の姉とその彼氏、さらにはかわいい仔猫まで住み着いて、総勢5名(と1匹)の奇妙な共同生活が始まります。

それぞれツライ過去を抱えていますが、タケさんやテツさんの家族を奪ったヤミ金融の残党が、執拗にタケさんを追ってきます

追い詰められた彼らは逃げることをやめ、詐欺師としての知恵を活かし、ついに反撃を決意します



今回の作品はどんなストーリーなのか、何の予備知識も持たずに読み始めたのですが、次々に物語が展開していく中であちこちに仕掛けられている小さなサプライズ

特に後半、この5人がヤミ金の連中に反撃を仕掛けてからは、まさにハラハラドキドキ緊迫のコン・ゲームです

一息ついて「ほっ」とした所にどんでん返しもしっかり用意され、さすが道尾秀介

とても楽しめました

しかし読者(というか私)は贅沢な生き物です

他人のような家族(うちは違いますが)が多い中、家族のような他人がお互いに信頼し、結束する心あたたまる物語。

そしてなおかつ詐欺師を主人公にした秀逸なコン・ゲーム

十分に面白かったです。

でも道尾秀介には、さらに上を期待してしまいます

まあフツーに面白かったな・・と残り数ページを読んでいたその時!!

来ました!!

最後の最後!これぞ道尾秀介です!!!

ご自分で読んで確かめてください

今回も最高でした







皆様の応援がブログ更新の励みになります(^^)
よろしければ、お帰り前に応援クリックして頂けるとめっちゃ嬉しいです!!
 ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓ 
  にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

ホームへ


2008/11/04 23:14|・道尾秀介TB:0CM:0

ホーム 全記事一覧

ブログ内検索 

リンク 

このブログをリンクに追加する

読書ログ 

音倉誓示のつぶやき 

    follow me on Twitter

    最新コメント 

    最新トラックバック 

    Copyright(C) 2006 謎と論理と遊び心 All Rights Reserved.
    Powered by FC2ブログ. template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。