~愛すべき「本格ミステリ」の世界~

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音倉誓示(Otokura Seiji)

Author:音倉誓示(Otokura Seiji)
魅力的な謎。論理的な解決。そして少しの遊び心♪
「本格ミステリ」の魅力が少しでも多くの人に伝わりますように。
元、某地方書店チェーンの店長。
九州在住。

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レイクサイド (文春文庫)レイクサイド (文春文庫)
(2006/02)
東野 圭吾

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妻は言った。「あたしが殺したのよ」―湖畔の別荘には、夫の愛人の死体が横たわっていた。四組の親子が参加する中学受験の勉強合宿で起きた事件。親たちは子供を守るため自らの手で犯行を隠蔽しようとする。が、事件の周囲には不自然な影が。真相はどこに?そして事件は思わぬ方向に動き出す。傑作ミステリー。

さて、このところミステリ小説の映画化作品に興味を持っている私ですが、数年ぶりに東野圭吾さんの「レイクサイド」を再読しました

もうお分かりだと思いますが、映画「レイクサイド・マーダーケース」を観るためです

なんせ小説と映画を見比べようにも、小説の内容自体を覚えていなかったもので・・



ある湖畔の別荘で、4組の親子が中学受験に向けての勉強合宿を行っており、主人公の並木俊介も、仕事で遅れたものの、妻と子が待つ別荘へ合流します。

そこに突然やってくる、主人公の愛人。

その日の夜、愛人に呼び出された主人公は何とか妻に言い訳をして待ち合わせ場所に向かいますが、彼女は現れません。

しかたなく別荘に戻った主人公を迎えたのは、愛人の死体と、「あたしが殺したのよ」と言う妻。

主人公は警察に通報しようとしますが、子供たちの将来や世間体を気にする周りの親たちに説得され、ついには事件の隠蔽に取り掛かります。

しかし事件の裏には、目に見えない複雑な事情が絡み合い・・・。



そうそう、こんな話でした。

さすがに読んでいるうちに少しずつ思い出しました。

愛人が訪ねて来て、妻が殺し、親たちが隠す。

この一見シンプルなストーリーは、あくまで表向きのもの。

後半、隠された事実が次々に明らかになっていきます。

ドンデン返し、と言うほどの衝撃ではありませんでしたが、事件の真相や、裏で動いていた人物などは意外で、作品の幅が広い東野圭吾作品の中では、割とミステリ寄りな作品でした。

映画版を観たことのあるという妻は(最近妻がよく出てくるな・・)、小説は面白かったけど映画はちょっと・・と言っていました

エッセイ「ちゃれんじ?」にも出てきていた映画ですので、観るのが楽しみです♪

酷評にならなければいいのですが・・


追伸:映画の記事はこちら→映画「レイクサイド・マーダーケース」(東野圭吾原作)を観ました。







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2008/11/28 02:19|・東野圭吾TB:0CM:0

 

ガリレオの苦悩ガリレオの苦悩
(2008/10/23)
東野 圭吾

商品詳細を見る
湯川の頭脳に挑戦してくる犯人たち。科学を殺人の道具に使う人間は許さない―絶対に。

東野圭吾のガリレオシリーズが長編・短編2作同時に刊行されましたが、まずは短編集「ガリレオの苦悩」を先に読んでみました

発売直後は、店の在庫を品切れさせたくなかったのですぐに買うのは我慢したのですが、そろそろ売れ行きも落ち着いてきましたので・・

これは喜んでいいことなのか・・?

「情念の長編」と銘打たれた「聖女の救済」と、同じく「論理の短編」と銘打たれた「ガリレオの苦悩」。

今回の短編集に収められた作品は5篇です。


「落下る(おちる)」
―アイデアがあるなら試せばいい。価値のない実験なんかない。

マンションから突然落下してきた女性。

自殺か?他殺か?

事件の前にこの女性の部屋を訪れていた男性に疑いがかかりますが、女性が落ちた時、この男性はそのマンションの下を歩いていた・・。


私はドラマ「ガリレオ」は観ていませんが、この短編に、いきなり女性刑事の「内海薫」が登場してきたのには驚きました。

最初は東野さんがドラマに影響されて新たなキャラを登場させたのかと思いましたが、この「落下る」は2006年の作品ですので、実際は小説が先だった、という事でしょうか。

色々と事情があって、警察には協力しなくなった湯川准教授。

理由はやはり石神の一件でしょう。

しかし、この女刑事の熱心さに、ガリレオの心も少しずつ動いていきます。

オカルトチックな、現実にはあり得ない現象を科学の力で解明していく、というのがこのガリレオシリーズの特徴ですが、今回はうまく外した、というかある意味意外な結末でした。

しかし、当初「佐野史郎」のイメージで描かれていたというガリレオ(湯川学)ですが、ドラマや映画を観ていない私が読んでも、湯川の一つ一つのしぐさが妙にキザに見え、明らかに「探偵ガリレオ」や「予知夢」の頃とキャラが違うように感じるのは気のせいでしょうか

内海薫も、どうやっても柴崎コウの顔しか浮かんできません

小説の中の湯川が変わったのか、それとも読む側の私の意識がメディアに引きずられてしまっただけなのか・・。



「操縦る(あやつる)」
―人の心も科学です。とてつもなく奥深い。

「メタルの魔術師」の異名をとっていた元助教授の自宅に、湯川ら昔の教え子数人が集まります。

しかしその時、自宅の離れが炎上し、そこで暮らしていた元助教授の息子が「刺殺体」として焼け跡から発見されます。

・・・使われたトリックは、ガリレオシリーズならではでした。

こんな特殊な装置は、普通分かりません

ただ今回注目すべきは犯人の動機。

そしてそれ以上に注目すべきは、少しずつ「人の心」が理解できるようになってきた湯川准教授、といったところでしょうか



密室る(とじる)」
―人間が生み出した謎を解くには、人間のことを知っておく必要がある。

湯川は、脱サラしてペンション経営をしている大学時代の友人の元を訪れます。

友人が言うには、数日前にこのペンションで起こった事件には「密室」が関わっているとの事なのですが・・。

う~ん、やはりトリックは特殊ですね

どこかのブログでネタバレしているのも見かけましたが
(もちろん、私が見たのは読んだあとです。)

ま、これもトリックうんぬんよりは、その陰にある人間ドラマに主眼を置くべきでしょう。



「指標す(しめす)」
―神秘的なものを否定するのが科学の目的じゃない。

今回は水晶を使った「ダウジング」が登場します。

強盗殺人が発生し、同時に、庭にいたはずの犬が姿を消します。

しかし、容疑者の娘が「ダウジング」を使ってその犬の居場所を発見

これは神秘の力か、何かのトリックか―。

そして真犯人は・・?

今回も「人の心」が分かるようになってきた湯川学でした



「攪乱す(みだす)」
―魔法なんてものは、この世に存在しない。

「悪魔の手」を名乗る人物から、警察と湯川に挑戦状が届きます。

そして、その挑戦状で「事故と見分けがつかない方法で無差別殺人を行う」と予告した犯人は、それを実行に移します。

必要以上に、湯川を敵対視する犯人。

湯川は、犯人に心当たりは無い、と言いますが・・。

またもや超理系的なトリック(装置)が登場しますが、それはさておき、犯人の歪んだ動機には同情の余地はありませんでした。

科学者同士の対決、といった構図でしたが、湯川の方が1枚上手でした



このシリーズの特徴ではありますが、普通の人には分からないトリック(装置)が多く使われているため、謎が解けた時の「うわっ!そうだったのか!」といった驚きは特にありませんでした

どちらかと言うと、「へ~、そんな機械があるんだ~」という感じで

まあ今までの「草薙刑事が困って湯川に相談して事件が解決する」というパターンからバリエーションが広がり、直情型の女刑事の登場や、湯川が裏方ではなく表舞台に立つようなストーリーが多かった所は楽しめたかな







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2008/11/11 23:28|・東野圭吾TB:1CM:3

 

ちゃれんじ? (角川文庫 ひ 16-5)ちゃれんじ? (角川文庫 ひ 16-5)
(2007/06)
東野 圭吾

商品詳細を見る
ひょんなことがきっかけでスノーボードを始めた。あっという間に虜になってしまった。原稿を切り上げ雪山に通う日々。除々に上達していくのが楽しくてしようがない。自称「おっさんスノーボーダー」として、奮闘、転倒、歓喜など、その珍道中を自虐的に綴った爆笑エッセイ集。その他、カーリング、ワールドカップ観戦など、初モノに次々と「ちゃれんじ」しちゃいました。短編小説「おっさんスノーボーダー殺人事件」も収録。

うぅ~、なぜかアマゾンで表紙画像が出ない・・

こんなこともあるんですね

さて、「さいえんす?」に続いて今日は「ちゃれんじ?」です。

一応説明しておくと、どちらも東野圭吾さんのエッセイです

本格ミステリ小説を読み漁っている私が、なぜ突然東野圭吾のエッセイを読む事になったのかは、昨日の記事を読んでください

で、内容ですが・・

最初から最後まで、とにかく東野圭吾さんがスノーボードをしている話です。

おしまい。

・・・というのはあんまりですが、実際そういう本でした

もちろんウインタースポーツなので1年中やるのは難しく、スノボをやっていないときは、サッカーを観に行ったり、カーリングを体験したり(←ちなみに氷の上でコケて鼻の骨と前歯を折ったようですが・・)、スポーツジムに通っている話です。う~ん。

ま、とにかく本来の目的の「くろけん」こと黒田研二さんも何度か登場していました。

本文から抜粋すると・・

こいつ、脳味噌が腐ってるんじゃないか、と私は思った。そして一時にせよ、こんなアホが自分のファンクラブの会長だったかと思うと情けなくなった。講談社も、こんなアホだとわかっていたら、メフィスト賞を授けることもなかっただろう。

う~ん、ひどい扱いですね

ただ、このとき一緒に滑っているのは、なんと二階堂黎人笠井潔貫井徳郎、・・そしてくろけんさんです。

なんという豪華メンバー!!

仲間に入れて欲しい!

くろけんさんが、東野圭吾ファンクラブの会長だったというのも意外でした。

ちなみに別の個所では・・

作家の二階堂さんや貫井さんがゲレンデに誘ってくれるようになったのは、喜ばしいことである。(中略)我孫子武丸さんや笠井潔さんとも親しくなれた。変態のクロケン(黒田研二)と繋がりができてしまったのは、良かったことなのかどうかわからない。

と書かれてました。

もうダメダメですね。

ま、それでも「ウェディング・ドレス」(講談社文庫)が面白かったから、これからもくろけんさんの本は読むぞ~っと!







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2008/10/17 23:39|・東野圭吾TB:0CM:0

 

さいえんす? (角川文庫)さいえんす? (角川文庫)
(2005/12)
東野 圭吾

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疑似コミュニケーションの罠;科学技術はミステリを変えたか;ツールの変遷と創作スタイル;嫌な予感;数学は何のため?;教えよ、そして選ばせよ;ハイテクの壁はハイテクで破られる;著作物をつぶすのは誰か;何が彼等を太らせるのか;ヒトをどこまで支援するか?〔ほか〕

さて、今日はなぜか東野圭吾のエッセイ集「さいえんす?」です。

以前黒田研二さんのブログに

そーいえば、東野圭吾さんの『ちゃれんじ?』が文庫化されたんですね。これでまた、僕の知名度が上がればいいなあ、とひそかに期待してるんですが……え? ますます好感度が下がるだけ?

と書いてありまして、おまけに先日読んだ黒田研二さんの「ウェディング・ドレス」(講談社文庫)のあとがきで、ミステリ書評家の村上貴史さんが

彼はまた東野圭吾のエッセイ「ちゃれんじ?」にも重要な役割で登場している。作家・黒田研二の作品を愛する方々には、人間・黒田研二の姿を赤裸々に(もしくは戯画化して?)描いた「ちゃれんじ?」の一読をお勧めしてよいかどうか非常に迷うところだが、存在を知っておいて戴く分にはさしたる害はあるまい。多分。

と非常に気になる事を言っていましたので、早速読んでみる事にしました

で、いざ(仕事中に)角川文庫の棚に行ってみると、なんと目的の「ちゃれんじ?」の前に「さいえんす?」というエッセイも出ているではないですか!

ま、どうせ好きな作家さんの本だし、シリーズ物(?)は順番通りに読まないと気が済まないというめんどくさい性格の私は、早速2冊とも購入して、まずは「さいえんす?」から読んだのですが・・

見事に角川書店のトリックに引っ掛かりました

・・というのは冗談ですが、角川文庫としては「ちゃれんじ?」の方が後なのですが、実際は「ちゃれんじ?」の方が先に書かれたエッセイだったんですね

ただ「角川文庫」になったのが遅かった、というだけでした。

何かに使えませんかね、このトリック


さてさて、いつも前置きが長すぎて本の感想を書く頃にはすでに疲れていたりして・・

良くも悪くもエッセイですので、東野圭吾さんのファンでないとあまり楽しめないかも、とは思います。

ただファン以外の方は買わないでしょうから、別にいいんですが

「さいえんす?」というタイトル通り、科学技術などについて書いてある内容が多かったです。

ただそんな小難しい話ではなく、普通に日常生活に関連していること、例えば「人とのコミュニケーション」や「ダイエット」「ワープロやパソコン」「カーナビ」などが中心ですので、とても読みやすかったです。

もちろん「科学技術の進歩がミステリにどのような影響を与えるか」や「指紋・DNAの鑑定」などについても色々書いてありましたので、ミステリ好きにとっても楽しく読めました。

しかし、私が最も興味深く読めたのは「ハイテクの壁はハイテクで破られる」「著作物をつぶすのは誰か」「本は誰が作っているのか」の3篇でした。

もちろん、職業上の興味、というのが一番の理由ですが。

このブログを読んで頂いている方は、本好きの方が多いだろうと思います。

ですが、どれだけの方が書店や出版業界の危機的な状況をご存じでしょうか。

現在すさまじいペースで街から書店が消えていき、この数年で倒産した出版社も数知れません。

それぞれに色々な理由はありますが、書店に限って言えば「年間数百万円という本が、レジを通らずに売場から消えていく」というのが大きな原因の1つです。

この辺りの話は、非常に長くなってしまうのと、読んだ本の紹介と感想という趣旨から少し離れてしまいますので、またいずれ機会を作って色々書いていきたいと思います。

黒田研二さんからずいぶん離れてしまいましたが、とりあえず今回はこれで







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2008/10/16 23:07|・東野圭吾TB:0CM:0

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